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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年7月20日号 No.139
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短い梅雨と長い夏のせいで、例年よりセミが少ないそうです。
人間の体にも確実に負担がかかっています。
どうか無理をせず、こまめに休みを取りながら過ごしましょう。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(115)]仏法遥かにあらず
◆2[ホームページ]ユダヤ人の歴史
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]お盆勤め2025
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(115)]仏法遥かにあらず
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832(天長9)年8月に高野山で「万灯会」を成満した空海。
徐々に弱っていく己の身体と向き合いながら、
残された命を何のために、どのように使い切るか、
そんな闘いに明け暮れます。
833(天長10)年には、高雄山寺(後の神護寺)に、
淳和天皇勅願の両界曼荼羅を奉納しました。
「高雄曼荼羅」と称されるこの2幅の曼荼羅は、
現存する最古の曼荼羅といわれています。
この曼荼羅の完成を見届けた淳和天皇は、
嵯峨天皇の第二皇子である仁明天皇に皇位を譲りました。
淳和天皇が在位した10年間は、
平安時代における最も平穏な時代だったと評されています。
年号が変わり承和元年となった834年は、
一説に『般若心経秘鍵』を執筆した年といわれています。
――夫(そ)れ仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し。
真如外(ほか)にあらず、身を捨てて何(いずく)んか求めん。
迷悟我れに在れば発心(ほっしん)すれば即ち到る。
明暗(みょうあん)他にあらされば
信修(しんじゅ)すれば忽(たちまち)に證す――
一見「般若心経」の解説の体裁をとりつつ、
真言密教の本質と密教瞑想の要諦をも表現した名文は、
単なる論説の域を超えて、
「コトバ」そのものに人智を超えた力があるとされました。
空海の数ある著作の中で、
仏前で読経のように読み上げられるのは、
この『般若心経秘鍵』だけではないでしょうか。
その真髄が、上に記した冒頭文に表れています。
仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し。
私たちはかけがえのないこの自分の中に、
仏になるという素晴らしい価値あるいのちをいただいている。
それは『弁顕密二教論』で、『即身成仏義』で、
『秘密曼荼羅十住心論』で繰り返し述べてきたことの、
いわば集大成でした。
そして、かつて若き日に野山を駆け回りながら、
苦悶の末に書き上げた『聾瞽指帰』(ろうこしいき)で、
「なぜ仏法なのか」と問いかけた自分自身への、
行者生命をかけた答えのようでもありました。
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◆2[ホームページ]ユダヤ人の歴史
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この夏の参議院選挙では、
多くの党が「外国人」にまつわる主張を掲げていました。
日本が政治的にも経済的にも停滞し、
人々が自信を無くしている中で…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202507.htm
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月5日(金)15:00〜
◇9月19日(金)15:00〜
◇10月3日(金)15:00〜
※7月後半・8月はお休み
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]お盆勤め2025
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今年もまたこの季節がやってまいりました。
檀信徒さん宅およそ360軒を、
8月中旬まで約1か月かけて回らせていただきます。
気候変動の影響で年々暑さが酷くなっていく中、
いつまで続けられるか気がかりではありますが、
体がもつ限りは勤めさせていただこうと思います。
今年は、2日ほどまるまる休みの日を設定しました。
その日はご希望があっても心を鬼にしてお断りし、
体を休めることを優先します。
ただ、お盆勤めシーズンだからといって、
他の用事が入らないわけではありません。
業者さんとの打ち合わせ、行政や金融機関の手続き、
高野山福山別院の会計のお仕事、
その他いろいろな管理業務や事務作業が、
手ぐすねをひいて待ち構えています。
「メモリアルパークのプールに行きたい!」
という小さい人の声も聞こえます。
いや、聞こえない聞こえない。
わわわわわ〜
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年6月20日号 No.138
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6月にして、すでに30度を超える猛暑。
地球温暖化対策を怠ってきたつけを思い知らされる日々です。
長い長い夏にそなえて、体調を整えましょう。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(114)]万灯会
◆2[ホームページ]生まれては苦界 死しては浄閑寺
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]リハビリ
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(114)]万灯会
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病を発し、現世での残り時間を悟った空海は、
832(天長9)年正月に宮中で「宮中最勝会」、
いわゆる御斎会(みさいえ)を執り行った後、
高野山にのぼりました。
これまで拠点としてきた大寺は有力な弟子に託しました。
高雄山寺(神護寺)は真済(しんぜい)に。
東大寺真言院は空海の弟である真雅(しんが)に。
吉野の犬飼山転法輪寺は杲隣(ごうりん)に。
東寺は実慧(じちえ)に。
そして高野山は、空海の甥の真然(しんぜん)を、
将来の後継者として定めたといわれています。
当時まだ約20歳で、真雅から灌頂を受けたばかりでしたが、
瑞々しい知性とバイタリティを感じさせる青年でした。
高野山にはすでに、前年の831(天長8)年、
中心となる壇上伽藍の金堂や諸仏が完成しています。
832(天長9)年8月22日、空海はこの高野山の地で、
伽藍の落慶と四恩への報謝のための祈りとして、
「萬燈萬華會」(万灯会)を開催しました。
――ここに空海、もろもろの金剛子等と金剛峯寺に於いて、
いささか万灯万華の会を設けて両部曼荼羅、四印の智印に奉献す。
期するところは毎年一度この事を設け奉って四恩に答え奉らん。
虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん――
