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<直近のバックナンバー>

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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年9月20日号 No.141

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福山では少し気温が緩みましたが、
近隣では大雨の被害も出ています。
また暑さが戻るかもしれず、まだまだあなどれません。
お彼岸の墓参は暑さと雨の対策をしてお参りください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]参拝旅行「石清水八幡宮と聴竹居」
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(117)]御遺告
 ◆3[ホームページ]舎利石を求めて
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]光明院の謎が解ける?
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 ◆1[お知らせ]参拝旅行「石清水八幡宮と聴竹居」
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2025年の参拝旅行は「石清水八幡宮と聴竹居」を計画しています。
壮大な神社と100年前の実験住宅、2つの歴史的建築を通して、
福山ゆかりの偉人の業績に触れたいと思います。
ぜひご参加ください。

◇実施日:2025年11月7日(金)(日帰り)
◇目的地:石清水八幡宮(京都府八幡市)、聴竹居(京都府大山崎町)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着20名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月17日(金)まで

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20251107iwashimizu.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(117)]御遺告
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宮中で初の「御七日御修法」が修された直後の、
835(承和2)年1月、真言宗に対し、
「年分度者3名」の勅許が下りました。

年分度者とは、国が各宗派に認めた出家僧侶の数で、
「1年につき○名」という形で許可していました。
この年分度者の枠が定められたということで、
公的に真言宗として自前の僧侶が輩出できることになりました。

また2月には、高野山金剛峯寺が、
官寺に準ずる「定額寺」(じょうがくじ)の寺格を得ます。
まだまだ伽藍は整備途上でしたが、
高野山の将来の見通しはより安定的になったといえるでしょう。

名実ともに真言宗の地位は確固たるものになりました。

ところが、これを見届けたかのように、
空海の病が悪化します。

空海は一説に「癰」(よう)という皮膚病を患っていました。
これが悪化すると発熱や全身の倦怠感に襲われたり、
皮下膿瘍などの炎症を引き起こしたりするようです。

いよいよ現世最期の時がやってきたことを悟った空海は、
同年3月15日、弟子たちを集めました。

――諸弟子等に遺告(ゆいごう)す。

苦しい体を起こし、おもむろに口を開いた空海は、
まず真言行者としての心構えについて語り始めました。

――ひそかにおもんみれば、大法味同じけれども、
興廃、機に任せたり。
師資、代を累(かさ)ねて、付法、人に在り。

心静かにおもえば、大いなる仏の教えに優劣はないが、
その興廃は人間の機根による。
師から弟子へと代を重ねて法を伝えるのは、人だ。

空海はまず集まった弟子たちに対して、
「真言の教えが後世に正しく伝えられるかどうかは、
何よりも君たちの力にかかっているのだよ」
と説いたのです。

これが後に知られる『御遺告』(ごゆいごう)です。

現存する空海の遺誡は何種類かあり、
いずれも内容にむらがあるため、
空海本人の言葉そのものではなく、
後世の手がかなり加わっているといわれています。

とはいえ空海の他の著書との整合性から、
おおむね本人の言葉と考えられる箇所ももちろんあります。

そして、おそらくこのとき空海は、
弟子たちに次のように告げたことでしょう。

――吾れ入滅せんと擬するは今年三月二十一日寅の刻なり。

私が入滅しようと定めたのは今年3月21日の未明である。

弟子たちは衝撃を受けました。
それは、その日を含めて7日後のことだったからです。


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 ◆3[ホームページ]舎利石を求めて
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9月9日から10日にかけて青森に行ってきました。
東北地方自体が福島県以外初めてで、飛行機に乗るのも13年ぶり。
直線距離にして1000km以上の旅をしてまでYouは何しに青森へ?
その答えは…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202509.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇10月3日(金)15:00〜
◇10月17日(金)15:00〜
◇11月21日(金)15:00〜

※11月7日(金)は参拝旅行のためお休みします

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]光明院の謎が解ける?
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9月11日、福山市文化課の職員さんと、
歴史学や仏教美術史が専門の先生方が、
仏像調査のためうちのお寺に来られました。

福山市では市内のお寺の文化財調査を進めていて、
すでに何件ものお寺の仏像調査をされているとのこと。
うちもご縁があってお願いすることにしました。

本堂の本尊・阿弥陀如来像をはじめ、
安置している仏像類は約80点。
これをすべて写真撮影し、サイズや素材を記録していく。
そんな途方もない作業を、
丁寧に、慎重に進めてくださいます。

いよいよ本尊の調査へ。
と思ったら、仏像本体が厨子(ずし)とくっついていて、
無理に動かすと危険だということに。

仕方なく見える範囲で見ていただいたところ、
どうやら鎌倉期の様式に似ているとのこと。

うちのお寺は江戸時代初期の開基なので、
ひょっとしたらお寺の歴史より古い?
いや、もちろん、鎌倉期の様式を真似て彫った、
後世の作ということもじゅうぶん考えられます。

光明院の謎がついに解けるか?とも思いましたが、
この日はこれが限界。
詳しい調査は機会を改めて、ということになりました。

また新発見があればご報告します。
いやー楽しみですね!


