2010年 深津三山 秋の参拝旅行
平城遷都千三百年祭巡りの旅 ご報告

 日頃より寺門の護持発展にお力添えいただき、ありがとうございます。

 このたび遷都1300年で賑わう奈良への「平城遷都千三百年祭巡りの旅」を、無事に執り行いました。今回は長尾寺様・薬師寺様と光明院による合同開催となりました。ご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。

11/4(木)   福山からバスを走らせること4時間弱。「平城遷都1300年」で賑わう奈良に到着しました。

まず訪れたのは海龍王寺。 平城宮跡の東方、法華寺の東北に隣接しており、「隅寺(すみでら)」とも呼ばれます。鎌倉時代に叡尊が復興し、真言律宗の中でも筆頭格の寺院となりました。

本尊の十一面観音は、目をみはるほどの美しいお姿。弘法大師と光明皇后の直筆の般若心経も見ることができました。
続いてお隣の法華寺へ。開基は光明皇后。総国分尼寺として建立されました。もとは真言律宗に属していましたが、1999年に光明宗として独立しました。

もと藤原不比等の邸宅があり、不比等の没後、娘の光明皇后がこれを相続して皇后宮としたのがゆかりです。

写真は、光明皇后が千人の垢を自ら流したという伝説のある「から風呂」(蒸し風呂)。民俗文化財として国の指定を受けています。
 
  そして初日のメイン、興福寺に到着しました。

興福寺は南都六宗の一つ、法相宗の大本山の寺院。藤原氏の氏寺で、平安時代には大和国一国の荘園のほとんどを領して事実上の国主となっていました。

国宝の「乾漆八部衆立像」は、境内の国宝館に安置されています。その中心には三面六臂の阿修羅像が。やはり独特の存在感をはなっていました。

写真は、猿沢の池から見た興福寺五重の塔。 
 11/5(金)       二日目、今回の目玉訪問地である「平城遷都1300年メイン会場」への来場です。

平城京は、710年に元明天皇が藤原京から遷都し、784年に長岡京に遷都されるまでの約70年間、都として栄えました。

2010年、平城京遷都から1300周年を迎えることを記念して、「平城遷都1300年祭」が開催されました。イベント期間は11月初旬で終了しましたが、朱雀門や大極殿は残されます。

まずは真っ赤な色の巨大な「朱雀門」へ。まさに、「なんと大きな」門でした。
 
  朱雀門をくぐると、あれ?と目を疑うような広大な野っぱらが…。ただの野っぱらではありません。ここは奈良時代の貴重な遺跡が眠っているのです。

平城宮は、794年の平安京遷都後は放置され、しだいに農地となっていきました。しかし明治時代に保存運動が起こり、民間の寄金によって跡地が買い取られ国に寄付されました。

はるか先、写真の中央部分に、目的地である大極殿が見えています。 
朱雀門から30分近く歩いて、ようやく見えてきました「大極殿」。

大極殿は「天皇=北極星(太極星)」ということから平城宮の北端に置かれています。その前は儀式を行う朝堂院があり、東端には東院庭園がおかれ、宴などが催されました。

大極殿の中も見学できました。 
 
  続いて東大寺へ。見えているのは、金剛力士像で有名な東大寺南大門です。

南大門は、東大寺中興の祖である俊乗坊重源が中国・宋から伝えた建築様式といわれる大仏様(だいぶつよう)を採用しています。

門内左右にある「木造金剛力士(仁王)像」が運慶・快慶らによることは知られていましたが、近年、像の中にメモ書きが発見され、細かい分担が分かるようになりました。

門前には、人に交じって、たくさんの鹿が闊歩しています。 
奈良の大仏」様とご対面。

東大寺は華厳宗の本山。聖武天皇が「総国分寺」と位置づけ、国力を尽くして建立された、世界有数の巨大寺院です。

聖武天皇は大仏建立のために朝廷から弾圧されていた行基を大僧正として迎え、難工事の末、ようやく752年に大仏開眼会に至りました。大仏鋳造終了後に大仏殿の建設が始められ、758年に竣工しました。

しかし1181年の平重衡の兵火で壊滅的な打撃を受け、大仏殿をはじめとする多くの堂塔を失いました。この時、大勧進職に任命された重源の精力的な活動により、1185年には大仏開眼法要が行われ、1190年には再建大仏殿が完成しました。

その後、戦国時代にまたも焼失し、現存の大仏殿は3代目です。 
 
  日本三大戒壇の一つ、東大寺戒壇院です。

讃岐(香川県)で生まれ育った弘法大師(空海)は、18歳で大学に入ったものの、そこでの勉学に飽き足らず、19歳を過ぎた頃から山林での修行に入ったといわれています。得度に関しては諸説あるものの、現在では、804(延暦23)年、入唐直前31歳の年に、ここ東大寺戒壇院で得度受戒したという説が有力視されています。
そしてここが東大寺真言院。822(弘仁13)年に建立されました。門から中をのぞくことしかできませんでしたが、奈良では数少ない、純粋な弘法大師ゆかりの建物です。

810(弘仁元)年、大師は高雄山寺に身を置いたまま東大寺の別当に就任しています。高雄山寺に入るまでは無名の僧である大師を別当(長官)に任ずるというのは、かなりの大抜擢でした。

834(承和元)年2月、東大寺真言院で『法華経』、『般若心経秘鍵』を講じたといわれています。
 

<旅行概要>

1.日時
 2010年11月4日(木)〜11月5日(金)

2.目的地/宿泊
 目的地:奈良(興福寺・法華寺・東大寺・平城遷都1300年祭会場ほか)
 宿泊:かんぽの宿 奈良

3.参加費
 お1人あたり 38,000円



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