虚空(宇宙)が尽き、
衆生(生きとし生けるもの)が尽き、
涅槃(悟りの世界)が尽き果てるまで、
私の願いが尽きることはない。
文字通り、万の灯明がともされる中、
空海は万感の思いで「願文」を唱えました。
若き日、国家の不条理に耐えかねて仏道へと入った空海が、
唐で恵果阿闍梨に「蒼生の福を増せ」の教えを授けられ、
以来数十年、社会と民衆のために尽力してきた末の、
それは祈りの結晶のような光でした。
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◆2[ホームページ]生まれては苦界 死しては浄閑寺
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6月初旬、高野山時代の修行仲間の同窓会が東京で行われました。
そこでそのついでに、チャンスがあれば行ってみたいと
思っていた場所にも足を運んでみました。
1つは東京国立博物館「蔦屋重三郎」展。…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202506.htm
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇7月4日(金)15:00〜
◇9月5日(金)15:00〜
◇9月19日(金)15:00〜
※7月後半・8月はお休み
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]リハビリ
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左肩の骨折から2か月ちょっと。
無事に骨がつながり、晴れて腕吊りをはずすことになりました。
皆様にはご心配をおかけしました。
2か月間、ほぼずっと腕を曲げた状態でじっとしていたので、
肩回りの筋肉がずいぶん固まってしまっています。
そこで現在、週2〜3回ペースでリハビリを受けています。
自力ではなかなか広がらなかった肩の可動域が、
理学療法士さんのおかげで徐々に回復。
この調子でお盆勤めまでには原状復帰したいところです。
そう、いよいよお盆なんです。
お盆というと通常は8月中旬の時季をさしますが、
うちのお寺は7月中旬から8月15日ごろまで、
約1か月にわたって近隣の檀家さんを拝んで回ります。
そうなるとリハビリを受ける時間的余裕もなくなりますので、
できればそれまでに…と、つい思っちゃいます。
とはいえ焦っても仕方ありません。
幸い「焦らない」のは得意なので、
ぼちぼち、のんびり、やらせていただきます。
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年5月20日号 No.137
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急な暑さと、まさかの梅雨前線の到来。
短い春は終わりをつげ、長く苦しい夏がやって来たようです。
無理をせず、こまめに水分と休息をとりましょう。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(113)]吾生期今不幾
◆2[ホームページ]レオとホセ
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]指先一つでシステムダウン
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(113)]吾生期今不幾
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大著『秘密曼荼羅十住心論』を書き上げた空海は、
翌年の831(天長8)年5月、にわかに病を発症しました。
一説には「癰」(よう)という、
感染性の皮膚病であったともいわれています。
空海は、自身の現世での時間が残り少ないことを、
確かな身体感覚で悟ります。
いよいよ来るか…
高野山の整備も、密教思想の展開も、民の安寧も、
まだまだやるべきことは残っているのに…
憤りにも似た悔しさが心身に充満し、
ただれた毛穴から噴き出るような心持ちでした。
その悔しさのエネルギーが老いた空海を突き動かします。
同年6月には大僧都の辞職を朝廷に上奏しますが、
淳和天皇によって慰留されました。
しかし空海は構うことなく身辺整理を進めていきます。
9月、最澄の弟子の円澄たち十数名から、
金剛・胎蔵両部の伝法灌頂を受けたいと請われました。
最澄との確執から距離を置いていた天台宗からの、
メンツを捨てた率直な懇願に心を打たれ、
空海は快く引き受けることにしました。
832(天長9)年正月には、
宮中で「金光明最王経」を修する鎮護国家の法会、
「宮中最勝会」(御斎会)を執り行います。
そして空海は都を離れ、
最期の地として選んだ高野山に向かいました。
空海の遺誡を弟子が記した『御遺告』(ごゆいごう)に、
次のような一節があります。
――吾れ去(い)んじ天長九年十一月十二日より、
深く穀味を厭(いと)ひて専ら坐禅を好む。
みなこれ令法久住(りょうぼうくじゅう)の勝計、
ならびに末世後生の弟子門徒等のためなり。
まさに今もろもろの弟子等、
諦(あきら)かに聴き、諦かに聴け。
吾れ生期(しょうご)今、幾(いくばく)ならず。
仁等(なんだち)好く住して慎みて教法を守れ。
吾れ永く山に帰らん――
吾生期今不幾(私の生きられる時間は幾ばくもない)。
そう悟った空海は「永く山に帰る」と決めたのでした。
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◆2[ホームページ]レオとホセ
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「コンクラーベ」というイタリア語が
妙に日本語の「根比べ」と響き合う、
不思議な教皇選挙でした。
新しいローマ教皇に選出されたのは…
>>> 続きはこちら
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇6月6日(金)15:00〜
◇6月20日(金)15:00〜
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
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◆5[お坊さんの日常]指先一つでシステムダウン
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4月に骨折した左肩はおかげさまで徐々に回復しまして、
左手も少しずつ動かせるようになってきました。
6月初旬には腕吊りがはずせるようになるかなと思います。
このひと月半、左手が不自由な状態で、
いろいろな対応でしのいできました。
初めのころ数珠は左手で握るのが難しかったので、
右手で持つか、経台に置くか迷いました。
袈裟は、全身にまとう一枚布タイプの「如法衣」より、
肩にかけるタイプの「紋白」のほうが着やすいため、
法事ではそればかり着るようになりました。
足袋は意外と簡単で、
むしろ靴下のほうが難しかったのですが、
だんだん片手で履けるようになってきました。
そうはいっても大半の僧衣は人に着せてもらうしかなく、
家族の協力には感謝のことばしかありません。
困ったのはパソコン作業です。
年度替わりの時期で会計作業などが多くありましたが、
もともと得意だったタッチタイピングができないので、
人差し指1本で時間をかけて打つしかありません。
ユー・アー・ショック!
指先一つでシステムダウンさ〜!