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
 ◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
 ◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
 ◇発行開始:2014年1月20日
 ◇発行頻度:月1回程度、不定期
 ◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年8月20日号 No.140

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お盆が終わっても尋常ならざる暑さは依然として続いています。
体温を上回る気温の中にいると危険です。
どうぞ安全第一、健康第一でお過ごしください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]参拝旅行「石清水八幡宮と聴竹居」
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(116)]後七日御修法
 ◆3[ホームページ]仏教の大東亜戦争
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]戦争の記憶
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 ◆1[お知らせ]参拝旅行「石清水八幡宮と聴竹居」
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2025参拝旅行「石清水八幡宮と聴竹居」を計画しました。
壮大な神社と100年前の実験住宅、2つの歴史的建築を通して、
福山ゆかりの偉人の業績に触れたいと思います。
ぜひご参加ください。

◇実施日:2025年11月7日(金)(日帰り)
◇目的地:石清水八幡宮(京都府八幡市)、聴竹居(京都府大山崎町)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着20名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月17日(金)まで

>>> 詳しくはこちら
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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(116)]後七日御修法
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高野山で五穀を断ち、瞑想を中心とする日々を過ごす空海。
とはいえ静かに余生を過ごすといった状況にはなく、
伽藍の整備や後進の育成にも多くの時間を割いていました。

834(承和元)年8月には、
「知識を勧進して仏塔を造り奉る書」を記し、
伽藍に二基の宝塔を造営するための寄付集めを始めます。

なぜ二基なのかといえば、
それは「金剛」「胎蔵」両部の大日如来を東西に配置し、
「2つで1つ」すなわち「不二」の曼荼羅世界を、
地上に具現化するためでした。

現在の高野山でいうところの「根本大塔」と「西塔」が、
それにあたります。

とはいえすぐに実現できたわけではなく、
2つの宝塔が完成を見たのは空海入定後の886(仁和2)年、
高野山第2世・真然大徳の時代でした。

話を834年に戻すと、この年の11月、空海は、
宮中の正月行事に密教修法を取り入れるよう上奏しました。

もともと宮中の正月行事としては、
1月1日〜7日の「前七日」は神事の節会(せちえ)が、
8日〜14日の「後七日」は仏教の御斎会(ごさいえ)が、
それぞれ行われていました。

御斎会は「金光明最勝王経」を高僧が講義し、
最終日には御前で論議を行うという行事でした。

ところが空海は、単に講読するだけでは不十分と指摘。
唐にならって宮中に真言院を建立し、
密教修法を執り行うべきだと朝廷に提案したのです。

その結果、同年12月29日の太政官符によって勅許され、
翌835(承和2)年より始められたのが、
「後七日御修法」(ごしちにちみしゅほう/みしほ)です。

両部の曼荼羅を掲げ、壇を設け、護摩を焚き、
真言の秘法を七日間、修法し続ける。
一年の国の安寧を祈る御七日御修法は、
真言宗にとって最も重要な儀礼と位置付けられました。

天皇制の歴史上、宮中に専用の内道場を許された仏教教団は、
後にも先にも真言宗しかありません。
空海の祈りは国家を背負うほどの影響力を持っていたのです。

以後、約千年にわたって宮中で行われてきた御修法は、
明治維新の神仏分離政策によって廃絶。
1883(明治16)年に場所を東寺の灌頂院に移して再興され、
現在まで続いています。


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 ◆3[ホームページ]仏教の大東亜戦争
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「8月ジャーナリズム」という言葉があるそうです。
8月になると急に戦争関連の記事や番組が増えるのを
揶揄した表現だとか…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202508.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月5日(金)15:00〜
◇9月19日(金)15:00〜
◇10月3日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]戦争の記憶
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戦後80年ということで関連の報道が多い8月でした。

光明院でも、お正月の寺報『遍照』の1面で、
「平和の連鎖を」という記事を掲載。

またお盆の案内はがきには、
住職の祖父が特攻隊員の生き残りとして書いた文章を、
要約・抜粋して載せました。

そのせいかお盆参りでは、
それらを読んでくださった方々から、
その感想やご自身・家族の体験をお聞きする機会が、
いつもより多かったように感じます。

ある檀家さんのお宅では、
一幅の掛け軸を拝見しました。

それは、今は亡くなっているご当主のおじいさまが、
戦時中、満州で日満友好の仕事をしていたとき、
現地の中国人の方から贈られたという自筆の書画でした。

素人とは思えない見事な絵と文字です。

ところが、長崎に原爆が落とされたのと同じ1945年8月9日、
ソ連が日本に宣戦布告し、
満州にいた日本人は帰国しなければならなくなりました。

ソ連兵に捕まれば身ぐるみはがされるかもしれない。
そこでおじいさまは、何とか書画を無事に持ち帰ろうと、
帽子の裏地に縫い込んで隠したのだそうです。

そんな数奇な体験を経て今に残るその書画は、
80年後の私たちに戦争の記憶を無言で伝えてくれています。


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年7月20日号 No.139

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短い梅雨と長い夏のせいで、例年よりセミが少ないそうです。
人間の体にも確実に負担がかかっています。
どうか無理をせず、こまめに休みを取りながら過ごしましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(115)]仏法遥かにあらず
 ◆2[ホームページ]ユダヤ人の歴史
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]お盆勤め2025
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(115)]仏法遥かにあらず
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832(天長9)年8月に高野山で「万灯会」を成満した空海。

徐々に弱っていく己の身体と向き合いながら、
残された命を何のために、どのように使い切るか、
そんな闘いに明け暮れます。

833(天長10)年には、高雄山寺(後の神護寺)に、
淳和天皇勅願の両界曼荼羅を奉納しました。
「高雄曼荼羅」と称されるこの2幅の曼荼羅は、
現存する最古の曼荼羅といわれています。

