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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年3月20日号 No.135

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お彼岸となりました。
少し暖かくなった一方、花粉症がつらい方も。
しっかり対策してお墓参りにお出かけください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
 ◆2[ホームページ]トランプ再臨
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(111)]篆隷万象名義
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828(天長5)年12月15日、空海は、
教育機関「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)を創設し、
その構想を『綜芸種智院式並序』として発表しました。
日本初の「庶民に開かれた学校」です。

ただ、近年の研究によると、
綜芸種智院が実際にどこまで機能したのかは、
様々な議論があるようです。

土地・建物は藤原三守に寄進を受けましたが、
理念として掲げた聖俗の教員確保、給食の実施などは、
相当ハードルが高かったのではないかと思われます。

空海はその実現に奔走したものの、
同時に高野山開創、東寺の整備、真言の教えの継承など、
多くの難事業を並行してこなしていました。
体がいくつあっても足りない状況だったはずです。

結局、835(承和2)年に空海が入定し、
藤原三守も没すると、綜芸種智院の存続は困難となりました。
空海の弟子の実慧らは不動産を売却して丹波国大山荘を購入し、
東寺の伝法事業のための資金に充てました。

こうして綜芸種智院は20年あまりで廃絶したのでした。

とはいえ、これで空海の理想が色あせることはありません。
そもそも平安時代の初期に、
身分や貧富の格差無く学べる学校を構想し、
「給食の無償化」まで打ち出したのです。
1200年後の現代でさえ実現できていないことを考えれば、
この発想そのものが驚くべきことなのです。

空海の教育への情熱が現れているもう一つの事業として、
『篆隷万象名義』(てんれいばんしょうめいぎ)という、
漢字辞典の編纂を挙げることができます。

綜芸種智院創設を宣言してから2年後、
830(天長7)年ごろに作られました。

6帖からなるこの辞書は、
約1万6000の漢字を542の部首に分け、
各字の見出しを主に篆書・隷書という2つの書体で示し、
音と意味を解説したものです。

言うまでもなく「日本最古の辞書」でした。


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 ◆2[ホームページ]トランプ再臨
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アメリカ大統領に返り咲いて以降、
トランプ氏の暴走が止まりません。
気候変動対策を進めるためのパリ条約からの脱退、
反「多様性」政策の推進などはまぁ想定内としても…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202503.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇3月21日(金)15:00〜
◇4月4日(金)15:00〜
◇4月18日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)

「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]地鎮祭
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このお彼岸明けに、
「地鎮祭」を勤めることになりました。

ふつう地鎮祭といえば神職さんのイメージですが、
真言宗にも地鎮祭にあたる「土公供」という作法があります。

土地の神様である「地天」を本尊とし、
計画地の中央と東西南北にそれぞれ穴を掘って、
導師が作法をしながら米や五穀、五宝などの供物を投じます。

私にとっては初めての経験なので、
「幣帛」や「紙銭」など慣れない準備にそわそわ。
果たしてこれで合っているのかと、
何度も書物を確認しています。

弘法大師は高野山を開創する際、
「土地の神々にこの地をお借りするのだ」
という意識から最初に御社を建立して祈願し、
神々の許しを得た後に仏堂を整備していきました。

私もそんな気持ちで地天を供養し、
工事の無魔成満をお祈りしたいと思います。


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年2月20日号 No.134

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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寒さの厳しい日が続きます。
雪が凍ると滑りやすくなりますので、
一歩一歩しっかり地面を踏みしめて歩きましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
 ◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(110)]綜芸種智院
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828(天長5)年12月15日は、
日本の教育史において特筆すべき記念日といえます。

それは、空海が日本で初めて、
「庶民に開かれた学校」を創設した日だからです。

学校の名前は「綜芸種智院」(しゅげいしゅちいん)。
その名の通り各種の学芸を総合的に学ぶ教育機関です。

場所は東寺の東どなり。
土地・建物は藤原三守から譲り受けました。

空海はここで、前人が全く発想もしなかった、
とんでもない教育機関を出現させたのです。

学校創設を高らかに宣言した『綜芸種智院式並序』には、
その特色が次のように述べられています。

(1)道人伝受ノ事
ここでは仏教だけでなく、儒教・道教、
さらには世俗の諸学問を学ぶことができる。
僧侶はもっと世俗の学識を勉強すべきであるし、
俗人が仏教を学ぶことも奨励する。

(2)俗ノ博士教受ノ事
読み書きを学ぼうとする者に対して、
身分・貧富による差別をしてはならない。
教師は「この世の衆生はみな我が子」と心得よ。

(3)師資糧食ノ事
人間にとって食事が大事であることは、
孔子、釈尊ともに述べているところである。
よって教師・生徒に給食を無償で提供する。

かつて若き空海は『三教指帰』(さんごうしいき)を著し、
儒教・道教に対して仏教が優れていることを説きました。
しかし儒教・道教を否定したのではなく、
三教をともに学ぶことが重要であるとしました。

しかも僧侶に仏教以外の知見を得ることを奨励。
専門ばかにならないよう注意喚起したのです。

一方、俗人に対しては身分・貧富の違いを乗り越えて、
意志ある者はすべて受け入れるとしました。

当時、教育機関といえば、貴族一門のための私立学校か、
地方豪族の子弟のための「国学」しかありません。
庶民が学ぶ機会はほとんどありませんでした。

さらに刮目すべきは「無償の給食」です。
食事だけでなく衣服も給付されました。
学習の前提として、まずは、
衣食が満たされる必要があると空海は考えたのです。

空海は体験的に知っていました。
生まれに関係なく教育の機会が与えられることで、
人間の可能性は一気に広がり、国は発展することを。

これほどの構想をもって開設された教育機関が、
約1200年も前に存在したということに、
ただただ驚嘆し、敬服するばかりです。


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 ◆2[ホームページ]べらぼう×仏教ネタ探し
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2025NHK大河ドラマ『べらぼう 〜蔦重栄華乃夢噺〜』の
主人公は、蔦屋重三郎。
ほとんど誰も知らないんじゃないかと思う、
かなりチャレンジングな選定です。
かくいう私も…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202502.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜
◇3月21日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]医療と宗教の連携
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先日、「医療者と宗教者の意見交換会」の2回目が、
福山市医師会の会議室で開かれました。

昨年10月に第1回が開催。
これまで緩和ケアにおける宗教者の取り組みの報告や、
臨床事例をもとにしたケースワークなどが行われました。

主催は、在宅医療について勉強会を重ねている、
医師・看護師・薬剤師らの集まりです。
そこに医療現場に携わる真言僧侶が加わり、
さらにそこから幅広く仏教者に参加が呼びかけられました。