などと歌いながら、ちまちま文字入力する日々も、
間もなく終わるでしょう。
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年4月20日号 No.136
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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暖かくなったかと思えば初夏のような気温。
巷では胃腸炎などもはやっています。
手洗いをこまめにして、しっかり対策をしましょう。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(112)]秘密曼荼羅十住心論
◆2[ホームページ]来たときよりも美しく
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]骨を折る
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(112)]秘密曼荼羅十住心論
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830(天長7)年、ときの淳和天皇は、
三論・法相・華厳・律・天台・真言の6宗に命じ、
それぞれの教義解説書を提出させました。
これを「天長勅撰六本宗書」といいます。
三論宗の玄叡、法相宗の護命、天台宗の義真ら、
各宗派一流の論客が筆をふるいましたが、
しかし質・量ともに圧倒的だったのは、
真言宗・空海の『秘密曼荼羅十住心論』でした。
空海は儒教・道教・仏教全宗派の思想を、
すべて真言密教のもとに再構成し、
人間の成熟レベルを表す10段階に各々対応させました。
その十段階とは…
(1)異生羝羊心(いしょうていようしん)
本能のおもむくまま生きている状態
(2)愚童持斎心(ぐどうじさいしん)
世間的な善悪や道徳に目覚めた状態[←儒教]
(3)嬰童無畏心(ようどうむいしん)
人智を超えた存在を感じる[←道教]
(4)唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)
煩悩とその原因について理解する[←声聞]
(5)抜業因種心(ばつごういんじゅしん)
縁起の法則を悟る[←縁覚]
(6)他縁大乗心(たえんだいじょうしん)
己の心を分析し利他の道を歩み始める[←法相宗/唯識]
(7)覚心不生心(かくしんふしょうしん)
空を悟る[←三論宗/中観]
(8)一道無為心(いちどうむいしん)
世界は仏の働きにして清浄と知る[←天台宗/法華]
(9)極無自性心(ごくむじしょうしん)
全ては融け合いつながっている[←華厳宗]
(10)秘密荘厳心(ひみつしょうごんしん)
個にして全の曼荼羅世界[←真言宗/密教]
なんと空海はこの「十住心論」によって、
宗派対立を超克しつつしかも真言宗の優位を説くという、
前人未到の離れ技をやってのけたのです。
『秘密曼荼羅十住心論』は空海の、
生涯を通じての代表的著作となりました。
ところがこの名著を書き上げた頃から、
空海の体には異変が生じ始めていました。
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◆2[ホームページ]来たときよりも美しく
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この3月下旬、初めて地鎮祭をお勤めしました。
地鎮祭といえば神職さんのお仕事というイメージかと思いますが、
仏式もあるんです。
ただし真言宗では、通常の建築物の地鎮祭は…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202504.htm
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇5月2日(金)15:00〜
◇5月16日(金)15:00〜
◇6月6日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)
「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]骨を折る
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このたび人生初の骨折をしました。
自転車に乗っているところを右折したトラックと接触し、
左肩の骨を折りました。
頭や腰には異状なく、右手も口も動くので、
法事などはそれなりにこなせていますが、
日常生活には不便が多くて周囲に負担をかけています。
まず独りで僧衣を着用できません。
真言行者なら必須の「印」もくめません。
決定的なのは運転ができないこと。
長距離ならタクシーを手配しますが、
ちょっとした買い物や用事だと歩くことが増えました。
まぁこれはこれで良い面もなくはないかも。
先日は駅家のお寺さんの行事に出仕しました。
前々から法話を頼まれていて、
断るまでもないかなと思って参らせていただきました。
お話の冒頭に、
「法話を頼まれたので骨を折らせていただきます」
と言って笑いを取ろうとしたところ、
先にそのお寺の住職さんが、
「法話の骨を折っていただくのは…」
と紹介して下さり、笑いも持って行ってしまいました。
そのあとの私の話が腰砕けになったのは、
その住職さんのせいばかりではないのでしょうけれど。
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年3月20日号 No.135
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お彼岸となりました。
少し暖かくなった一方、花粉症がつらい方も。
しっかり対策してお墓参りにお出かけください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
◆2[ホームページ]トランプ再臨
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
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828(天長5)年12月15日、空海は、
教育機関「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)を創設し、
その構想を『綜芸種智院式並序』として発表しました。
日本初の「庶民に開かれた学校」です。
ただ、近年の研究によると、
綜芸種智院が実際にどこまで機能したのかは、
様々な議論があるようです。
土地・建物は藤原三守に寄進を受けましたが、
理念として掲げた聖俗の教員確保、給食の実施などは、
相当ハードルが高かったのではないかと思われます。
空海はその実現に奔走したものの、
同時に高野山開創、東寺の整備、真言の教えの継承など、
多くの難事業を並行してこなしていました。
体がいくつあっても足りない状況だったはずです。
結局、835(承和2)年に空海が入定し、
藤原三守も没すると、綜芸種智院の存続は困難となりました。
空海の弟子の実慧らは不動産を売却して丹波国大山荘を購入し、
東寺の伝法事業のための資金に充てました。
こうして綜芸種智院は20年あまりで廃絶したのでした。
とはいえ、これで空海の理想が色あせることはありません。
そもそも平安時代の初期に、
身分や貧富の格差無く学べる学校を構想し、
「給食の無償化」まで打ち出したのです。
1200年後の現代でさえ実現できていないことを考えれば、
この発想そのものが驚くべきことなのです。
空海の教育への情熱が現れているもう一つの事業として、
『篆隷万象名義』(てんれいばんしょうめいぎ)という、
漢字辞典の編纂を挙げることができます。
綜芸種智院創設を宣言してから2年後、
830(天長7)年ごろに作られました。
6帖からなるこの辞書は、
約1万6000の漢字を542の部首に分け、
各字の見出しを主に篆書・隷書という2つの書体で示し、
音と意味を解説したものです。
言うまでもなく「日本最古の辞書」でした。
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◆2[ホームページ]トランプ再臨
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アメリカ大統領に返り咲いて以降、
トランプ氏の暴走が止まりません。
気候変動対策を進めるためのパリ条約からの脱退、
反「多様性」政策の推進などはまぁ想定内としても…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202503.htm
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇3月21日(金)15:00〜
◇4月4日(金)15:00〜
◇4月18日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)
「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
───────────────────────────────────
このお彼岸明けに、
「地鎮祭」を勤めることになりました。
ふつう地鎮祭といえば神職さんのイメージですが、
真言宗にも地鎮祭にあたる「土公供」という作法があります。
土地の神様である「地天」を本尊とし、
計画地の中央と東西南北にそれぞれ穴を掘って、
導師が作法をしながら米や五穀、五宝などの供物を投じます。
私にとっては初めての経験なので、
「幣帛」や「紙銭」など慣れない準備にそわそわ。
果たしてこれで合っているのかと、
何度も書物を確認しています。
弘法大師は高野山を開創する際、
「土地の神々にこの地をお借りするのだ」
という意識から最初に御社を建立して祈願し、
神々の許しを得た後に仏堂を整備していきました。
私もそんな気持ちで地天を供養し、
工事の無魔成満をお祈りしたいと思います。
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年2月20日号 No.134