この曼荼羅の完成を見届けた淳和天皇は、
嵯峨天皇の第二皇子である仁明天皇に皇位を譲りました。
淳和天皇が在位した10年間は、
平安時代における最も平穏な時代だったと評されています。

年号が変わり承和元年となった834年は、
一説に『般若心経秘鍵』を執筆した年といわれています。

――夫(そ)れ仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し。
真如外(ほか)にあらず、身を捨てて何(いずく)んか求めん。
迷悟我れに在れば発心(ほっしん)すれば即ち到る。
明暗(みょうあん)他にあらされば
信修(しんじゅ)すれば忽(たちまち)に證す――

一見「般若心経」の解説の体裁をとりつつ、
真言密教の本質と密教瞑想の要諦をも表現した名文は、
単なる論説の域を超えて、
「コトバ」そのものに人智を超えた力があるとされました。

空海の数ある著作の中で、
仏前で読経のように読み上げられるのは、
この『般若心経秘鍵』だけではないでしょうか。

その真髄が、上に記した冒頭文に表れています。

仏法遥かにあらず、心中にして即ち近し。
私たちはかけがえのないこの自分の中に、
仏になるという素晴らしい価値あるいのちをいただいている。

それは『弁顕密二教論』で、『即身成仏義』で、
『秘密曼荼羅十住心論』で繰り返し述べてきたことの、
いわば集大成でした。

そして、かつて若き日に野山を駆け回りながら、
苦悶の末に書き上げた『聾瞽指帰』(ろうこしいき)で、
「なぜ仏法なのか」と問いかけた自分自身への、
行者生命をかけた答えのようでもありました。


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 ◆2[ホームページ]ユダヤ人の歴史
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この夏の参議院選挙では、
多くの党が「外国人」にまつわる主張を掲げていました。
日本が政治的にも経済的にも停滞し、
人々が自信を無くしている中で…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202507.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月5日(金)15:00〜
◇9月19日(金)15:00〜
◇10月3日(金)15:00〜

※7月後半・8月はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]お盆勤め2025
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今年もまたこの季節がやってまいりました。
檀信徒さん宅およそ360軒を、
8月中旬まで約1か月かけて回らせていただきます。

気候変動の影響で年々暑さが酷くなっていく中、
いつまで続けられるか気がかりではありますが、
体がもつ限りは勤めさせていただこうと思います。

今年は、2日ほどまるまる休みの日を設定しました。
その日はご希望があっても心を鬼にしてお断りし、
体を休めることを優先します。

ただ、お盆勤めシーズンだからといって、
他の用事が入らないわけではありません。

業者さんとの打ち合わせ、行政や金融機関の手続き、
高野山福山別院の会計のお仕事、
その他いろいろな管理業務や事務作業が、
手ぐすねをひいて待ち構えています。

「メモリアルパークのプールに行きたい!」
という小さい人の声も聞こえます。

いや、聞こえない聞こえない。
わわわわわ〜


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 ◇発行頻度:月1回程度、不定期
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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年6月20日号 No.138

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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6月にして、すでに30度を超える猛暑。
地球温暖化対策を怠ってきたつけを思い知らされる日々です。
長い長い夏にそなえて、体調を整えましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(114)]万灯会
 ◆2[ホームページ]生まれては苦界 死しては浄閑寺
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]リハビリ
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(114)]万灯会
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病を発し、現世での残り時間を悟った空海は、
832(天長9)年正月に宮中で「宮中最勝会」、
いわゆる御斎会(みさいえ)を執り行った後、
高野山にのぼりました。

これまで拠点としてきた大寺は有力な弟子に託しました。
高雄山寺(神護寺)は真済(しんぜい)に。
東大寺真言院は空海の弟である真雅(しんが)に。
吉野の犬飼山転法輪寺は杲隣(ごうりん)に。
東寺は実慧(じちえ)に。

そして高野山は、空海の甥の真然(しんぜん)を、
将来の後継者として定めたといわれています。
当時まだ約20歳で、真雅から灌頂を受けたばかりでしたが、
瑞々しい知性とバイタリティを感じさせる青年でした。

高野山にはすでに、前年の831(天長8)年、
中心となる壇上伽藍の金堂や諸仏が完成しています。

832(天長9)年8月22日、空海はこの高野山の地で、
伽藍の落慶と四恩への報謝のための祈りとして、
「萬燈萬華會」(万灯会)を開催しました。

――ここに空海、もろもろの金剛子等と金剛峯寺に於いて、
いささか万灯万華の会を設けて両部曼荼羅、四印の智印に奉献す。
期するところは毎年一度この事を設け奉って四恩に答え奉らん。
虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、我が願いも尽きなん――

虚空(宇宙)が尽き、
衆生(生きとし生けるもの)が尽き、
涅槃(悟りの世界)が尽き果てるまで、
私の願いが尽きることはない。

文字通り、万の灯明がともされる中、
空海は万感の思いで「願文」を唱えました。

若き日、国家の不条理に耐えかねて仏道へと入った空海が、
唐で恵果阿闍梨に「蒼生の福を増せ」の教えを授けられ、
以来数十年、社会と民衆のために尽力してきた末の、
それは祈りの結晶のような光でした。


