普通車の場合、雨の日には運転席とドアの隙間に傘を横たえて置けるので、
特に不自由はありません。
しかし、軽自動車は幅が狭いので、そんな隙間がなく、傘の収納に大変困りました。
これは、あくまでダイハツ・タントの場合ですが、右の写真のように
ハンドルの右に傘を立て掛けて、収納できるようにしました。
うまく行ったので、やり方を紹介します。
同じような構造の軽自動車にも応用できると思います。
材料は、針金の洋服ハンガーと500mlのペットボトルの容器だけです。
針金ハンガーの加工には、それなりの器用さが要求されます。
ここに書いてあることをやって失敗しても、一切責任は負えませんので、ご了承ください。
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ハンドルの右に、スイッチパネルがあるので、空いているところを利用します。
周囲に傷を付けないように、厚手の紙やプラ板などを当てながら、マイナスドライバーなどを使って、
こじ開けるように蓋を外します。
右の写真で分かるように、蓋を外した穴には段が付いています。
この段は少し広めなので、部品の沈み込み防止に役立ちます。
外した蓋に、針金ハンガーで作った傘の支え器具を取り付けることになります。
黒い針金ハンガーを使うと目立たずにしっくりします。
黒や白の針金ハンガーは珍しく、あまり手に入りません。
そんなときには、塗装するという手もありますが、うまく行くかどうかは不明です。
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外したスイッチパネルの蓋に、針金の太さに合わせた穴をドリルで開けて、
針金ハンガーを加工した部品を下図のように取り付けます。
針金ハンガーは硬いので、切断する道具が必要です。
ペンチで針金を曲げるときは、布などを巻いて表面の被膜に傷が付かないように注意します。
一番上の段の写真は、形状が分かるようにずらした状態です。
一番下の段の左2枚の写真に示すように、
針金の先が蓋の中にきっちり納まるようにするのがミソです。
そうすることで、スイッチパネルの穴の中の段に針金の先が引っ掛かって部品が固定されます。
また、蓋に穴を開ける位置は、その段に干渉しないギリギリのところにする必要があります。
段にぶつかると、部品を取り付けることができなくなり、
段を削るなどの余計な手間が掛かってしまうことになります。
出来た部品を取り付けたところです。
この部品により、傘がハンドル側に倒れないように支えます。
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加工したペットボトルは右の写真のように、ドアの下部のドリンクホルダーにはめ込みます。
これは、傘の水滴のしたたりを受け止めるのと、
傘の先でドリンクホルダーに傷が付かないようにするためのものです。
傘を使用しないときは外して、どこかの収納ポケットに入れておきます。
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右の写真はドアを開けたところです。
傘は傾きますが、ほとんど問題ありません。
しかし、万一に備えて、傘を収納しているときには、
ドアの開け閉めには注意した方がいいでしょう。
この収納方法を思い付いたときは、強度的に大丈夫かどうか不安でしたが、
傘が倒れないように支えているだけなので、大きな力が加わることもなく、
問題ありませんでした。
傘を収納した状態では、傘の下に被さるスイッチが使いにくくなりますが、
そんなに使うスイッチでもないので、問題ないでしょう。
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