私はもっぱら一参加者として勉強させてもらうばかりですが、
医療者の方々と交流・意見交換できる機会は貴重なので、
有り難く出席させてもらっています。

会では「もし檀信徒の方が緩和ケアに入られたら、
檀那寺の僧侶として話を聴きに行けるようにする」
というのを当座の目標とする話が出ています。

でも実際のところ、
もし僧侶が袈裟をつけて病院に出入りしたら、
関係者や患者の中には嫌がる人も出てくる気がします。

それにお坊さんというのは私を含めて聴き下手が多く、
ついつい断定口調で話したり、
不要なアドバイスを押し付けたりしがちです。
一定の訓練が必要でしょう。

とはいえこういう勉強会自体は素晴らしいと思いますので、
これからも続けてみたいなと思っています。


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2025年1月20日号 No.133

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2025年、令和7年、乙巳(きのとみ)の年が明けました。
早速お正月からインフルエンザの流行が報道されています。
お気を付けてお過ごしください。
今年もどうぞよろしくお願い致します。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[ホームページ]蛇と仏教
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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 ◆1[ホームページ]蛇と仏教
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私は最近になるまでナマで蛇を見たことがありませんでした。
初めて見る蛇は乾いた地面をニュルニュルと動いていて
実に気持ちが悪く、鳥肌が立ちました。

2025年は巳年、蛇の年です。… 

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202501.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(109)]大僧都
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827(天長4)年5月8日、奈良の高僧・勤操(ごんぞう)が、
74歳で遷化(せんげ)しました。

勤操は仏教界における空海の後見人であり、
空海を仏教の世界に導いた最大級の立役者です。
勤操の死を空海は心から悼みました。

折しもこの頃、都を旱魃が襲います。

5月21日、朝廷は大極殿に僧侶500人を集め、
3日間にわたって「大般若経」転読法会を執り行いました。
しかし雨は降りません。

そこで同月26日、
空海が内裏に仏舎利(お釈迦様の遺骨)を奉安し、
祈雨祈祷を修法したところ、無事に雨が降りました。

このことについて『日本紀略』は、
「命少僧都空海。讃仏舎利内裏。礼仏灌浴。
亥後天陰雨降。数剋而止。湿地三寸」
と記録しています。

淳和天皇は空海のこの功を大いに評価し、
勤操が担っていた「大僧都」への就任を打診しました。
大僧都は「僧綱」と呼ばれる役職の1つで、
1名しか選ばれません。
空海は勤操の遺志を受け継ぐ気持ちもあり、
謹んでこの役を受けます。

同年9月には、淳和天皇が橘寺で伊予親王の追善を行う際、
空海が願文を起草しました。

伊予親王は、807(大同2)年、
兄の平城天皇から謀反の疑いをかけられ、
母の藤原吉子とともに服毒自殺した人です。

空海の叔父・阿刀大足が家庭教師を務めていたことから、
2人は縁の浅からぬ間柄でした。
そんな伊予親王の非業の死を知って、
怒りに身を震わせたことを、空海は忘れていません。

あの頃に比べると人心はかなり落ち着き、
朝廷の統治機構も整ってきているように見えます。

しかしまだまだ課題はありました。
特に庶民の暮らしは厳しく不安定なままです。

実は空海には、長らく温めている構想がありました。
伊予親王や自分が阿刀の叔父に学問を教わったように、
誰でも学べる場所があったらどうだろうか。

この途方もない構想を、
ついに空海は実行に移すことに決めます。


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜
◇3月7日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[お坊さんの日常]べらぼう
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新しい大河ドラマ「べらぼう」が始まりました。

というわけで今年も初っ端からドラマの話で恐縮です。

昨年の「光る君へ」は平安時代中期の物語でした。
『源氏物語』や藤原道長、石山寺など、
仏教に縁の深いネタがそこかしこに転がっていました。

ところが今回、舞台は江戸時代中期。
登場人物やエピソードを探ってみても、
仏教に関係ありそうな場面は少なそうな気配です。

主人公は蔦屋重三郎という、江戸の町で活躍した版元。
喜多川歌麿や葛飾北斎、東洲斎写楽らを世に出した、
稀代のプロデューサーです。

初回から遊郭のシーンが満載で、
「不適切にもほどがある!」と賛否両論沸騰中。

私自身も一部の演出方法には違和感を覚えつつも、
今後、表現の自由と権力との関係など、
現代にも通じるテーマが投げかけられるのではないかと、
注目しながら見ています。

いざ出てこい、仏教ネタ!


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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年12月20日号 No.132

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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とたんに寒くなりましたね。
風邪や体調不良が増えているようです。
しっかり体を温めて、
健やかに新年をお迎えください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
 ◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]定額減税
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 ◆1[お知らせ]除夜の鐘 灯明供養
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大晦日は「除夜の鐘 灯明供養」にお参りください。
年越しの鐘をついたあと、
本堂で新年への願いを書いたろうそくを灯し、
ご一緒にお祈りします。

◇日時 大晦日12月31日 午後11:30〜12:00ごろ
◇場所 光明院境内・本堂

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/ohmisoka.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(108)]慈尊院
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826年(天長3年)の初頭、
空海は高野山のふもと九度山で、
「仁王会」(にんのうえ)という祈祷を行いました。

仁王会は護国経典の1つ『仁王経』を読誦し、
鎮護国家と万民快楽を祈る法会です。

もともと飛鳥時代から行われていましたが、
空海は大胆に密教的アレンジを加え、
五大菩薩(五大明王という説も)を祀って、
力強く厳修しました。
仁王会はその後、天皇即位後の恒例行事となります。

ところで九度山には高野山開創のための拠点、
政所(まんどころ)が置かれていました。

高野山で堂宇を建立するための供給基地として、
また高野山に登るための登山口として、
あるいは冬期避寒の修行場として、
小さな伽藍が築かれていました。

この数年後、ある女性がこの地を訪ねます。
後に「玉依御前」(たまよりごぜん)と呼ばれる、
空海の実の母君でした。

年老いた体をおして雪深い九度山までやって来たのは、
一心に息子の応援のためだったと思います。

しかし高野山上は空海入山以前から女人禁制が敷かれ、
登山することはかないませんでした。
そこで九度山のこの地に滞在し、
高野山開創事業の無魔成満を祈ったのでした。

835年(承和2年)2月5日、母君入寂。
空海は自らの母のために、
そして高野山に登ることのできない女人のために、
慈悲の仏である弥勒菩薩を手彫りし、
九度山の政所に安置しました。

それ以来この霊場は「慈尊院」と呼ばれています。


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 ◆3[ホームページ]源氏物語がつむぐ仏教
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大河ドラマ『光る君へ』が終わりました。
世の中の「源氏物語ブーム」もすっかり一段落した様子で、
今更こんなテーマではありますが、
今年の集大成として「源氏物語と仏教」という切り口で
少し書いてみたいと思います。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇1月17日(金)15:00〜
◇2月7日(金)15:00〜
◇2月21日(金)15:00〜

※1月前半はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

なお、12月21日の朝7:00からは、
冬至恒例の「月大師講」のお勤めを行います。
お参りいただいた方には、かぼちゃ汁のお接待があります。
どうぞふるってお参りください。

また、年明け2月2日の節分の夜19:00からは、
「節分星祭り」の法会を開催します。
全600巻ある『大般若経』を僧侶たちが掲げ、
「だぁーいはんにゃ!」と大声で叫ぶ賑やかな行事です。
福引もありますので、ぜひお参りください。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]定額減税
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お寺にも年末調整の時期がやってきました。
お給料と税金の調整を行う恒例の作業です。