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 ◆2[ホームページ]生まれては苦界 死しては浄閑寺
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6月初旬、高野山時代の修行仲間の同窓会が東京で行われました。
そこでそのついでに、チャンスがあれば行ってみたいと
思っていた場所にも足を運んでみました。
1つは東京国立博物館「蔦屋重三郎」展。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202506.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇7月4日(金)15:00〜
◇9月5日(金)15:00〜
◇9月19日(金)15:00〜

※7月後半・8月はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]リハビリ
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左肩の骨折から2か月ちょっと。
無事に骨がつながり、晴れて腕吊りをはずすことになりました。
皆様にはご心配をおかけしました。

2か月間、ほぼずっと腕を曲げた状態でじっとしていたので、
肩回りの筋肉がずいぶん固まってしまっています。

そこで現在、週2〜3回ペースでリハビリを受けています。

自力ではなかなか広がらなかった肩の可動域が、
理学療法士さんのおかげで徐々に回復。
この調子でお盆勤めまでには原状復帰したいところです。

そう、いよいよお盆なんです。

お盆というと通常は8月中旬の時季をさしますが、
うちのお寺は7月中旬から8月15日ごろまで、
約1か月にわたって近隣の檀家さんを拝んで回ります。

そうなるとリハビリを受ける時間的余裕もなくなりますので、
できればそれまでに…と、つい思っちゃいます。

とはいえ焦っても仕方ありません。
幸い「焦らない」のは得意なので、
ぼちぼち、のんびり、やらせていただきます。


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年5月20日号 No.137

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急な暑さと、まさかの梅雨前線の到来。
短い春は終わりをつげ、長く苦しい夏がやって来たようです。
無理をせず、こまめに水分と休息をとりましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(113)]吾生期今不幾
 ◆2[ホームページ]レオとホセ
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]指先一つでシステムダウン
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(113)]吾生期今不幾
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大著『秘密曼荼羅十住心論』を書き上げた空海は、
翌年の831(天長8)年5月、にわかに病を発症しました。

一説には「癰」(よう)という、
感染性の皮膚病であったともいわれています。

空海は、自身の現世での時間が残り少ないことを、
確かな身体感覚で悟ります。

いよいよ来るか…
高野山の整備も、密教思想の展開も、民の安寧も、
まだまだやるべきことは残っているのに…

憤りにも似た悔しさが心身に充満し、
ただれた毛穴から噴き出るような心持ちでした。

その悔しさのエネルギーが老いた空海を突き動かします。

同年6月には大僧都の辞職を朝廷に上奏しますが、
淳和天皇によって慰留されました。

しかし空海は構うことなく身辺整理を進めていきます。

9月、最澄の弟子の円澄たち十数名から、
金剛・胎蔵両部の伝法灌頂を受けたいと請われました。
最澄との確執から距離を置いていた天台宗からの、
メンツを捨てた率直な懇願に心を打たれ、
空海は快く引き受けることにしました。

832(天長9)年正月には、
宮中で「金光明最王経」を修する鎮護国家の法会、
「宮中最勝会」(御斎会)を執り行います。

そして空海は都を離れ、
最期の地として選んだ高野山に向かいました。

空海の遺誡を弟子が記した『御遺告』(ごゆいごう)に、
次のような一節があります。

――吾れ去(い)んじ天長九年十一月十二日より、
深く穀味を厭(いと)ひて専ら坐禅を好む。
みなこれ令法久住(りょうぼうくじゅう)の勝計、
ならびに末世後生の弟子門徒等のためなり。
まさに今もろもろの弟子等、
諦(あきら)かに聴き、諦かに聴け。
吾れ生期(しょうご)今、幾(いくばく)ならず。
仁等(なんだち)好く住して慎みて教法を守れ。
吾れ永く山に帰らん――

吾生期今不幾(私の生きられる時間は幾ばくもない)。
そう悟った空海は「永く山に帰る」と決めたのでした。


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 ◆2[ホームページ]レオとホセ
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「コンクラーベ」というイタリア語が
妙に日本語の「根比べ」と響き合う、
不思議な教皇選挙でした。
新しいローマ教皇に選出されたのは…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202505.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇6月6日(金)15:00〜
◇6月20日(金)15:00〜
◇7月4日(金)15:00〜

※7月後半・8月はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]指先一つでシステムダウン
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4月に骨折した左肩はおかげさまで徐々に回復しまして、
左手も少しずつ動かせるようになってきました。

6月初旬には腕吊りがはずせるようになるかなと思います。

このひと月半、左手が不自由な状態で、
いろいろな対応でしのいできました。

初めのころ数珠は左手で握るのが難しかったので、
右手で持つか、経台に置くか迷いました。

袈裟は、全身にまとう一枚布タイプの「如法衣」より、
肩にかけるタイプの「紋白」のほうが着やすいため、
法事ではそればかり着るようになりました。

足袋は意外と簡単で、
むしろ靴下のほうが難しかったのですが、
だんだん片手で履けるようになってきました。

そうはいっても大半の僧衣は人に着せてもらうしかなく、
家族の協力には感謝のことばしかありません。

困ったのはパソコン作業です。
年度替わりの時期で会計作業などが多くありましたが、
もともと得意だったタッチタイピングができないので、
人差し指1本で時間をかけて打つしかありません。

ユー・アー・ショック!

