耳鳴りのする方へ
1996年の春の2か月程、私は耳鳴りに悩まされました。
症状としては、左の耳が聞こえにくくなり、音にエコーがかかったようになるのです。
電話を左の耳で聞くと、音がするのは分かるのですが、
話がほとんど聞き取れなくて困りました。
静かなところでは、ジーという雑音がありました。
耳鳴りは老化現象の一つと言われ、私も老人の域に入ってしまったのかと、
人生の無常をわびしく感じました。
このままだんだん耳が遠くなっていくのかと思うと悲しくなりました。
そこで痔の治療にたいへん効果があった導引術を行うことにしました。
導引術を始めて1カ月ほど経ったある日、
突然耳が以前のようにはっきりと聞こえるようになったのです。
耳鳴りには様々な原因があると言われます。
導引術がどんな原因の耳鳴りにも効果があるのかどうかは、私には分かりません。
しかし私の耳鳴りには、導引術の効果がありました。
そのやり方を下に説明します。とても簡単です。
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まず床に座り、両足をまっすぐに伸ばして下さい。
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両手をこすり合わせて指先を暖めて下さい。
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ふーと大きく息を吐ききって下さい。
そして目を閉じて、気持ちをゆったりさせて下さい。
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呼吸は腹式呼吸で、鼻から吸って口から吐いて下さい。
こつは息をゆっくりと大きく吐くことです。
そしてすっと息を吸っておなかを自然に膨らませます。これを繰り返して下さい。
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人差し指と中指の間に耳をはさみます。
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2本の指で、耳の周囲の皮膚を18回、多少強めに上下に摩擦します。
(耳自体をこするのではありません。)
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次に両方の耳に人差し指をギュッと差し込み、2〜3秒たったら、
両方一緒にポンと勢いよく抜きとります。
これを3回行ったら終わりです。
できれば1日に2〜3回以上行うとよいでしょう。
入浴後に行うときは20分以上たってからにし、
行った後も30分以内に入浴すると効果がなくなるので注意して下さい。
1〜2日で効果を期待しないで、直るまで根気よく続けて下さい。
なお私が読んだ本は「導引術入門」
(早島正雄
著:ごま書房)です。
古いので今売っているかどうか分かりません。
やすらぎのバルコニー