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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寒さの厳しい日が続きます。
雪が凍ると滑りやすくなりますので、
一歩一歩しっかり地面を踏みしめて歩きましょう。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
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828(天長5)年12月15日は、
日本の教育史において特筆すべき記念日といえます。
それは、空海が日本で初めて、
「庶民に開かれた学校」を創設した日だからです。
学校の名前は「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)。
その名の通り各種の学芸を総合的に学ぶ教育機関です。
場所は東寺の東どなり。
土地・建物は藤原三守から譲り受けました。
空海はここで、前人が全く発想もしなかった、
とんでもない教育機関を出現させたのです。
学校創設を高らかに宣言した『綜芸種智院式並序』には、
その特色が次のように述べられています。
(1)道人伝受ノ事
ここでは仏教だけでなく、儒教・道教、
さらには世俗の諸学問を学ぶことができる。
僧侶はもっと世俗の学識を勉強すべきであるし、
俗人が仏教を学ぶことも奨励する。
(2)俗ノ博士教受ノ事
読み書きを学ぼうとする者に対して、
身分・貧富による差別をしてはならない。
教師は「この世の衆生はみな我が子」と心得よ。
(3)師資糧食ノ事
人間にとって食事が大事であることは、
孔子、釈尊ともに述べているところである。
よって教師・生徒に給食を無償で提供する。
かつて若き空海は『三教指帰』(さんごうしいき)を著し、
儒教・道教に対して仏教が優れていることを説きました。
しかし儒教・道教を否定したのではなく、
三教をともに学ぶことが重要であるとしました。
しかも僧侶に仏教以外の知見を得ることを奨励。
専門ばかにならないよう注意喚起したのです。
一方、俗人に対しては身分・貧富の違いを乗り越えて、
意志ある者はすべて受け入れるとしました。
当時、教育機関といえば、貴族一門のための私立学校か、
地方豪族の子弟のための「国学」しかありません。
庶民が学ぶ機会はほとんどありませんでした。
さらに刮目すべきは「無償の給食」です。
食事だけでなく衣服も給付されました。
学習の前提として、まずは、
衣食が満たされる必要があると空海は考えたのです。
空海は体験的に知っていました。
生まれに関係なく教育の機会が与えられることで、
人間の可能性は一気に広がり、国は発展することを。
これほどの構想をもって開設された教育機関が、
約1200年も前に存在したということに、
ただただ驚嘆し、敬服するばかりです。
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◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
───────────────────────────────────
2025NHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』の
主人公は、蔦屋重三郎。
ほとんど誰も知らないんじゃないかと思う、
かなりチャレンジングな選定です。
かくいう私も…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202502.htm
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◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜
◇3月21日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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先日、「医療者と宗教者の意見交換会」の2回目が、
福山市医師会の会議室で開かれました。
昨年10月に第1回が開催。
これまで緩和ケアにおける宗教者の取り組みの報告や、
臨床事例をもとにしたケースワークなどが行われました。
主催は、在宅医療について勉強会を重ねている、
医師・看護師・薬剤師らの集まりです。
そこに医療現場に携わる真言僧侶が加わり、
さらにそこから幅広く仏教者に参加が呼びかけられました。
私はもっぱら一参加者として勉強させてもらうばかりですが、
医療者の方々と交流・意見交換できる機会は貴重なので、
有り難く出席させてもらっています。
会では「もし檀信徒の方が緩和ケアに入られたら、
檀那寺の僧侶として話を聴きに行けるようにする」
というのを当座の目標とする話が出ています。
でも実際のところ、
もし僧侶が袈裟をつけて病院に出入りしたら、
関係者や患者の中には嫌がる人も出てくる気がします。
それにお坊さんというのは私を含めて聴き下手が多く、
ついつい断定口調で話したり、
不要なアドバイスを押し付けたりしがちです。
一定の訓練が必要でしょう。
とはいえこういう勉強会自体は素晴らしいと思いますので、
これからも続けてみたいなと思っています。
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年1月20日号 No.133
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2025年、令和7年、乙巳(きのとみ)の年が明けました。
早速お正月からインフルエンザの流行が報道されています。
お気を付けてお過ごしください。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[ホームページ]蛇と仏教
◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
◆3[お知らせ]写経会のご案内
◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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◆1[ホームページ]蛇と仏教
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私は最近になるまでナマで蛇を見たことがありませんでした。
初めて見る蛇は乾いた地面をニュルニュルと動いていて
実に気持ちが悪く、鳥肌が立ちました。
2025年は巳年、蛇の年です。…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202501.htm
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◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
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827(天長4)年5月8日、奈良の高僧・勤操(ごんぞう)が、
74歳で遷化(せんげ)しました。
勤操は仏教界における空海の後見人であり、
空海を仏教の世界に導いた最大級の立役者です。
勤操の死を空海は心から悼みました。
折しもこの頃、都を旱魃が襲います。
5月21日、朝廷は大極殿に僧侶500人を集め、
3日間にわたって「大般若経」転読法会を執り行いました。
しかし雨は降りません。
そこで同月26日、
空海が内裏に仏舎利(お釈迦様の遺骨)を奉安し、
祈雨祈祷を修法したところ、無事に雨が降りました。
このことについて『日本紀略』は、
「命少僧都空海。讃仏舎利内裏。礼仏灌浴。
亥後天陰雨降。数剋而止。湿地三寸」
と記録しています。
淳和天皇は空海のこの功を大いに評価し、
勤操が担っていた「大僧都」への就任を打診しました。
大僧都は「僧綱」と呼ばれる役職の1つで、
1名しか選ばれません。
空海は勤操の遺志を受け継ぐ気持ちもあり、
謹んでこの役を受けます。
同年9月には、淳和天皇が橘寺で伊予親王の追善を行う際、
空海が願文を起草しました。
伊予親王は、807(大同2)年、
兄の平城天皇から謀反の疑いをかけられ、
母の藤原吉子とともに服毒自殺した人です。
空海の叔父・阿刀大足が家庭教師を務めていたことから、
2人は縁の浅からぬ間柄でした。
そんな伊予親王の非業の死を知って、
怒りに身を震わせたことを、空海は忘れていません。
あの頃に比べると人心はかなり落ち着き、
朝廷の統治機構も整ってきているように見えます。
しかしまだまだ課題はありました。
特に庶民の暮らしは厳しく不安定なままです。
実は空海には、長らく温めている構想がありました。
伊予親王や自分が阿刀の叔父に学問を教わったように、
誰でも学べる場所があったらどうだろうか。
この途方もない構想を、
ついに空海は実行に移すことに決めます。
───────────────────────────────────
◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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新しい大河ドラマ「べらぼう」が始まりました。
というわけで今年も初っ端からドラマの話で恐縮です。
昨年の「光る君へ」は平安時代中期の物語でした。
『源氏物語』や藤原道長、石山寺など、
仏教に縁の深いネタがそこかしこに転がっていました。
ところが今回、舞台は江戸時代中期。
登場人物やエピソードを探ってみても、
仏教に関係ありそうな場面は少なそうな気配です。
主人公は蔦屋重三郎という、江戸の町で活躍した版元。
喜多川歌麿や葛飾北斎、東洲斎写楽らを世に出した、
稀代のプロデューサーです。
初回から遊郭のシーンが満載で、
「不適切にもほどがある!」と賛否両論沸騰中。
私自身も一部の演出方法には違和感を覚えつつも、
今後、表現の自由と権力との関係など、
現代にも通じるテーマが投げかけられるのではないかと、
注目しながら見ています。
いざ出てこい、仏教ネタ!