指先一つでシステムダウンさ〜!
などと歌いながら、ちまちま文字入力する日々も、
間もなく終わるでしょう。


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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年4月20日号 No.136

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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暖かくなったかと思えば初夏のような気温。
巷では胃腸炎などもはやっています。
手洗いをこまめにして、しっかり対策をしましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(112)]秘密曼荼羅十住心論
 ◆2[ホームページ]来たときよりも美しく
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]骨を折る
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(112)]秘密曼荼羅十住心論
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830(天長7)年、ときの淳和天皇は、
三論・法相・華厳・律・天台・真言の6宗に命じ、
それぞれの教義解説書を提出させました。

これを「天長勅撰六本宗書」といいます。

三論宗の玄叡、法相宗の護命、天台宗の義真ら、
各宗派一流の論客が筆をふるいましたが、
しかし質・量ともに圧倒的だったのは、
真言宗・空海の『秘密曼荼羅十住心論』でした。

空海は儒教・道教・仏教全宗派の思想を、
すべて真言密教のもとに再構成し、
人間の成熟レベルを表す10段階に各々対応させました。

その十段階とは…

(1)異生羝羊心(いしょうていようしん)
本能のおもむくまま生きている状態

(2)愚童持斎心(ぐどうじさいしん)
世間的な善悪や道徳に目覚めた状態[←儒教]

(3)嬰童無畏心(ようどうむいしん)
人智を超えた存在を感じる[←道教]

(4)唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)
煩悩とその原因について理解する[←声聞]

(5)抜業因種心(ばつごういんじゅしん)
縁起の法則を悟る[←縁覚]

(6)他縁大乗心(たえんだいじょうしん)
己の心を分析し利他の道を歩み始める[←法相宗/唯識]

(7)覚心不生心(かくしんふしょうしん)
空を悟る[←三論宗/中観]

(8)一道無為心(いちどうむいしん)
世界は仏の働きにして清浄と知る[←天台宗/法華]

(9)極無自性心(ごくむじしょうしん)
全ては融け合いつながっている[←華厳宗]

(10)秘密荘厳心(ひみつしょうごんしん)
個にして全の曼荼羅世界[←真言宗/密教]

なんと空海はこの「十住心論」によって、
宗派対立を超克しつつしかも真言宗の優位を説くという、
前人未到の離れ技をやってのけたのです。

『秘密曼荼羅十住心論』は空海の、
生涯を通じての代表的著作となりました。

ところがこの名著を書き上げた頃から、
空海の体には異変が生じ始めていました。


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 ◆2[ホームページ]来たときよりも美しく
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この3月下旬、初めて地鎮祭をお勤めしました。
地鎮祭といえば神職さんのお仕事というイメージかと思いますが、
仏式もあるんです。
ただし真言宗では、通常の建築物の地鎮祭は…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202504.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇5月2日(金)15:00〜
◇5月16日(金)15:00〜
◇6月6日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)

「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]骨を折る
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このたび人生初の骨折をしました。

自転車に乗っているところを右折したトラックと接触し、
左肩の骨を折りました。

頭や腰には異状なく、右手も口も動くので、
法事などはそれなりにこなせていますが、
日常生活には不便が多くて周囲に負担をかけています。

まず独りで僧衣を着用できません。
真言行者なら必須の「印」もくめません。

決定的なのは運転ができないこと。
長距離ならタクシーを手配しますが、
ちょっとした買い物や用事だと歩くことが増えました。

まぁこれはこれで良い面もなくはないかも。

先日は駅家のお寺さんの行事に出仕しました。
前々から法話を頼まれていて、
断るまでもないかなと思って参らせていただきました。

お話の冒頭に、
「法話を頼まれたので骨を折らせていただきます」
と言って笑いを取ろうとしたところ、
先にそのお寺の住職さんが、
「法話の骨を折っていただくのは…」
と紹介して下さり、笑いも持って行ってしまいました。

そのあとの私の話が腰砕けになったのは、
その住職さんのせいばかりではないのでしょうけれど。


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年3月20日号 No.135

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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お彼岸となりました。
少し暖かくなった一方、花粉症がつらい方も。
しっかり対策してお墓参りにお出かけください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
 ◆2[ホームページ]トランプ再臨
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
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828(天長5)年12月15日、空海は、
教育機関「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)を創設し、
その構想を『綜芸種智院式並序』として発表しました。
日本初の「庶民に開かれた学校」です。

ただ、近年の研究によると、
綜芸種智院が実際にどこまで機能したのかは、
様々な議論があるようです。

土地・建物は藤原三守に寄進を受けましたが、
理念として掲げた聖俗の教員確保、給食の実施などは、
相当ハードルが高かったのではないかと思われます。

空海はその実現に奔走したものの、
同時に高野山開創、東寺の整備、真言の教えの継承など、
多くの難事業を並行してこなしていました。
体がいくつあっても足りない状況だったはずです。

結局、835(承和2)年に空海が入定し、
藤原三守も没すると、綜芸種智院の存続は困難となりました。
空海の弟子の実慧らは不動産を売却して丹波国大山荘を購入し、
東寺の伝法事業のための資金に充てました。

こうして綜芸種智院は20年あまりで廃絶したのでした。

とはいえ、これで空海の理想が色あせることはありません。
そもそも平安時代の初期に、
身分や貧富の格差無く学べる学校を構想し、
「給食の無償化」まで打ち出したのです。
1200年後の現代でさえ実現できていないことを考えれば、
この発想そのものが驚くべきことなのです。