今年はどこぞの県出身の総理大臣の置き土産で、
「定額減税」が行われたおかげで、
年末調整のやり方がめちゃめちゃ煩雑になりました。

所得税が3万円減税されるからいいだろ?
嬉しいだろ?さぁ喜べ!
といわんばかりの政策ですが、
いざ作業を始めてみると、
いったいどの時点から3万円を差し引くのか?
本来の税額との関係はどうなるのか?
すでに前期に納めた分はどうなるのか?
減税されずに残った差額はどうなるのか?
もうさっぱりワケが分かりません。

えい、もういいや!出しちゃえ!
てな感じで、
とりあえず書類を書いて出すことにしました。

もし税金が不足してたら連絡が来るでしょう。
もし税金を払いすぎてたら…
はたして連絡は来るんでしょうか。

それではよいお年を〜


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
 ◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
 ◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
 ◇発行開始:2014年1月20日
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年11月20日号 No.131

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急に寒くなりました。
暑い時期が長かったため体が慣れないせいか、
風邪がはやっているようです。
外出の際は上着を持ってお出かけください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
 ◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
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 ◆1[ご報告]参拝旅行「源氏物語の旅」
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11月5日、参拝旅行「源氏物語の旅」を行いました。
現地合流組2名を含む計17名のご参加をいただき、
たいへん楽しい旅になりました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(107)]益田池碑文
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825(天長2)年9月25日、空海は、
大和国(現在の奈良県)にある「益田池」の灌漑を完成させ、
そこに碑文をしたためました。

 ここに一つの池あり。その名は益田。
 これを掘ったは人力にして、成るはまた天による。
 車馬 霧の如く集まり、男女 雲の如くに連なる。
 (『大和州益田池碑銘』)

現在の橿原市にあたるこの地域は、
肥沃であったにもかかわらず水の便が悪く、
田畑として利用されていませんでした。

そこで朝廷は農業用の灌漑設備を整備するため、
近くの高取川をせき止めて堰堤を築くことにしました。

この工事に空海は直接かかわってはいませんが、
弟子の真円や、
空海と親しかった伴国道(とものくにみち)らが、
空海が成功させた「満濃池」の経験を生かして、
完成に導いたとされています。

この空海の碑文は実に個性的な文字で書かれました。

波に揺られているようなグニャグニャとした線。
鳥の字は鳥の如く、星の字は星の如く。
いわゆる「雑体」とか「破体」といわれる書体です。

加えて、篆・隷・楷・行・草の「五体」も混じっており、
まるで書道の教科書のようでした。
後世の書家たちからは賛否両論が巻き起こりました。
正統派の書家からは遊んでいるように映ったのでしょう。

しかし空海にとって文字はイコール大日如来の法音、
つまり宇宙の響きそのものでした。
それを視覚的に表現したにすぎません。

文字は伝える道具であり、同時に芸術。
祈りと暮らし、仕事と遊びは一体である。
そんな空海のメッセージを感じさせるエピソードです。


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 ◆3[ホームページ]石山寺から平等院へ
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11月5日、光明院主催の参拝旅行「源氏物語」を実施しました。
行き先は大津市の「石山寺」、
宇治市の「宇治上神社」と「平等院」の3寺社。
とにかくよく歩き、よく見て回ったお参りでした。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202411.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇12月6日(金)15:00〜
◇12月20日(金)15:00〜
◇1月17日(金)15:00〜

※1月3日(金)はお休み

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


───────────────────────────────────
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
───────────────────────────────────

高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

なお、11月21日13:00からは、
高野山本山布教師さんの「法話」の後、
恒例の「柴燈護摩供」(さいとうごまく)を開催します。
僧侶たちが修験道のいでたちで読経し、
柴を積み上げて盛大に燃やすお焚き上げの護摩修行です。
こちらもぜひお参り下さい。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]お寺の役員会
───────────────────────────────────

11月17日(日)、お寺の役員会を行いました。

お寺には「寺院規則」というものがありまして、
光明院の場合、代表役員(=住職)のほか、
総代3名(うち2名を責任役員)を選任することが、
条文で定められています。

さらにお寺の行事などの実務を担っていただく、
「世話方」というお役があり、
現在14名の方にお願いしています。

この総代・世話方の皆さんに集まっていただくのが、
年に1度の役員会ということになります。

会議では前年度の事業報告・会計報告や、
今後の事業、諸課題について審議していただき、
お寺へのご意見や要望をたまわっています。

とはいえ、せっかくの集まりなので、
先日の石山寺・平等院へのお参りの写真を、
スライドでご覧いただこうと準備していたら…

なんと当日、プロジェクターが全くの無反応!
さっきまでうまく映ってたのに、いざとなると、
スクリーンには延々と青い画面が映し出されるばかり。

本番に弱いところが私に似てしまったようです。


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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年10月20日号 No.130

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10月にもかかわらず、
30度前後という真夏のような日があったかと思えば、
逆に冬のような寒さになったりしています。
植物も虫も出てくるタイミングを迷っているよう。
人間の体にもこたえます。
服装を調整しながら気を付けてお過ごしください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]10/31(木)「萬燈会」開催
 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(106)]東寺の密教化
 ◆3[ホームページ]鉄道の日
 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆6[お坊さんの日常]怨霊オンライン
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 ◆1[お知らせ]10/31(木)「萬燈会」開催
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10月31日(木)夕刻、全国10か所で、
「萬燈会」(まんどうえ)が同時開催されます。

萬燈会はたくさんの灯明を供えて祈る法会で、
832年(天長9年)には弘法大師が高野山で修し、
生きとし生けるものの幸せを願われました。

この萬燈会を、この日、全国10か所で同時開催します。

中国地方では岡山市の「西大寺観音院」が会場となり、
多数の青年僧が集って読経を捧げます。

現地で、またオンラインでお参りいただけます。

>>> 詳しくこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241031mandoe.htm

>>> オンライン参拝はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCO0lplJIcWy4y8LBtf77mGw


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 ◆2[コラム:弘法大師の生涯(106)]東寺の密教化
───────────────────────────────────

智泉の急逝は空海を悲しみの底へと叩き落しました。

ところが一転、空海は猛然と仕事をし始めます。

925年(天長3年)は主に平安京の東寺に滞在し、
「ソフト」と「ハード」の両面から、
東寺を真言密教の道場として整えていきました。

まずソフト面としては、
毎年の夏安居(げあんご)に、鎮護国家の修法として、
「守護国界主陀羅尼経」を講説するよう要請。
4月8日に朝廷に許可されました。

夏安居とは、旧暦4月16日から7月15日までの90日間、
僧侶たちが集まって修行する集団研修のようなものです。
これを真言密教のやり方で、しかも東寺で行うのです。

また後継者の育成にも尽力しました。
空海の親戚で実務家の実慧(じちえ)、
そして空海の27歳下の弟・真雅(しんが)に、
それぞれ金剛・胎蔵の両部の秘印・真言を伝授し、
空海の活動を補佐させます。