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
◇発行開始:2014年1月20日
◇発行頻度:月1回程度、不定期
◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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[高野山真言宗 遍照山 光明院]
◇住所:〒721-0974 福山市東深津町7-12-28
◇電話:084-922-1859
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年12月20日号 No.132
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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とたんに寒くなりましたね。
風邪や体調不良が増えているようです。
しっかり体を温めて、
健やかに新年をお迎えください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
◆4[お知らせ]写経会のご案内
◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆6[お坊さんの日常]定額減税
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◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
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大晦日は「除夜の鐘 灯明供養」にお参りください。
年越しの鐘をついたあと、
本堂で新年への願いを書いたろうそくを灯し、
ご一緒にお祈りします。
◇日時 大晦日12月31日 午後11:30〜12:00ごろ
◇場所 光明院境内・本堂
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/ohmisoka.htm
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◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
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826年(天長3年)の初頭、
空海は高野山のふもと九度山で、
「仁王会」(にんのうえ)という祈祷を行いました。
仁王会は護国経典の1つ『仁王経』を読誦し、
鎮護国家と万民快楽を祈る法会です。
もともと飛鳥時代から行われていましたが、
空海は大胆に密教的アレンジを加え、
五大菩薩(五大明王という説も)を祀って、
力強く厳修しました。
仁王会はその後、天皇即位後の恒例行事となります。
ところで九度山には高野山開創のための拠点、
政所(まんどころ)が置かれていました。
高野山で堂宇を建立するための供給基地として、
また高野山に登るための登山口として、
あるいは冬期避寒の修行場として、
小さな伽藍が築かれていました。
この数年後、ある女性がこの地を訪ねます。
後に「玉依御前」(たまよりごぜん)と呼ばれる、
空海の実の母君でした。
年老いた体をおして雪深い九度山までやって来たのは、
一心に息子の応援のためだったと思います。
しかし高野山上は空海入山以前から女人禁制が敷かれ、
登山することはかないませんでした。
そこで九度山のこの地に滞在し、
高野山開創事業の無魔成満を祈ったのでした。
835年(承和2年)2月5日、母君入寂。
空海は自らの母のために、
そして高野山に登ることのできない女人のために、
慈悲の仏である弥勒菩薩を手彫りし、
九度山の政所に安置しました。
それ以来この霊場は「慈尊院」と呼ばれています。
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◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
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大河ドラマ『光る君へ』が終わりました。
世の中の「源氏物語ブーム」もすっかり一段落した様子で、
今更こんなテーマではありますが、
今年の集大成として「源氏物語と仏教」という切り口で
少し書いてみたいと思います。…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm
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◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇1月17日(金)15:00〜
◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜
※1月前半はお休み
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
なお、12月21日の朝7:00からは、
冬至恒例の「月大師講」のお勤めを行います。
お参りいただいた方には、かぼちゃ汁のお接待があります。
どうぞふるってお参りください。
また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆6[お坊さんの日常]定額減税
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お寺にも年末調整の時期がやってきました。
お給料と税金の調整を行う恒例の作業です。
今年はどこぞの県出身の総理大臣の置き土産で、
「定額減税」が行われたおかげで、
年末調整のやり方がめちゃめちゃ煩雑になりました。
所得税が3万円減税されるからいいだろ?
嬉しいだろ?さぁ喜べ!
といわんばかりの政策ですが、
いざ作業を始めてみると、
いったいどの時点から3万円を差し引くのか?
本来の税額との関係はどうなるのか?
すでに前期に納めた分はどうなるのか?
減税されずに残った差額はどうなるのか?
もうさっぱりワケが分かりません。
えい、もういいや!出しちゃえ!
てな感じで、
とりあえず書類を書いて出すことにしました。
もし税金が不足してたら連絡が来るでしょう。
もし税金を払いすぎてたら…
はたして連絡は来るんでしょうか。
それではよいお年を〜
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
◇発行開始:2014年1月20日
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◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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[高野山真言宗 遍照山 光明院]
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年11月20日号 No.131
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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急に寒くなりました。
暑い時期が長かったため体が慣れないせいか、
風邪がはやっているようです。
外出の際は上着を持ってお出かけください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
◆4[お知らせ]写経会のご案内
◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
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◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
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11月5日、参拝旅行「源氏物語の旅」を行いました。
現地合流組2名を含む計17名のご参加をいただき、
たいへん楽しい旅になりました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm
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◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
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825(天長2)年9月25日、空海は、
大和国(現在の奈良県)にある「益田池」の灌漑を完成させ、
そこに碑文をしたためました。
ここに一つの池あり。その名は益田。
これを掘ったは人力にして、成るはまた天による。
車馬 霧の如く集まり、男女 雲の如くに連なる。
(『大和州益田池碑銘』)
現在の橿原市にあたるこの地域は、
肥沃であったにもかかわらず水の便が悪く、
田畑として利用されていませんでした。
そこで朝廷は農業用の灌漑設備を整備するため、
近くの高取川をせき止めて堰堤を築くことにしました。
この工事に空海は直接かかわってはいませんが、
弟子の真円や、
空海と親しかった伴国道(とものくにみち)らが、
空海が成功させた「満濃池」の経験を生かして、
完成に導いたとされています。
この空海の碑文は実に個性的な文字で書かれました。
波に揺られているようなグニャグニャとした線。
鳥の字は鳥の如く、星の字は星の如く。
いわゆる「雑体」とか「破体」といわれる書体です。
加えて、篆・隷・楷・行・草の「五体」も混じっており、
まるで書道の教科書のようでした。
後世の書家たちからは賛否両論が巻き起こりました。
正統派の書家からは遊んでいるように映ったのでしょう。
しかし空海にとって文字はイコール大日如来の法音、
つまり宇宙の響きそのものでした。
それを視覚的に表現したにすぎません。
文字は伝える道具であり、同時に芸術。
祈りと暮らし、仕事と遊びは一体である。
そんな空海のメッセージを感じさせるエピソードです。
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◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
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11月5日、光明院主催の参拝旅行「源氏物語」を実施しました。
行き先は大津市の「石山寺」、
宇治市の「宇治上神社」と「平等院」の3寺社。
とにかくよく歩き、よく見て回ったお参りでした。…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm
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◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇12月6日(金)15:00〜
◇12月20日(金)15:00〜
◇1月17日(金)15:00〜
※1月3日(金)はお休み
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
───────────────────────────────────
高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
なお、11月21日13:00からは、
高野山本山布教師さんの「法話」の後、
恒例の「柴燈護摩供」(さいとうごまく)を開催します。
僧侶たちが修験道のいでたちで読経し、
柴を積み上げて盛大に燃やすお焚き上げの護摩修行です。
こちらもぜひお参り下さい。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
───────────────────────────────────
11月17日(日)、お寺の役員会を行いました。
お寺には「寺院規則」というものがありまして、
光明院の場合、代表役員(=住職)のほか、
総代3名(うち2名を責任役員)を選任することが、
条文で定められています。
さらにお寺の行事などの実務を担っていただく、
「世話方」というお役があり、
現在14名の方にお願いしています。
この総代・世話方の皆さんに集まっていただくのが、
年に1度の役員会ということになります。
会議では前年度の事業報告・会計報告や、
今後の事業、諸課題について審議していただき、
お寺へのご意見や要望をたまわっています。
とはいえ、せっかくの集まりなので、
先日の石山寺・平等院へのお参りの写真を、
スライドでご覧いただこうと準備していたら…
なんと当日、プロジェクターが全くの無反応!