空海の教育への情熱が現れているもう一つの事業として、
『篆隷万象名義』(てんれいばんしょうめいぎ)という、
漢字辞典の編纂を挙げることができます。

綜芸種智院創設を宣言してから2年後、
830(天長7)年ごろに作られました。

6帖からなるこの辞書は、
約1万6000の漢字を542の部首に分け、
各字の見出しを主に篆書・隷書という2つの書体で示し、
音と意味を解説したものです。

言うまでもなく「日本最古の辞書」でした。


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 ◆2[ホームページ]トランプ再臨
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アメリカ大統領に返り咲いて以降、
トランプ氏の暴走が止まりません。
気候変動対策を進めるためのパリ条約からの脱退、
反「多様性」政策の推進などはまぁ想定内としても…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202503.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇3月21日(金)15:00〜
◇4月4日(金)15:00〜
◇4月18日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
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◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)

「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
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 ◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
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このお彼岸明けに、
「地鎮祭」を勤めることになりました。

ふつう地鎮祭といえば神職さんのイメージですが、
真言宗にも地鎮祭にあたる「土公供」という作法があります。

土地の神様である「地天」を本尊とし、
計画地の中央と東西南北にそれぞれ穴を掘って、
導師が作法をしながら米や五穀、五宝などの供物を投じます。

私にとっては初めての経験なので、
「幣帛」や「紙銭」など慣れない準備にそわそわ。
果たしてこれで合っているのかと、
何度も書物を確認しています。

弘法大師は高野山を開創する際、
「土地の神々にこの地をお借りするのだ」
という意識から最初に御社を建立して祈願し、
神々の許しを得た後に仏堂を整備していきました。

私もそんな気持ちで地天を供養し、
工事の無魔成満をお祈りしたいと思います。


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年2月20日号 No.134

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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寒さの厳しい日が続きます。
雪が凍ると滑りやすくなりますので、
一歩一歩しっかり地面を踏みしめて歩きましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
 ◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
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828(天長5)年12月15日は、
日本の教育史において特筆すべき記念日といえます。

それは、空海が日本で初めて、
「庶民に開かれた学校」を創設した日だからです。

学校の名前は「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)。
その名の通り各種の学芸を総合的に学ぶ教育機関です。

場所は東寺の東どなり。
土地・建物は藤原三守から譲り受けました。

空海はここで、前人が全く発想もしなかった、
とんでもない教育機関を出現させたのです。

学校創設を高らかに宣言した『綜芸種智院式並序』には、
その特色が次のように述べられています。

(1)道人伝受ノ事
ここでは仏教だけでなく、儒教・道教、
さらには世俗の諸学問を学ぶことができる。
僧侶はもっと世俗の学識を勉強すべきであるし、
俗人が仏教を学ぶことも奨励する。

(2)俗ノ博士教受ノ事
読み書きを学ぼうとする者に対して、
身分・貧富による差別をしてはならない。
教師は「この世の衆生はみな我が子」と心得よ。

(3)師資糧食ノ事
人間にとって食事が大事であることは、
孔子、釈尊ともに述べているところである。
よって教師・生徒に給食を無償で提供する。

かつて若き空海は『三教指帰』(さんごうしいき)を著し、
儒教・道教に対して仏教が優れていることを説きました。
しかし儒教・道教を否定したのではなく、
三教をともに学ぶことが重要であるとしました。

しかも僧侶に仏教以外の知見を得ることを奨励。
専門ばかにならないよう注意喚起したのです。

一方、俗人に対しては身分・貧富の違いを乗り越えて、
意志ある者はすべて受け入れるとしました。

当時、教育機関といえば、貴族一門のための私立学校か、
地方豪族の子弟のための「国学」しかありません。
庶民が学ぶ機会はほとんどありませんでした。

さらに刮目すべきは「無償の給食」です。
食事だけでなく衣服も給付されました。
学習の前提として、まずは、
衣食が満たされる必要があると空海は考えたのです。

空海は体験的に知っていました。
生まれに関係なく教育の機会が与えられることで、
人間の可能性は一気に広がり、国は発展することを。

これほどの構想をもって開設された教育機関が、
約1200年も前に存在したということに、
ただただ驚嘆し、敬服するばかりです。


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 ◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
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2025NHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』の
主人公は、蔦屋重三郎。
ほとんど誰も知らないんじゃないかと思う、
かなりチャレンジングな選定です。
かくいう私も…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202502.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜
◇3月21日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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先日、「医療者と宗教者の意見交換会」の2回目が、
福山市医師会の会議室で開かれました。

昨年10月に第1回が開催。
これまで緩和ケアにおける宗教者の取り組みの報告や、
臨床事例をもとにしたケースワークなどが行われました。

主催は、在宅医療について勉強会を重ねている、
医師・看護師・薬剤師らの集まりです。
そこに医療現場に携わる真言僧侶が加わり、
さらにそこから幅広く仏教者に参加が呼びかけられました。

私はもっぱら一参加者として勉強させてもらうばかりですが、
医療者の方々と交流・意見交換できる機会は貴重なので、
有り難く出席させてもらっています。

会では「もし檀信徒の方が緩和ケアに入られたら、
檀那寺の僧侶として話を聴きに行けるようにする」
というのを当座の目標とする話が出ています。

でも実際のところ、
もし僧侶が袈裟をつけて病院に出入りしたら、
関係者や患者の中には嫌がる人も出てくる気がします。

それにお坊さんというのは私を含めて聴き下手が多く、
ついつい断定口調で話したり、
不要なアドバイスを押し付けたりしがちです。
一定の訓練が必要でしょう。

とはいえこういう勉強会自体は素晴らしいと思いますので、
これからも続けてみたいなと思っています。


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年1月20日号 No.133

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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2025年、令和7年、乙巳(きのとみ)の年が明けました。
早速お正月からインフルエンザの流行が報道されています。
お気を付けてお過ごしください。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[ホームページ]蛇と仏教
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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 ◆1[ホームページ]蛇と仏教
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私は最近になるまでナマで蛇を見たことがありませんでした。
初めて見る蛇は乾いた地面をニュルニュルと動いていて
実に気持ちが悪く、鳥肌が立ちました。

