風邪のときに

蘭
風邪の養生法
『緑茶うがい』でインフルエンザ予防
誰にでもできる民間療法
評判の『ぬれマスク』睡眠
効果ある風邪予防策


風邪の養生法

休養と安静
  • 熱がある間と熱がさがってからの1〜2日間は休養をとりましょう。
  • 熱がある間はテレビを見たり、長時間の読書をさけましょう。
  • 睡眠は普段より1〜2時間余分にとりましょう。

保温と保湿
  • 体を暖かくするための衣服の調節に気をつけましょう。 汗をかけば肌着をとりかえて体を冷やさないようにしましょう。
  • 熱が38℃を越すようでしたら頭を冷やしましょう。 ただし冷やしすぎには注意しましょう。
  • 冷たい空気・乾燥した空気・タバコの煙などで 気道を刺激しないよう注意しましょう。 外出の時にはマスクを用いましょう。
  • 部屋の湿度は40〜60%になるように加減しましょう。 電気ストーブは特に部屋を乾燥させるので注意しましょう。

栄養
  • 抵抗力・回復力をつけるためにビタミン類のバランスに気をつけて、 必要なビタミンの補給をしましょう。
  • カロリーの高い消化しやすいものを食べましょう。 特にビタミンC、B6、Aを多く含むものを充分にとりましょう。
  • しょうが湯は熱いお湯で飲むと身体があたたまります。 寒い時の最適の飲み物です。

発熱や咳によるエネルギーの消費
  • 風邪をひいた時、体温1度上昇に要するエネルギーの消費量は、 基礎代謝の10%近い値になると考えられます。
  • 咳の場合も、咳をくりかえすことにより、 縄とびを1分間したのと同等のエネルギーが消費されます。



『緑茶うがい』でインフルエンザ予防

 緑茶でうがいをすることはインフルエンザの予防に効果的です。 外出から帰って「少々のどが痛いな」と思ったときなど、 気が付いたときはすぐにうがいをしましょう。 うがいに用いる緑茶は普段飲んでいるものを2〜3倍に薄め、 ぬるま湯程度の温度にします。 うがいは真上を向いてガラガラと音をたてて行うようにして下さい。

 緑茶にはカテキンが約10〜15%含まれています。 カテキンはポリフェノールの一種で、ポリフェノールには 生活習慣病や老化の原因になる活性酸素を 消去する働きがあります。 インフルエンザのウイルスはスパイクを持っていて、 スパイクの先端にあるジョイント部で細胞の壁に取り付きます。 カテキンは、どの型のウイルスに対しても、 スパイクのジョイント部をふさいで感染を予防します。 緑茶は他のお茶に比べ、カテキンの中でも強い抗ウイルス作用を持つ エピガロカテキンガレートの含有量が一番多いと言われます。



誰にでもできる民間療法

しょうがのくず湯 (かぜのひきはじめに)
  1. 熱湯でくず粉を溶いてくず湯を作る。
  2. しょうが汁を入れる。
  3. ハチミツか砂糖で甘くする。

みかんの黒焼き (かぜのひきはじめに)
  1. みかんを丸ごと皮が黒くなるまでじっくり焼く。(できれば炭火で)
  2. 熱いうちに実を食べる。

たまご酒 (熱が出てきたら)
  1. 日本酒100cc、卵1コ、砂糖大2をおなべに入れる。
  2. よくまぜ弱火にかける。(人肌より熱めに)
  3. アルコールに弱い人はマッチで火をつけ、アルコール分をとばす。
  4. 熱いうちにいっきに飲む。

大根あめ (のどが痛い、せきが止まらない)
  1. 大根をよく洗う。
  2. 1cm〜2cmの角切りにする。(皮ごと)
  3. 水あめかハチミツを大根がひたひたになるまで入れる。
  4. 2〜3時間おいたら大根を取り出す。
  5. 4のエキスをそのまま舐めるか、お湯で割って飲む。

ねぎみそ湯 (さむけがしたら)
  1. ねぎのみじん切り約大さじ1杯。
  2. おろししょうがを少々。
  3. みそをひとはし。
  4. 砂糖大さじ1杯。
  5. 1〜4をまぜて、熱湯を注いで飲む。



評判の『ぬれマスク』睡眠

 ガーゼのマスクをお湯でぬらして軽く絞り、 鼻の下にかけて眠るという至って簡単な方法で、風邪の予防ができます。
 睡眠中は上気道で最大の運動である嚥下(えんげ) が起こらず、だ液の分泌も激減します。 のどが乾燥すると、ウイルスの繁殖に好都合な状態になります。 「ぬれマスク」はのどの乾燥を防ぎ、風邪を予防するのに効果があります。
 軽い風邪なら、「ぬれマスク」だけで直ってしまうそうです。 起きているときに「ぬれマスク」をしても、ある程度の効果は期待できるそうです。 また、「ぬれマスク」は花粉症にも効果があるということです。



効果ある風邪予防策

 前橋市の加藤さんが実行している『秘伝・風邪予防対策』を紹介します。

  1. 朝、着替えの時に背中の肩こう骨と肩こう骨の間に「使い捨てカイロ」を張る。
  2. 風の強い寒い日は、外出時、 なるたけ帽子(温かなもの。毛糸など)をかぶるようにする。
  3. 外出から帰った後は、殺菌作用のあるせっけんで手を洗い、 少し熱めのお湯(50度〜60度くらい)でうがいをする。 (この時、のどの奥をうがいするつもりで、できるだけ大きく口を開ける。)
  4. 寝るときに加湿器をつける。

 重要なのは、1の「使い捨てカイロ」だそうです。


BALCONY   やすらぎのバルコニー