一方、ハード面としては、
4月20日に「講堂」の造営がスタートしました。

東寺が空海に下賜された時、
すでに金堂(本堂)は存在していました。

しかし空海は、この東寺を密教の寺とするべく、
境内の中央に講堂を建てることにしました。
そして講堂の中心に大日如来を据え、
如来・菩薩・明王・天部の仏像を曼荼羅の如く配置した、
「立体曼荼羅」を構想したのです。

この年、まずは仏像を安置する「須弥壇」が完成。
鎮壇のため空海自ら護摩を焚いたといわれています。

続いて「灌頂堂」「鐘楼」「経蔵」の造営にも着手。
翌年には密教様式の「五重塔」建設にも取り掛かります。

ただ、これだけの造営をするには官費だけでは足りません。
空海は貴族ら有力者を訪ねて寄附を募り、
朝廷にも働きかけて人材を提供してもらいました。

一説には、木材は伏見の稲荷山から調達したといいます。
伏見稲荷を氏神とする渡来系の秦氏も協力的で、
伏見稲荷社は東寺の「鎮守社」(守り神)となりました。

智泉を失った空海は、とりつかれたように、
猛烈な勢いで東寺の整備事業に邁進します。
そのあまりの苛烈な仕事ぶりに周囲はおののきました。

その姿は残された時に追われているようでもあり、
何かを忘れようとしているかのようでもあり、
あるいは何らかの罪業を振り払おうとする、
悲壮な叫びのようでもありました。


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 ◆3[ホームページ]鉄道の日
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10月14日は「鉄道の日」。
しかも今年2024年は新幹線開業60周年ということで、
このところ鉄道・新幹線関連のテレビ番組を
よく見かけた気がします。
「鉄道の日」は1872年(明治5年)…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202410.htm


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 ◆4[お知らせ]写経会のご案内
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◇11月1日(金)15:00〜
◇11月15日(金)15:00〜
◇12月6日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆5[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

なお、11月21日13:00からは、
高野山本山布教師さんの「法話」の後、
恒例の「柴燈護摩供」(さいとうごまく)を開催します。
僧侶たちが修験道のいでたちで読経し、
柴を積み上げて盛大に燃やすお焚き上げの護摩修行です。
こちらもぜひお参り下さい。
 
※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆6[お坊さんの日常]怨霊オンライン
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今年も寺子屋光明院オンライン講座を、
2回とも無事に開催させていただきました。
ご参加、ご協力ありがとうございました。

いや、無事とはいえどトラブルはありまして、
かなり冷や冷やしたのは事実です。

私はプレゼン資料を、
MACのキーノートというソフトで作っているのですが、
第1回の資料は文字や画像の出し方にこだわりすぎて、
アニメーションの動きを多用しすぎたためか、
途中何度も重くなって動かなくなり、
そのたびに開き直しを余儀なくされました。

講座内容が平安時代にまつわることだったので、
「これは怨霊のせい?」などと冗談で紛らわせましたが、
ちょっとソフトの性能に頼りすぎたのでしょう。

キーノートとZOOM(オンライン会議ソフト)との相性も、
あまり良くなかったのかもしれません。

第2回はこの反省を生かして、
アニメーション機能を一切使わず。

すると思いのほかサクサク動き、
途中で止まることもありませんでした。
どうやら原因は怨霊ではなかったようです。

いやもしかしたら、
「機械に頼らず内容や喋り方にもっと力を入れよ」
という怨霊の警告なのかもしれませんね。


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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年9月20日号 No.129

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秋らしさを感じられない猛暑が続いています。
このまま四季が失われていくのではないかと、
不安を覚える暑さです。
くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(105)]智泉
 ◆4[ホームページ]松岡正剛という曼荼羅
 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆7[お坊さんの日常]明王院御開帳
───────────────────────────────────

───────────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
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2021年にスタートした「寺子屋光明院」オンライン講座、
今年は大河ドラマ『光る君へ』に便乗して
「平安時代の仏教」をテーマに行います。
いずれも坂田光永(光明院住職)がお話します。

【第1回】10月1日(火)19:30〜「仏教的にもほどがある」
桓武天皇の平安遷都。泣く子も黙る怨霊伝説。
「不適切」な花山天皇。
仏教を通して平安の人々の脳内をのぞいてみましょう。

【第2回】10月15日(火)19:30〜「そして浄土信仰が生まれた」
権力の頂点を極めた藤原道長も、明日をも知れない庶民も、
みんな唱えた「南無阿弥陀仏」。
そんな浄土信仰誕生の謎に迫ります。

[参加方法] オンライン会議アプリ「ZOOM」を使用します。
[お申込先] komyoin@mx35.tiki.ne.jp
[お問合せ] 電話084-922-1859/FAX 084-944-3096

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/2024terakoya.htm


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 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
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2024年の参拝旅行は「源氏物語の旅」を計画いたしました。
光明院檀信徒の皆様とともに平安の風景に触れたいと思います。
ぜひお誘い合わせてご参加ください。

◇実施日:2024年11月5日(火)(日帰り)
◇目的地:石山寺(滋賀県大津市)、平等院(京都府宇治市)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着25名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月15日(火)まで

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm


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 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(105)]智泉
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825年(天長2年)の年明けを、空海は平安京で迎えました。

2月14日、常楽会(お釈迦様の涅槃を祈る法会)を終え、
一息ついた空海のもとに、突然の訃報が届きます。

智泉師、遷化(せんげ)す。

空海の一番弟子であり、甥でもあった智泉が、
高野山の東南院(伽藍整備の拠点となる僧坊)にて、
病のため急逝したとの報せでした。
行年37歳といわれています。

急ぎ高野山に登るもすでに時は過ぎ、
遺骨と化した愛弟子の姿に空海の体は崩れ落ちました。

この頃、空海は東寺整備などで忙殺されていたため、
高野山開創という巨大プロジェクトを、
ほぼ智泉にゆだねた状態になっていました。

智泉は空海のいる都と高野山とを頻繁に往復し、
厳寒の冬を質素な草庵で過ごしていました。
空海の構想を智泉はよく理解し、形にしていきました。

そんな智泉の体には、
知らず知らず大きな負担がかかっていたのでしょう。

空海は我が後継者の葬儀を執り行います。
そのとき読み上げた文章が『性霊集』に残っています。

――たちまちに顕れ、たちまちに隠るること、
還って泡沫に似たり。
天獄の県に苦楽し、人畜の落(さと)に憂喜す。
嘆くべし幻化の子。
悠なるかな、悠なるかな乾城の客。

――吾楽しめば汝も共に楽しむ。
いわゆる孔門の回愚(顔回)、釈家の慶賢(阿難)、
汝すなわちこれに当たれり。

――哀れなるかな、また哀れなるかな、
悲しいかな悲しいかな、重ねて悲しいかな。

空海の悲痛な叫びが名文となってつづられています。
「亡弟子智泉の為の達しんの文」は、
後世、追悼文学の最高峰と評されることになりました。


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 ◆4[ホームページ]松岡正剛という曼荼羅
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近頃、探し物が見つからないということが多くなりました。
特に書籍が見つからない。
昔買ったはずの、どこかにあるはずの、
あの本が見つからないのです。
今探しているのは松岡正剛さんの『空海の夢』という本です…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202409.htm