さっきまでうまく映ってたのに、いざとなると、
スクリーンには延々と青い画面が映し出されるばかり。
本番に弱いところが私に似てしまったようです。
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年10月20日号 No.130
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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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10月にもかかわらず、
30度前後という真夏のような日があったかと思えば、
逆に冬のような寒さになったりしています。
植物も虫も出てくるタイミングを迷っているよう。
人間の体にもこたえます。
服装を調整しながら気を付けてお過ごしください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[お知らせ]10/31(木)「萬燈会」開催
◆2[コラム:弘法大師の生涯(106)]東寺の密教化
◆3[ホームページ]鉄道の日
◆4[お知らせ]写経会のご案内
◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆6[お坊さんの日常]怨霊オンライン
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◆1[お知らせ]10/31(木)「萬燈会」開催
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10月31日(木)夕刻、全国10か所で、
「萬燈会」(まんどうえ)が同時開催されます。
萬燈会はたくさんの灯明を供えて祈る法会で、
832年(天長9年)には弘法大師が高野山で修し、
生きとし生けるものの幸せを願われました。
この萬燈会を、この日、全国10か所で同時開催します。
中国地方では岡山市の「西大寺観音院」が会場となり、
多数の青年僧が集って読経を捧げます。
現地で、またオンラインでお参りいただけます。
>>> 詳しくこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241031mandoe.htm
>>> オンライン参拝はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCO0lplJIcWy4y8LBtf77mGw
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◆2[コラム:弘法大師の生涯(106)]東寺の密教化
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智泉の急逝は空海を悲しみの底へと叩き落しました。
ところが一転、空海は猛然と仕事をし始めます。
925年(天長3年)は主に平安京の東寺に滞在し、
「ソフト」と「ハード」の両面から、
東寺を真言密教の道場として整えていきました。
まずソフト面としては、
毎年の夏安居(げあんご)に、鎮護国家の修法として、
「守護国界主陀羅尼経」を講説するよう要請。
4月8日に朝廷に許可されました。
夏安居とは、旧暦4月16日から7月15日までの90日間、
僧侶たちが集まって修行する集団研修のようなものです。
これを真言密教のやり方で、しかも東寺で行うのです。
また後継者の育成にも尽力しました。
空海の親戚で実務家の実慧(じちえ)、
そして空海の27歳下の弟・真雅(しんが)に、
それぞれ金剛・胎蔵の両部の秘印・真言を伝授し、
空海の活動を補佐させます。
一方、ハード面としては、
4月20日に「講堂」の造営がスタートしました。
東寺が空海に下賜された時、
すでに金堂(本堂)は存在していました。
しかし空海は、この東寺を密教の寺とするべく、
境内の中央に講堂を建てることにしました。
そして講堂の中心に大日如来を据え、
如来・菩薩・明王・天部の仏像を曼荼羅の如く配置した、
「立体曼荼羅」を構想したのです。
この年、まずは仏像を安置する「須弥壇」が完成。
鎮壇のため空海自ら護摩を焚いたといわれています。
続いて「灌頂堂」「鐘楼」「経蔵」の造営にも着手。
翌年には密教様式の「五重塔」建設にも取り掛かります。
ただ、これだけの造営をするには官費だけでは足りません。
空海は貴族ら有力者を訪ねて寄附を募り、
朝廷にも働きかけて人材を提供してもらいました。
一説には、木材は伏見の稲荷山から調達したといいます。
伏見稲荷を氏神とする渡来系の秦氏も協力的で、
伏見稲荷社は東寺の「鎮守社」(守り神)となりました。
智泉を失った空海は、とりつかれたように、
猛烈な勢いで東寺の整備事業に邁進します。
そのあまりの苛烈な仕事ぶりに周囲はおののきました。
その姿は残された時に追われているようでもあり、
何かを忘れようとしているかのようでもあり、
あるいは何らかの罪業を振り払おうとする、
悲壮な叫びのようでもありました。
───────────────────────────────────
◆3[ホームページ]鉄道の日
───────────────────────────────────
10月14日は「鉄道の日」。
しかも今年2024年は新幹線開業60周年ということで、
このところ鉄道・新幹線関連のテレビ番組を
よく見かけた気がします。
「鉄道の日」は1872年(明治5年)…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202410.htm
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◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇11月1日(金)15:00〜
◇11月15日(金)15:00〜
◇12月6日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
なお、11月21日13:00からは、
高野山本山布教師さんの「法話」の後、
恒例の「柴燈護摩供」(さいとうごまく)を開催します。
僧侶たちが修験道のいでたちで読経し、
柴を積み上げて盛大に燃やすお焚き上げの護摩修行です。
こちらもぜひお参り下さい。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆6[お坊さんの日常]怨霊オンライン
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今年も寺子屋光明院オンライン講座を、
2回とも無事に開催させていただきました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。
いや、無事とはいえどトラブルはありまして、
かなり冷や冷やしたのは事実です。
私はプレゼン資料を、
MACのキーノートというソフトで作っているのですが、
第1回の資料は文字や画像の出し方にこだわりすぎて、
アニメーションの動きを多用しすぎたためか、
途中何度も重くなって動かなくなり、
そのたびに開き直しを余儀なくされました。
講座内容が平安時代にまつわることだったので、
「これは怨霊のせい?」などと冗談で紛らわせましたが、
ちょっとソフトの性能に頼りすぎたのでしょう。
キーノートとZOOM(オンライン会議ソフト)との相性も、
あまり良くなかったのかもしれません。
第2回はこの反省を生かして、
アニメーション機能を一切使わず。
すると思いのほかサクサク動き、
途中で止まることもありませんでした。
どうやら原因は怨霊ではなかったようです。
いやもしかしたら、
「機械に頼らず内容や喋り方にもっと力を入れよ」
という怨霊の警告なのかもしれませんね。
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年9月20日号 No.129
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秋らしさを感じられない猛暑が続いています。
このまま四季が失われていくのではないかと、
不安を覚える暑さです。
くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
◆3[コラム:弘法大師の生涯(105)]智泉
◆4[ホームページ]松岡正剛という曼荼羅
◆5[お知らせ]写経会のご案内
◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆7[お坊さんの日常]明王院御開帳
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◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
