※ここに書かれている情報は、CERAXのホームページで配布されている英語版PDF(V: 09.12.02)から、気になる部分を抜粋し日本語化したものです。要点以外はかなり端折ってあります。

ベースのクリーニング
 作業前に古くなったワックスや汚れを落とす必要あり。柔らかめのホットワックスを使った従来のクリーニング方法でもOK。ただし、専用のNANOWAX CERAX液体クリーナーを推奨。液体クリーナーを使う場合、塗布して伸ばした後、ヘアドライヤーで溶剤を飛ばすのが吉。

下地作り
 新しい板の場合には特に重要。従来のワクシングでは、フッ素系ワックスの浸透性を高めるため、下地ワックスでベースを作るのが常識。NANOWAX CERAXの場合も、これまで同様に下地作りが大切。この作業により、ベースは滑らかで浸透性が高くなる。

 従来通りのアイロンを使ったホッとワクシングでOK。ただし、専用のNANOWAX CERAX液体プレップがベター。この製品はパラフィンベース。液体プレップを使う場合、塗布して伸ばした後、ヘアドライヤーで乾かすのが吉。その後は要ブラッシング。

滑走面仕上げ
 クリーニング、下地作りが終わったら、実際のNANOWAXで仕上げる。雪面状況に合わせた製品をピックアップするべし。

・塗布する際には、ソールが人肌程度に暖まっているのが吉。ヘアドライヤーで室温、またはそれよりすこし高めに暖めると良い。

・小出しにして少な目に塗布すること。薄いフッ素レイヤーが最大効果を引き出すコツ。

・耐久性を高めるため、ヘアドライヤーで乾かすのが大吉。すでに乾いているように見えても実行すべし。

・ナイロンブラシと馬毛ブラシで磨く。同社レース部門でお薦めの技は、塗布後、コルクでモーター掛けし、それから馬毛ブラシで磨くらしい。

FAQ
NANOWAX CERAXと他のワックスを交互に使って良いの?

 問題なし。好きにやるべし。ただし、作業前には必ずベースをクリーニングすること。

重ね塗りは必要?

 必要なし。本当に薄いレイヤーだけが重要。塗り過ぎはかえってダメ。また、フッ素パウダーとの併用もアウト。NANOWAX CERAXの効果を発揮できない。

どのタイプが一番汎用性が高い(気候変化や雪面状況変化に対応する)のか?

 AS WET、PRO 4 、PRO A1

ノルディック(クロカン)用のPRO 1/5をアルペンで使えるの?

 使えるけど、すぐには滑らない。数回コースを滑ってからでないと、本来の滑走性能を発揮できないから。ただし、ノルディック用の方が長持ちするので、練習用には吉かも。