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 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
───────────────────────────────────

◇10月4日(金)15:00〜
◇10月18日(金)15:00〜
◇11月1日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
───────────────────────────────────

高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆7[お坊さんの日常]明王院御開帳
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11月1日(金)〜4日(月)、
福山が誇る国宝「明王院」にて、
33年に1度の「御開帳」が行われます。

私も可能な限りお手伝いにお参りする予定です。

かつて福山城下町の真言宗のお寺は、
ほぼすべて明王院の管轄下にありました。

住職の交代、大がかりな普請などの際には、
明王院に申請を出したり許可をもらったりしていました。

戦後、真言宗がいくつかの派に分かれたとき、
明王院は京都の大覚寺派となり、
光明院は高野山真言宗のお寺となりました。

とはいえ同じ真言宗ですし、
そうでなくても、この貴重な機会に参加しない手はありません。

ぜひ皆様もお参りください。

11月3日(日)には稚児行列が開催され、
ふくやま美術館でも記念展が予定されています。

*光明院ホームページのトップにチラシ画像を載せています。
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/index.htm

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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
 ◇このメールマガジンは登録希望者および関係者に配信しています。
 ◇解除をご希望の方は下記連絡先までご連絡ください。
 ◇発行開始:2014年1月20日
 ◇発行頻度:月1回程度、不定期
 ◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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[高野山真言宗 遍照山 光明院]
 ◇住所:〒721-0974 福山市東深津町7-12-28
 ◇電話:084-922-1859
 ◇FAX:084-944-3096
 ◇Eメール:komyoin@mx35.tiki.ne.jp
 ◇ホームページ:http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/
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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年8月20日号 No.128

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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今年もおかげさまで、
何とか無事にお盆行を終えることができました。
有難うございました。
まだまだ暑さが続きますので、
くれぐれもお気をつけてお過ごしください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(104)]神護寺
 ◆4[ホームページ]過去サイコーの夏より
 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆7[お坊さんの日常]2024、夏、お盆
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 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
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2021年にスタートした「寺子屋光明院」オンライン講座、
今年は大河ドラマ『光る君へ』に便乗して
「平安時代の仏教」をテーマに行います。
いずれも坂田光永(光明院住職)がお話します。

【第1回】10月1日(火)19:30〜「仏教的にもほどがある」
桓武天皇の平安遷都。泣く子も黙る怨霊伝説。
「不適切」な花山天皇。
仏教を通して平安の人々の脳内をのぞいてみましょう。

【第2回】10月15日(火)19:30〜「そして浄土信仰が生まれた」
権力の頂点を極めた藤原道長も、明日をも知れない庶民も、
みんな唱えた「南無阿弥陀仏」。
そんな浄土信仰誕生の謎に迫ります。

[参加方法] オンライン会議アプリ「ZOOM」を使用します。
[お申込先] komyoin@mx35.tiki.ne.jp
[お問合せ] 電話084-922-1859/FAX 084-944-3096

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/2024terakoya.htm


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 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
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2024年の参拝旅行は「源氏物語の旅」を計画いたしました。
光明院檀信徒の皆様とともに平安の風景に触れたいと思います。
ぜひお誘い合わせてご参加ください。

◇実施日:2024年11月5日(火)(日帰り)
◇目的地:石山寺(滋賀県大津市)、平等院(京都府宇治市)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着25名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月15日(火)まで

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/20241105genjimonogatari.htm


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 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(104)]神護寺
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空海が神泉苑で祈雨修法を成功させた、
824年(天長元年)の9月、
和気氏ゆかりの2つの寺が統合されました。

新たに誕生した寺の名前は、
「神護国祚真言寺」(じんごこくそしんごんじ)、
いわゆる「神護寺」です。

この神護寺となった平安京の北西部の地には、
もともと「高雄山寺」(たかおさんじ)がありました。

奈良時代末期に「道鏡事件」で活躍し、
平安京遷都にも尽力した桓武天皇の側近、
和気清麻呂が建立した寺です。

802年(延暦21年)、清麻呂の長男・広世が、
道鏡事件で清麻呂とともに奮闘した清麻呂の姉、
和気広虫の三回忌を高雄山寺で営みました。

この法会に招かれた最澄は「法華会」(ほっけえ)を行い、
自身の信奉する天台教説を力強くアピール。
これが後の天台宗開宗につながっていきます。

また、812年(弘仁3年)には、
唐から帰国した空海が高雄山寺に滞在し、
同年から翌813年にかけて最澄らに灌頂を授けました。

この「高雄灌頂」において、
和気広世の弟である真綱・仲世も灌頂を受けています。
以後、和気氏は空海の庇護者となって彼を支え続けました。

このように高雄山寺は、
最澄、空海という平安仏教の両雄が、
布教の基盤を固めて飛躍する起点となった地でした。

この高雄山寺と、同じく和気清麻呂が建立した、
「神願寺」(じんがんじ)とが事実上合併し、
「神護寺」が開創されました。

同時に神護寺は定額寺(じょうがくじ)となります。
これは国家に有力寺院として認められたということ。
神護寺には定額僧(国家公認の僧侶)として、
21名の枠が与えられました。

注目すべきは「神護国祚真言寺」という名称で、
明らかに「真言宗」の寺となったことを意味します。
一時は最澄と空海の影響力が混在したこともありましたが、
ここで明確に「空海の寺」となったのでした。

その後、神護寺は火災などで衰退しますが、
平安末期に文覚によって再興されます。
さらに明治の廃仏毀釈で大半の堂宇を失いつつ、
「高雄曼荼羅」など多くの宝物を守り抜き、
現在も紅葉の名所として多くの参拝を集めています。


※東京国立博物館で9月8日(日)まで、
 「創建1200年記念特別展 神護寺 空海と真言密教の
 はじまり」が開催されています。


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 ◆4[ホームページ]過去サイコーの夏より
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暑い暑いお盆行がなんとか終わりました。
今年は本当に厳しい夏でした。
テレビをつけると「熱中症警戒」の文字のもと
高校球児が野球をやっていて、
気の毒としか言いようがありません。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202408.htm


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 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月6日(金)15:00〜
◇9月20日(金)15:00〜
◇10月4日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆7[お坊さんの日常]2024、夏、お盆
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今年のお盆勤めは暑さとの闘いでしたね。

前半に何度か「もう無理かも」という局面がありましたが、
体が慣れてきたのか後半は何とか乗り切れました。

移動は歩き、自転車、自動車の三択。
私はお坊さんの「定番」であるスクーターに乗れないので、
駐車場の心配がある街中は自転車で爆走します。

以前なら風を受けて気持ちの良いはずの移動が、
今年はアスファルトからの熱気で呼吸困難に。
路上はまるで「ととのわないサウナ」のようでした。

また今年は例年以上に、
お盆勤めをキャンセルされるお宅が多かった気がします。
理由はいろいろですが、
熱中症なのか、はたまたコロナなのか、
何かしら体調不良が原因のケースが少なくありませんでした。

暑さもコロナもまだまだ侮れません。
どうぞお気をつけて、涼しい季節を待ちましょう。


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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年7月20日号 No.127