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2021年にスタートした「寺子屋光明院」オンライン講座、
今年は大河ドラマ『光る君へ』に便乗して
「平安時代の仏教」をテーマに行います。
いずれも坂田光永(光明院住職)がお話します。
【第1回】10月1日(火)19:30〜「仏教的にもほどがある」
桓武天皇の平安遷都。泣く子も黙る怨霊伝説。
「不適切」な花山天皇。
仏教を通して平安の人々の脳内をのぞいてみましょう。
【第2回】10月15日(火)19:30〜「そして浄土信仰が生まれた」
権力の頂点を極めた藤原道長も、明日をも知れない庶民も、
みんな唱えた「南無阿弥陀仏」。
そんな浄土信仰誕生の謎に迫ります。
[参加方法] オンライン会議アプリ「ZOOM」を使用します。
[お申込先] komyoin@mx35.tiki.ne.jp
[お問合せ] 電話084-922-1859/FAX 084-944-3096
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/2024terakoya.htm
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◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
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2024年の参拝旅行は「源氏物語の旅」を計画いたしました。
光明院檀信徒の皆様とともに平安の風景に触れたいと思います。
ぜひお誘い合わせてご参加ください。
◇実施日:2024年11月5日(火)(日帰り)
◇目的地:石山寺(滋賀県大津市)、平等院(京都府宇治市)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着25名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月15日(火)まで
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm
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◆3[コラム:弘法大師の生涯(105)]智泉
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825年(天長2年)の年明けを、空海は平安京で迎えました。
2月14日、常楽会(お釈迦様の涅槃を祈る法会)を終え、
一息ついた空海のもとに、突然の訃報が届きます。
智泉師、遷化(せんげ)す。
空海の一番弟子であり、甥でもあった智泉が、
高野山の東南院(伽藍整備の拠点となる僧坊)にて、
病のため急逝したとの報せでした。
行年37歳といわれています。
急ぎ高野山に登るもすでに時は過ぎ、
遺骨と化した愛弟子の姿に空海の体は崩れ落ちました。
この頃、空海は東寺整備などで忙殺されていたため、
高野山開創という巨大プロジェクトを、
ほぼ智泉にゆだねた状態になっていました。
智泉は空海のいる都と高野山とを頻繁に往復し、
厳寒の冬を質素な草庵で過ごしていました。
空海の構想を智泉はよく理解し、形にしていきました。
そんな智泉の体には、
知らず知らず大きな負担がかかっていたのでしょう。
空海は我が後継者の葬儀を執り行います。
そのとき読み上げた文章が『性霊集』に残っています。
――たちまちに顕れ、たちまちに隠るること、
還って泡沫に似たり。
天獄の県に苦楽し、人畜の落(さと)に憂喜す。
嘆くべし幻化の子。
悠なるかな、悠なるかな乾城の客。
――吾楽しめば汝も共に楽しむ。
いわゆる孔門の回愚(顔回)、釈家の慶賢(阿難)、
汝すなわちこれに当たれり。
――哀れなるかな、また哀れなるかな、
悲しいかな悲しいかな、重ねて悲しいかな。
空海の悲痛な叫びが名文となってつづられています。
「亡弟子智泉の為の達しんの文」は、
後世、追悼文学の最高峰と評されることになりました。
───────────────────────────────────
◆4[ホームページ]松岡正剛という曼荼羅
───────────────────────────────────
近頃、探し物が見つからないということが多くなりました。
特に書籍が見つからない。
昔買ったはずの、どこかにあるはずの、
あの本が見つからないのです。
今探しているのは松岡正剛さんの『空海の夢』という本です…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202409.htm
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◆5[お知らせ]写経会のご案内
───────────────────────────────────
◇10月4日(金)15:00〜
◇10月18日(金)15:00〜
◇11月1日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆7[お坊さんの日常]明王院御開帳
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11月1日(金)〜4日(月)、
福山が誇る国宝「明王院」にて、
33年に1度の「御開帳」が行われます。
私も可能な限りお手伝いにお参りする予定です。
かつて福山城下町の真言宗のお寺は、
ほぼすべて明王院の管轄下にありました。
住職の交代、大がかりな普請などの際には、
明王院に申請を出したり許可をもらったりしていました。
戦後、真言宗がいくつかの派に分かれたとき、
明王院は京都の大覚寺派となり、
光明院は高野山真言宗のお寺となりました。
とはいえ同じ真言宗ですし、
そうでなくても、この貴重な機会に参加しない手はありません。
ぜひ皆様もお参りください。
11月3日(日)には稚児行列が開催され、
ふくやま美術館でも記念展が予定されています。
*光明院ホームページのトップにチラシ画像を載せています。
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/index.htm
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
◇発行開始:2014年1月20日
◇発行頻度:月1回程度、不定期
◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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[高野山真言宗 遍照山 光明院]
◇住所:〒721-0974 福山市東深津町7-12-28
◇電話:084-922-1859
◇FAX:084-944-3096
◇Eメール:komyoin@mx35.tiki.ne.jp
◇ホームページ:http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/
◇ツイッター:https://twitter.com/henjozankomyoin
◇郵便振替口座:01380-8-19390
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高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年8月20日号 No.128
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今年もおかげさまで、
何とか無事にお盆行を終えることができました。
有難うございました。
まだまだ暑さが続きますので、
くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
(住職 坂田光永)
─[目次]───────────────────────────────
◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
◆3[コラム:弘法大師の生涯(104)]神護寺
◆4[ホームページ]過去サイコーの夏より
◆5[お知らせ]写経会のご案内
◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
◆7[お坊さんの日常]2024、夏、お盆
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◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
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2021年にスタートした「寺子屋光明院」オンライン講座、