2025年は巳年、蛇の年です。… 

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202501.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
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827(天長4)年5月8日、奈良の高僧・勤操(ごんぞう)が、
74歳で遷化(せんげ)しました。

勤操は仏教界における空海の後見人であり、
空海を仏教の世界に導いた最大級の立役者です。
勤操の死を空海は心から悼みました。

折しもこの頃、都を旱魃が襲います。

5月21日、朝廷は大極殿に僧侶500人を集め、
3日間にわたって「大般若経」転読法会を執り行いました。
しかし雨は降りません。

そこで同月26日、
空海が内裏に仏舎利(お釈迦様の遺骨)を奉安し、
祈雨祈祷を修法したところ、無事に雨が降りました。

このことについて『日本紀略』は、
「命少僧都空海。讃仏舎利内裏。礼仏灌浴。
亥後天陰雨降。数剋而止。湿地三寸」
と記録しています。

淳和天皇は空海のこの功を大いに評価し、
勤操が担っていた「大僧都」への就任を打診しました。
大僧都は「僧綱」と呼ばれる役職の1つで、
1名しか選ばれません。
空海は勤操の遺志を受け継ぐ気持ちもあり、
謹んでこの役を受けます。

同年9月には、淳和天皇が橘寺で伊予親王の追善を行う際、
空海が願文を起草しました。

伊予親王は、807(大同2)年、
兄の平城天皇から謀反の疑いをかけられ、
母の藤原吉子とともに服毒自殺した人です。

空海の叔父・阿刀大足が家庭教師を務めていたことから、
2人は縁の浅からぬ間柄でした。
そんな伊予親王の非業の死を知って、
怒りに身を震わせたことを、空海は忘れていません。

あの頃に比べると人心はかなり落ち着き、
朝廷の統治機構も整ってきているように見えます。

しかしまだまだ課題はありました。
特に庶民の暮らしは厳しく不安定なままです。

実は空海には、長らく温めている構想がありました。
伊予親王や自分が阿刀の叔父に学問を教わったように、
誰でも学べる場所があったらどうだろうか。

この途方もない構想を、
ついに空海は実行に移すことに決めます。


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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新しい大河ドラマ「べらぼう」が始まりました。

というわけで今年も初っ端からドラマの話で恐縮です。

昨年の「光る君へ」は平安時代中期の物語でした。
『源氏物語』や藤原道長、石山寺など、
仏教に縁の深いネタがそこかしこに転がっていました。

ところが今回、舞台は江戸時代中期。
登場人物やエピソードを探ってみても、
仏教に関係ありそうな場面は少なそうな気配です。

主人公は蔦屋重三郎という、江戸の町で活躍した版元。
喜多川歌麿や葛飾北斎、東洲斎写楽らを世に出した、
稀代のプロデューサーです。

初回から遊郭のシーンが満載で、
「不適切にもほどがある!」と賛否両論沸騰中。

私自身も一部の演出方法には違和感を覚えつつも、
今後、表現の自由と権力との関係など、
現代にも通じるテーマが投げかけられるのではないかと、
注目しながら見ています。

いざ出てこい、仏教ネタ!


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年12月20日号 No.132

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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とたんに寒くなりましたね。
風邪や体調不良が増えているようです。
しっかり体を温めて、
健やかに新年をお迎えください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
 ◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]定額減税
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 ◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
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大晦日は「除夜の鐘 灯明供養」にお参りください。
年越しの鐘をついたあと、
本堂で新年への願いを書いたろうそくを灯し、
ご一緒にお祈りします。

◇日時 大晦日12月31日 午後11:30〜12:00ごろ
◇場所 光明院境内・本堂

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/ohmisoka.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
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826年(天長3年)の初頭、
空海は高野山のふもと九度山で、
「仁王会」(にんのうえ)という祈祷を行いました。

仁王会は護国経典の1つ『仁王経』を読誦し、
鎮護国家と万民快楽を祈る法会です。

もともと飛鳥時代から行われていましたが、
空海は大胆に密教的アレンジを加え、
五大菩薩(五大明王という説も)を祀って、
力強く厳修しました。
仁王会はその後、天皇即位後の恒例行事となります。

ところで九度山には高野山開創のための拠点、
政所(まんどころ)が置かれていました。

高野山で堂宇を建立するための供給基地として、
また高野山に登るための登山口として、
あるいは冬期避寒の修行場として、
小さな伽藍が築かれていました。

この数年後、ある女性がこの地を訪ねます。
後に「玉依御前」(たまよりごぜん)と呼ばれる、
空海の実の母君でした。

年老いた体をおして雪深い九度山までやって来たのは、
一心に息子の応援のためだったと思います。

しかし高野山上は空海入山以前から女人禁制が敷かれ、
登山することはかないませんでした。
そこで九度山のこの地に滞在し、
高野山開創事業の無魔成満を祈ったのでした。