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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また暑い暑い夏がやってきました。
こまめに水分をとるなど熱中症対策を万全にして、
無理せず過ごしましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(103)]平城上皇の灌頂
 ◆4[ホームページ]浄土信仰革命前夜
 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆7[お坊さんの日常]慌ただしい日々
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 ◆1[お知らせ]寺子屋光明院オンライン2024
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2021年にスタートした「寺子屋光明院」オンライン講座、
今年は大河ドラマ『光る君へ』に便乗して
「平安時代の仏教」をテーマに行います。
いずれも坂田光永(光明院住職)がお話します。

【第1回】10月1日(火)19:30〜「仏教的にもほどがある」
桓武天皇の平安遷都。泣く子も黙る怨霊伝説。
「不適切」な花山天皇。
仏教を通して平安の人々の脳内をのぞいてみましょう。

【第2回】10月15日(火)19:30〜「そして浄土信仰が生まれた」
権力の頂点を極めた藤原道長も、明日をも知れない庶民も、
みんな唱えた「南無阿弥陀仏」。
そんな浄土信仰誕生の謎に迫ります。

[参加方法] オンライン会議アプリ「ZOOM」を使用します。
[お申込先] komyoin@mx35.tiki.ne.jp
[お問合せ] 電話084-922-1859/FAX 084-944-3096

>>> 詳しくはこちら
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 ◆2[お知らせ]参拝旅行「源氏物語の旅」
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2024年の参拝旅行は「源氏物語の旅」を計画いたしました。
光明院檀信徒の皆様とともに平安の風景に触れたいと思います。
ぜひお誘い合わせてご参加ください。

◇実施日:2024年11月5日(火)(日帰り)
◇目的地:石山寺(滋賀県大津市)、平等院(京都府宇治市)
◇参加費:お1人あたり20,000円(拝観料・昼食代含む)
◇定員:先着25名様(定員になり次第締切)
◇申込締切:10月15日(火)まで

>>> 詳しくはこちら
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 ◆3[コラム:弘法大師の生涯(103)]平城上皇の灌頂
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高岳(たかおか)親王が出家して空海の弟子となり、
真如親王となった822年(弘仁13年)、
空海は、親王の父である平城上皇に対して、
「灌頂」(かんじょう)を授けています。

灌頂とは受者の頭頂部に水をそそぐ密教儀式で、
もともとはインドにおける王の即位儀礼でした。

現在、灌頂といえば、
阿闍梨(あじゃり)の位を与える「伝法灌頂」、
出家初心者向けの「受明灌頂」、
一般向けの「結縁灌頂」の3段階があり、
それぞれ「金剛界」「胎蔵界」の2種類があります。

平城上皇が受けたのは金剛界の結縁灌頂で、
弘仁13年2月、東大寺灌頂院において行われました。

実は、天皇経験者が灌頂を受けたのは、
日本史上初めてのことでした。

灌頂とは師僧から弟子への伝授儀礼です。
いくら譲位したとはいえ、
元天皇が空海の弟子となることを示すのですから、
ある意味でとんでもない出来事でした。

しかも平城上皇は810年(弘仁元年)、
嵯峨天皇に対して反乱を引き起こし鎮圧された、
いわゆる「平城上皇の変」(薬子の変)の張本人です。

この事変で空海は嵯峨天皇に協力し、
奈良仏教が上皇に味方しないよう立ち回りました。
ですので平城上皇からすれば、
空海は敵といってもいいはずの存在です。

なぜこんなことが実現したのでしょうか。

一つには、平城上皇の皇子である高岳親王が、
父に強く勧めたということが考えられます。

あるいは事変を起こしたことを後年悔やみ、
仏門に救いを求めたという可能性もあるでしょう。

ただ、この灌頂という儀式が、
インド王の即位儀礼であったという点に注目すると、
また違った風景が見えてきます。

もしかしたら平城上皇は、
天皇としての役目を全うできなかった不全感を、
強く抱えていたのではないでしょうか。

だから空海は即位儀礼であった灌頂を授けることで、
その苦しみを救ったのではないか。

いわば平城上皇は、
灌頂を受けることで本当の「天皇」となった。
そんな想像もあながち間違いではないかもしれません。

その後、嵯峨天皇をはじめ歴代天皇が灌頂を受け、
平安時代の後半には正式な天皇の即位儀礼、
その名も「即位灌頂」へと発展していきます。

その嚆矢となった平城上皇自身は、
灌頂から2年後、824年(天長元年)8月に崩御しました。

なお、平城上皇の生年は空海と同じ774年(宝亀5年)。
数えで51歳の旅立ちでした。


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 ◆4[ホームページ]浄土信仰革命前夜
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そういえば今年の大河にまだ言及していませんでした。
大石静さん脚本のNHK大河ドラマ『光る君へ』は
各所で話題を振りまいています。
平安時代中期という穴場的な時代ではありますが、
主人公の紫式部を始め、藤原道長、清少納言、
安倍晴明などそれなりに有名人が登場することもあって…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202407.htm


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 ◆5[お知らせ]写経会のご案内
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◇9月6日(金)15:00〜
◇9月20日(金)15:00〜
◇10月4日(金)15:00〜

※8月は盆行のためお休みします

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆6[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
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 ◆7[お坊さんの日常]慌ただしい日々
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先月から今月にかけて、
私の預かる宗派関係団体の会計で大きなミスをしたり、
1年ぶり2回目の手足口病にかかったり、
税務が滞って税務署から催促のお手紙が来たり、
何かと慌ただしい日々を過ごしました。

そんな中、
6月9日(日)には手城北公民館で、
14日(金)には広島市のハチドリ舎で、
それぞれお話をさせていただく場をもらいました。

法事やお通夜以外の場で、
こうして仏教の話題をお伝えできるのは、
とても貴重な機会ですし、
私自身も勉強になることが多いです。

そしてそのままお盆行シーズンに突入。
あれよあれよと各檀家さん宅を回る毎日です。

なんとか今季も無事に乗り越えて、
穏やかな秋を迎えたいものです。


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年6月20日号 No.126

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 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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連日30度超えの蒸し暑さに、
気候危機の現実をかみしめる6月となっています。
体調を崩されないようお気をつけていただき、
なんとか夏を乗り切りましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(102)]真如親王
 ◆2[ホームページ]空海展に行ってきました
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
 ◆6[お坊さんの日常]生と死の共同体
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(102)]真如親王
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満濃池の修築を成し遂げた翌年、
822年(弘仁13年)のある日、
空海のもとにひとりの若い僧侶が現れました。

東大寺で道詮から三論宗を学んだとのこと。
けれどもそれでは飽き足らず、
空海の下で密教を会得したいとやって来たのです。

聞けば、あの平城天皇の第3皇子、
高岳親王(たかおかしんのう)でした。

高岳親王は、平城帝が譲位して嵯峨天皇が即位した際、
皇太子となっていました。

ところが810年(弘仁元年)に父親である平城上皇が、
藤原薬子とともに反乱を起こして失敗。
高岳親王もそれに伴って廃太子となり、
代わりに立太子された大伴親王が、
天長元年現在、淳和天皇として国を治めていました。