今年は大河ドラマ『光る君へ』に便乗して
「平安時代の仏教」をテーマに行います。
いずれも坂田光永(光明院住職)がお話します。
【第1回】10月1日(火)19:30〜「仏教的にもほどがある」
桓武天皇の平安遷都。泣く子も黙る怨霊伝説。
「不適切」な花山天皇。
仏教を通して平安の人々の脳内をのぞいてみましょう。
【第2回】10月15日(火)19:30〜「そして浄土信仰が生まれた」
権力の頂点を極めた藤原道長も、明日をも知れない庶民も、
みんな唱えた「南無阿弥陀仏」。
そんな浄土信仰誕生の謎に迫ります。
[参加方法] オンライン会議アプリ「ZOOM」を使用します。
[お申込先] komyoin@mx35.tiki.ne.jp
[お問合せ] 電話084-922-1859/FAX 084-944-3096
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/2024terakoya.htm
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◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
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2024年の参拝旅行は「源氏物語の旅」を計画いたしました。
光明院檀信徒の皆様とともに平安の風景に触れたいと思います。
ぜひお誘い合わせてご参加ください。
◇実施日:2024年11月5日(火)(日帰り)
◇目的地:石山寺(滋賀県大津市)、平等院(京都府宇治市)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着25名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月15日(火)まで
>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm
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◆3[コラム:弘法大師の生涯(104)]神護寺
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空海が神泉苑で祈雨修法を成功させた、
824年(天長元年)の9月、
和気氏ゆかりの2つの寺が統合されました。
新たに誕生した寺の名前は、
「神護国祚真言寺」(じんごこくそしんごんじ)、
いわゆる「神護寺」です。
この神護寺となった平安京の北西部の地には、
もともと「高雄山寺」(たかおさんじ)がありました。
奈良時代末期に「道鏡事件」で活躍し、
平安京遷都にも尽力した桓武天皇の側近、
和気清麻呂が建立した寺です。
802年(延暦21年)、清麻呂の長男・広世が、
道鏡事件で清麻呂とともに奮闘した清麻呂の姉、
和気広虫の三回忌を高雄山寺で営みました。
この法会に招かれた最澄は「法華会」(ほっけえ)を行い、
自身の信奉する天台教説を力強くアピール。
これが後の天台宗開宗につながっていきます。
また、812年(弘仁3年)には、
唐から帰国した空海が高雄山寺に滞在し、
同年から翌813年にかけて最澄らに灌頂を授けました。
この「高雄灌頂」において、
和気広世の弟である真綱・仲世も灌頂を受けています。
以後、和気氏は空海の庇護者となって彼を支え続けました。
このように高雄山寺は、
最澄、空海という平安仏教の両雄が、
布教の基盤を固めて飛躍する起点となった地でした。
この高雄山寺と、同じく和気清麻呂が建立した、
「神願寺」(じんがんじ)とが事実上合併し、
「神護寺」が開創されました。
同時に神護寺は定額寺(じょうがくじ)となります。
これは国家に有力寺院として認められたということ。
神護寺には定額僧(国家公認の僧侶)として、
21名の枠が与えられました。
注目すべきは「神護国祚真言寺」という名称で、
明らかに「真言宗」の寺となったことを意味します。
一時は最澄と空海の影響力が混在したこともありましたが、
ここで明確に「空海の寺」となったのでした。
その後、神護寺は火災などで衰退しますが、
平安末期に文覚によって再興されます。
さらに明治の廃仏毀釈で大半の堂宇を失いつつ、
「高雄曼荼羅」など多くの宝物を守り抜き、
現在も紅葉の名所として多くの参拝を集めています。
※東京国立博物館で9月8日(日)まで、
「創建1200年記念特別展 神護寺 空海と真言密教の
はじまり」が開催されています。
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◆4[ホームページ]過去サイコーの夏より
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暑い暑いお盆行がなんとか終わりました。
今年は本当に厳しい夏でした。
テレビをつけると「熱中症警戒」の文字のもと
高校球児が野球をやっていて、
気の毒としか言いようがありません。…
>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202408.htm
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◆5[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月6日(金)15:00〜
◇9月20日(金)15:00〜
◇10月4日(金)15:00〜
毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。
◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)
※状況により「中止」となる場合があります。
自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。
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◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。
◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)
弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。
※高野山福山別院
住所:福山市丸之内2-4-26
電話:084-923-3842
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◆7[お坊さんの日常]2024、夏、お盆
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今年のお盆勤めは暑さとの闘いでしたね。
前半に何度か「もう無理かも」という局面がありましたが、
体が慣れてきたのか後半は何とか乗り切れました。
移動は歩き、自転車、自動車の三択。
私はお坊さんの「定番」であるスクーターに乗れないので、
駐車場の心配がある街中は自転車で爆走します。
以前なら風を受けて気持ちの良いはずの移動が、
今年はアスファルトからの熱気で呼吸困難に。
路上はまるで「ととのわないサウナ」のようでした。
また今年は例年以上に、
お盆勤めをキャンセルされるお宅が多かった気がします。
理由はいろいろですが、
熱中症なのか、はたまたコロナなのか、
何かしら体調不良が原因のケースが少なくありませんでした。
暑さもコロナもまだまだ侮れません。
どうぞお気をつけて、涼しい季節を待ちましょう。
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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
◇発行開始:2014年1月20日
◇発行頻度:月1回程度、不定期
◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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◇住所:〒721-0974 福山市東深津町7-12-28
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◇Eメール:komyoin@mx35.tiki.ne.jp
◇ホームページ:http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/
◇ツイッター:https://twitter.com/henjozankomyoin
◇郵便振替口座:01380-8-19390
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