835年(承和2年)2月5日、母君入寂。
空海は自らの母のために、
そして高野山に登ることのできない女人のために、
慈悲の仏である弥勒菩薩を手彫りし、
九度山の政所に安置しました。

それ以来この霊場は「慈尊院」と呼ばれています。


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 ◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
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大河ドラマ『光る君へ』が終わりました。
世の中の「源氏物語ブーム」もすっかり一段落した様子で、
今更こんなテーマではありますが、
今年の集大成として「源氏物語と仏教」という切り口で
少し書いてみたいと思います。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇1月17日(金)15:00〜
◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜

※1月前半はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

なお、12月21日の朝7:00からは、
冬至恒例の「月大師講」のお勤めを行います。
お参りいただいた方には、かぼちゃ汁のお接待があります。
どうぞふるってお参りください。

また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]定額減税
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お寺にも年末調整の時期がやってきました。
お給料と税金の調整を行う恒例の作業です。

今年はどこぞの県出身の総理大臣の置き土産で、
「定額減税」が行われたおかげで、
年末調整のやり方がめちゃめちゃ煩雑になりました。

所得税が3万円減税されるからいいだろ?
嬉しいだろ?さぁ喜べ!
といわんばかりの政策ですが、
いざ作業を始めてみると、
いったいどの時点から3万円を差し引くのか?
本来の税額との関係はどうなるのか?
すでに前期に納めた分はどうなるのか?
減税されずに残った差額はどうなるのか?
もうさっぱりワケが分かりません。

えい、もういいや!出しちゃえ!
てな感じで、
とりあえず書類を書いて出すことにしました。

もし税金が不足してたら連絡が来るでしょう。
もし税金を払いすぎてたら…
はたして連絡は来るんでしょうか。

それではよいお年を〜


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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年11月20日号 No.131

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急に寒くなりました。
暑い時期が長かったため体が慣れないせいか、
風邪がはやっているようです。
外出の際は上着を持ってお出かけください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
 ◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
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 ◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
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11月5日、参拝旅行「源氏物語の旅」を行いました。
現地合流組2名を含む計17名のご参加をいただき、
たいへん楽しい旅になりました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
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825(天長2)年9月25日、空海は、
大和国(現在の奈良県)にある「益田池」の灌漑を完成させ、
そこに碑文をしたためました。

 ここに一つの池あり。その名は益田。
 これを掘ったは人力にして、成るはまた天による。
 車馬 霧の如く集まり、男女 雲の如くに連なる。
 (『大和州益田池碑銘』)

現在の橿原市にあたるこの地域は、
肥沃であったにもかかわらず水の便が悪く、
田畑として利用されていませんでした。

そこで朝廷は農業用の灌漑設備を整備するため、
近くの高取川をせき止めて堰堤を築くことにしました。

この工事に空海は直接かかわってはいませんが、
弟子の真円や、
空海と親しかった伴国道(とものくにみち)らが、
空海が成功させた「満濃池」の経験を生かして、
完成に導いたとされています。

この空海の碑文は実に個性的な文字で書かれました。

波に揺られているようなグニャグニャとした線。
鳥の字は鳥の如く、星の字は星の如く。
いわゆる「雑体」とか「破体」といわれる書体です。

加えて、篆・隷・楷・行・草の「五体」も混じっており、
まるで書道の教科書のようでした。
後世の書家たちからは賛否両論が巻き起こりました。
正統派の書家からは遊んでいるように映ったのでしょう。

しかし空海にとって文字はイコール大日如来の法音、
つまり宇宙の響きそのものでした。
それを視覚的に表現したにすぎません。

文字は伝える道具であり、同時に芸術。
祈りと暮らし、仕事と遊びは一体である。
そんな空海のメッセージを感じさせるエピソードです。


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 ◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
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11月5日、光明院主催の参拝旅行「源氏物語」を実施しました。
行き先は大津市の「石山寺」、
宇治市の「宇治上神社」と「平等院」の3寺社。
とにかくよく歩き、よく見て回ったお参りでした。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇12月6日(金)15:00〜
◇12月20日(金)15:00〜
◇1月17日(金)15:00〜

※1月3日(金)はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

なお、11月21日13:00からは、
高野山本山布教師さんの「法話」の後、
恒例の「柴燈護摩供」(さいとうごまく)を開催します。
僧侶たちが修験道のいでたちで読経し、
柴を積み上げて盛大に燃やすお焚き上げの護摩修行です。
こちらもぜひお参り下さい。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
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11月17日(日)、お寺の役員会を行いました。

お寺には「寺院規則」というものがありまして、
光明院の場合、代表役員(=住職)のほか、
総代3名(うち2名を責任役員)を選任することが、
条文で定められています。

さらにお寺の行事などの実務を担っていただく、
「世話方」というお役があり、
現在14名の方にお願いしています。

この総代・世話方の皆さんに集まっていただくのが、
年に1度の役員会ということになります。

会議では前年度の事業報告・会計報告や、
今後の事業、諸課題について審議していただき、
お寺へのご意見や要望をたまわっています。

とはいえ、せっかくの集まりなので、
先日の石山寺・平等院へのお参りの写真を、
スライドでご覧いただこうと準備していたら…

なんと当日、プロジェクターが全くの無反応!
さっきまでうまく映ってたのに、いざとなると、
スクリーンには延々と青い画面が映し出されるばかり。

本番に弱いところが私に似てしまったようです。


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