空海自身、平城上皇の変(薬子の変)の時には、
嵯峨帝に協力して事変を抑える役を演じただけに、
高岳親王の訪問には戸惑いました。

しかし親王自身はそれも承知のうえ。
むしろ池を築いて民衆の暮らしを救った空海の姿に、
天皇として民に尽くすことがかなわなかった、
自分自身の姿を重ねたのかもしれません。

空海は親王の思いを汲み取り、
「真如」の名を与えて弟子のひとりに加えました。

後に十大弟子のひとりに数えられ、
「真如親王」と称されるようになります。

真如親王は父が愛した旧平城京(奈良)の町に、
不退寺、超昇寺などを建立しました。
さらに855年(斉衡2年)には、
東大寺大仏修理検校(けんぎよう)にも任じられています。

そして還暦を超えた真如親王は、
ある大きな決意をしました。
その決意が彼の人生を数奇な運命に導くのですが…
それはまた別の話。


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 ◆2[ホームページ]空海展に行ってきました
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前回ご紹介した奈良国立博物館の
「空海展」(6月9日で終了)に、
遅ればせながら私も行ってきました。
予想以上の盛況ぶりに驚くとともに、
改めて空海さんの可能性について考えさせられました。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202406.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇6月21日(金)15:00〜
◇7月5日(金)15:00〜
◇7月19日(金)15:00〜

※8月は盆行のためお休みします

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
───────────────────────────────────

高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
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2023年3月に『空海名言法話全集 空海散歩』の第10巻、
「大日の光」が発刊。
全10巻が出そろいました。

第2巻以降、当山住職の原稿が2〜5本掲載されています。
当山でも著者割引きでお渡しできる巻があります。
(残り在庫わずか)
ぜひお手に取ってお読みください。

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/kukaisampo.htm


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 ◆6[お坊さんの日常]生命の響き
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6月7日(金)、和太鼓奏者の原田嘉子さんのご招待で、
リーデンローズで開催された、
「HIBIKI-2」というコンサートに行ってきました。

イタリア出身の著名な舞踊家をはじめ、
日本のバレエダンサーやタップダンサーも登壇し、
めちゃくちゃ贅沢な舞台が繰り広げられました。

そこに原田さんの和太鼓が重なり、
和と洋の入り混じったような…
いや、私の脳内にある「和」「洋」の壁が、
音とダンスによって溶かされるような、
そんな時間を過ごしました。

「黒い森」と題されたダンスでは、
(陳腐な言い方ですが)生命の循環のような、
個を超えて森全体が一つの命であるような、
そんなメッセージを感じました。

黒い森(Schwarzwald/シュバルツバルト)は、
ドイツの作家ゲーテが愛したことで知られています。

「自然は常に正しい。もし誤るとすれば、
それは人間のほうである」
とゲーテは述べているそうです。

「人間が自然を支配することができる」という、
西洋で発達した二元論的な世界観に対し、
西洋人ゲーテは違和感を表明したのですね。

西洋/東洋を超えて、和/洋を超えて、
森レベルで、細胞レベルで、
奏でられる生命の響きを聴き取ってみれば、
何やら面白そうな発見が潜んでいる気がしました。


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 ◇発行開始:2014年1月20日
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 ◇発行責任者:光明院 住職 坂田光永
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[高野山真言宗 遍照山 光明院]
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年5月20日号 No.125

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明け方は寒く、昼間は暑い今日この頃。
意外と心身にこたえますね。
冷え対策やストレッチをしっかりして、
寒暖差や五月病にそなえましょう。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(101)]神泉苑の祈雨修法
 ◆2[ホームページ]バズってます、空海展
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
 ◆6[お坊さんの日常]ハチドリ
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(101)]神泉苑の祈雨修法
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東寺の下賜、そして「真言宗」誕生と、
記念碑的な年となった823年(弘仁14年)も終わり、
新たな元号となった824年(天長元年)が明けました。

この年は正月から雨がなく、
人々は干ばつに伴う飢餓に苦しんでいました。

これは全国的な傾向だったようで、
秩父温泉「満願の湯」の縁起を記した書物には、
「時は天長元年、東国は大干ばつに見舞われ、五穀は勿論、
人畜、草木に至るまで助かるべき法は手を尽くし…」
とあります。

見かねた朝廷は貴船神社などに奉幣を行うとともに、
興福寺の守敏僧都に祈祷を命じました。
守敏は七日間の祈雨修法を行ったものの、
都付近にわずかに降雨があっただけで、
国中を潤すには至りませんでした。

そこで同年2月、淳和天皇は空海に勅命を下します。

神泉苑を祈祷場所に選んだ空海は、
そこで真言密教の秘法である「請雨経法」を修法。
それを大勢の民衆が固唾をのんで見守りました。

初めは一滴も降りませんでしたが、
七日二十一坐の修法が終わろうとする頃、
にわかに雨雲が立ち込め、
三日間にわたって国中で雨が降りそそいだのでした。

これを機に空海の名声は庶民の間にも知れ渡り、
真言密教の認知度は飛躍的にアップしました。

このとき空海は、修法を邪魔する守敏の呪いを振り払い、
インドから「善女龍王」を呼び寄せたといいます。
そのため後に高野山などで祈雨修法が行われる際は、
善女龍王の軸を掛けるようになりました。

なお神泉苑とは、
内裏の南側に造られた広大な禁苑(天皇家の庭)で、
「龍口水」といわれる美しい池がありました。

もともとはお花見や詩歌を楽しむ宴遊の場でしたが、
空海の祈雨修法以降は祈雨・止雨の霊場となり、
平安中期には「御霊会」(ごりょうえ)という、
疫病の原因と考えられた「たたり」を鎮めるための、
祭礼の場となっていきました。

その後、徐々に維持管理が難しくなって荒廃し、
近世の二条城造営によって敷地の大半が失われました。

1200年たった現在の神泉苑は、
かつての数パーセントの敷地を残すばかりですが、
真言宗東寺派の寺院として平安の面影を残しています。


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 ◆2[ホームページ]バズってます、空海展
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奈良国立博物館で開催されている
「空海 生誕1250年記念特別展 密教のルーツとマンダラ世界」
が、イマドキの言葉でいう「バズっている」そうです。
土日祝日は長蛇の列ができる大盛況とのことで、
真言宗衆徒としてはうれしい限りです。…

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202405.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇6月7日(金)15:00〜
◇6月21日(金)15:00〜
◇7月5日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
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2023年3月に『空海名言法話全集 空海散歩』の第10巻、
「大日の光」が発刊。
全10巻が出そろいました。

第2巻以降、当山住職の原稿が2〜5本掲載されています。
当山でも著者割引きでお渡しできる巻があります。
(残り在庫わずか)
ぜひお手に取ってお読みください。

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/kukaisampo.htm


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 ◆6[お坊さんの日常]ハチドリ
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広島市の「ハチドリ舎」で2か月に一度、
お坊さんを呼んで話を聞くイベントが開かれていて、
ついに私にそのバトンが回ってきました。

ハチドリ舎は社会や政治のことを気軽に話せる場として、
2017年、安彦恵里香さんを中心にオープンした、
「ソーシャル・ブック・カフェ」です。

普段は社会派のイベントが目白押しなのですが、
このシリーズではこれまで様々な宗派のお坊さんが登壇し、
主にご本人の生い立ちや体験談が語られていました。

しかし今回は、私からの提案で、
神仏習合、神仏分離そして廃仏毀釈について、
重点的に解説させていただくことに。

きっとこのテーマをお話しするほうが興味深いし、
ハチドリ舎のコンセプトにも合うと考えました。
もちろん生い立ちもちょっぴり話せたらと思っています。

ちなみに「ハチドリ舎」の命名の由来は、
森の火事を消すためにハチドリが一滴ずつ水を運んだという、
「ハチドリのひとしずく」のお話からきています。

社会を良くしたいという私たちの小さな営みが、
少しずつ周りに伝播していき、
やがて社会を変える大きな力になる…
私もそう信じています。

「いろいろ僧侶・なるほど仏教シリーズ
福山市 光明院の坂田光永」の回は、
6月14日(金)19:00〜店内&オンラインで開催予定です。
https://hachidorisha.com/event/240614


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[高野山真言宗 遍照山 光明院メールマガジン]
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 高野山真言宗 遍照山 光明院 メールマガジン 2024年4月20日号 No.124

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新年度が始まりました。
変化はストレスのもとともいわれます。
ご自身の心身の状況に関心を持って、
気持ちをほぐしながらお過ごしください。
(住職 坂田光永)

─[目次]───────────────────────────────
 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(100)]真言宗
 ◆2[ホームページ]広隆寺の国宝と大覚寺の後水尾天皇
 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
 ◆6[お坊さんの日常]事務局
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 ◆1[コラム:弘法大師の生涯(100)]真言宗誕生
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823年(弘仁14年)正月に、
嵯峨天皇から東寺を下賜された空海は、
ここを「教王護国寺」と改称し、
純粋な真言密教の道場として整備を始めました。

その嵯峨天皇は同年4月に上皇となり、
淳和天皇が即位しました。
新たな天皇も先帝同様、空海を篤く信任しました。

同年10月10日には、
朝廷が「定額僧50口を東寺に置く官符」を発布。

定額(じょうがく)僧とは、
官寺などに一定の人数で置かれた僧侶のことで、
朝廷から供料(ぐりょう)が支払われます。
国家公務員として僧50名が東寺に割り当てられたのです。

このとき朝廷は合わせて、
「東寺において他宗の僧侶の雑住を禁ずる」
という勅許も出しています。
つまりこの50名の僧侶をすべて密教僧とすることが、
国家の公認となりました。

一方、空海は淳和天皇に対し、
『真言宗所学経律論目録』を奏上しました。
これは東寺を真言密教の寺とするにあたって提出された、
僧侶たちが学ぶべき経律論のリストです。

天皇はこれに応える形で、
12月2日、東寺の僧に対し、
真言の教えを讃揚し国家の鎮護を祈るよう、
勅命を出しました。

なお空海は『真言宗所学経律論目録』において、
自らの文書の中で初めて、
「真言宗」という名称を用いています。

実は空海が唐・長安で恵果阿闍梨から伝授を受けた際、
まだ「真言宗」という呼び名は存在していません。

つまり、ここに史上初めて、
「真言宗」という宗派名が登場したことになります。

823年(弘仁14年)は名実ともに、
「真言宗が誕生した年」といえるかもしれません。


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 ◆2[ホームページ]広隆寺の国宝と大覚寺の後水尾天皇
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3月上旬、光明院のお隣のお寺である
長尾寺さんの参拝旅行に便乗してきました。
行先は京都「広隆寺」と「大覚寺」。
午前中、広隆寺にお参りし、昼食を嵐山でとって、
午後から長尾寺さんの本山である大覚寺を参拝するという、
比較的コンパクトで充実したコースでした。

>>> 続きはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/buddhism-and-society202404.htm


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 ◆3[お知らせ]写経会のご案内
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◇5月3日(金)15:00〜
◇5月17日(金)15:00〜
◇6月7日(金)15:00〜

毎月2回「写経会」(しゃきょうえ)を開催しています。
「般若心経」のなぞり書き用紙を準備しています。
初めての方も大歓迎ですので、お気軽にお参りください。

◇日時:毎月第1・第3金曜日15:00〜16:00ごろ
◇場所:光明院本堂
◇準備物:念珠、筆ペン(もしくは筆・硯・墨)

※状況により「中止」となる場合があります。

自宅で写経をしてみようと思われる方は、
写経用紙をお渡しできます。
当山までお問い合わせ下さい。


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 ◆4[お知らせ]高野山福山別院の行事のご案内
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高野山福山別院では、下記の定例行事を予定しています。

◇毎月20日 18:30〜 逮夜(たいや)
◇毎月21日 13:30〜 月並御影供(つきなみみえく)

弘法大師ご入定(にゅうじょう)の日が21日であることから、
毎月21日に行う法会を「月並御影供」といいます。
月並御影供は法会の後、近隣の寺院方による法話があります。
月並御影供の前夜に行う法会を「逮夜」と呼びます。

◇4月21日(月)13:30〜 正御影供(しょうみえく)

「正御影供」とは、弘法大師ご入定の旧暦3月21日に近い、
新暦4月21日に行われる法会です。
庭の儀式の後「中曲理趣三昧」という華やかな法会を行います。

※高野山福山別院
 住所:福山市丸之内2-4-26
 電話:084-923-3842


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 ◆5[空海散歩]全10巻 好評発売中
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2023年3月に『空海名言法話全集 空海散歩』の第10巻、
「大日の光」が発刊。
全10巻が出そろいました。

第2巻以降、当山住職の原稿が2〜5本掲載されています。
当山でも著者割引きでお渡しできる巻があります。
(残り在庫わずか)
ぜひお手に取ってお読みください。

>>> 詳しくはこちら
http://ww35.tiki.ne.jp/~komyoin/kukaisampo.htm


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 ◆6[お坊さんの日常]事務局
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この4月で、備後地区の真言宗青年僧の集い「即身会」の、
事務局のお仕事が任期満了となりました。

高野山派や大覚寺派、御室派といった「派」の壁を越えて、
約60年前に結成された全真言宗の青年僧侶の会です。

この即身会で事務局という役をいただき、
右往左往しながらもなんとか2年間乗り切ってきました。

総会資料の作成や議題の調整。
研修会をするとなれば講師との打合せや資料準備。
街頭托鉢では道路使用許可の手続きや募金の振込。
そして行事のたびに案内文の発送作業…

細々とした事務作業は基本的に嫌いではないので、
その点あまり苦にはなりませんでしたが、
突発的なことやトラブルへの対応は気が乗らないことも。

とはいえ役をやっていたからこそ、
いろんな会員さんとお話しするきっかけができたのは、
ある意味で役得なのかなと思いました。

さぁ、次の新事務局さんにUSBいっぱいのデータと、
段ボール2箱分の荷物を引き継いだら、
ちょっと一休みしたいものです。


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