Forró
最近、僕が心を奪われているのがフォホー
ブラジル北東部のノルデスチと呼ばれる地域で生まれ
今もたくさんのブラジル人に愛されている音楽です
ここでは、僕のお気に入りのCDを紹介することで
より多くの方がフォホーに親しんでいただければ思います
O Nordeste na Voz de Luiz Gonzaga / Luiz Gonzaga
バイアォンの王様ことルイス・ゴンザーガの1962年に発売された編集盤LPのリイシューCDです。現在BMGブラジルより十数枚発売されている中の一枚で、Asa Branca、Paraiba、Assum Pretoなどが、収められています。全体的に演奏や音質も比較的揃っているので、編集盤としては聴きやすいと思います。このColecao Luiz Gonzagaシリーズは、未発表録音こそありませんが、オリジナルに忠実で音質も良く貴重な音源も多いので、今のうちに買っておいた方が良いかもしれません。  
Sao João Vivo / Gilberto Gil - 2001
前作、as cancoes de Eu, Tu, Elesで真正面からフォホーに取り組んだジルベルト・ジルのお披露目ライブの実況録音盤です(2001年リリース)。定番のL・ゴンザーガの曲からドミンギーニョスの名曲eu so quero xodo, 彼が取り上げてヒットしたタルジーノ・ゴンディンのesperando na janera,ジル自身のオリジナルやC・ヴェローゾの曲まで、前作以上に幅広い選曲。バックのメンバーも、アルトゥール・マイアやカルロス・マルタをはじめ、そうそうたるメンバーでカラフルでタイトな演奏を繰り広げています。ライブ盤もたくさんリリースしている彼ですが、その内容の高さではMTVアンプラグド(1994)以来という評判です。とにかくいい曲がいっぱい収められているので、フォホーの入門盤としても最適です。  
Planeta Forro / Varios - 2003
比較的最近のヒット曲を集めたフォホーの編集盤。国内でも流通しているようなのでご紹介します。 ファラマンサ、ハスタペー、トリオ・ノルデスチーノ等、最近のフォホーの傾向を知るには便利な一枚です。 オリジナル録音とジャケットには書いてますが、実際のところは、L・ゴンザーガとのリミックス共演の2曲他、数曲のみで、既発の音源から選ばれたものがほとんどのようです。 いづれの曲もポップで新しい要素を取り入れながらも、トリアングロ、ザブンバ、サンフォーナは必ず入っていて全14曲、幸福感にどっぷり浸れます。中でも僕のお気に入りは、トリオ・ヴィルグリーノのpreciso do teu sorriso、甘いハーモニーにゆったりしたショッチのリズムがたまりません。たまにはこんな編集盤に選曲をおまかせして聴くのも、フォホーの一つの楽しみ方かもしれません。
Circulado de Fulo / Circulado de Fulo - 2001
ブラジルのレゲェバンドNatiruts98年のヒット曲、presenti de um beija-florのカバーを含むシルクラドー・ジ・フローのデビューアルバムです。ジャケットを見る限り全員とっても若そうなお兄ちゃんたちですが、中心はヴォーカル、ヴィオラゥン担当のエドゥアルド・ヒベイロのようです。彼の声質はちょっとジャヴァン似で、倍音成分の豊かさと正確な音程コントロールでなかなか魅力的です。オリジナル曲もほとんど彼の手によるもので、スチール弦のヴィオラゥンと相まってサウンドをシャープで個性的なものにしています。オリジナル以外ではルル・サントス、アントニオ・バホス、マリーザ・モンチが歌っていたカルリーニョス・ブラウンのmagamalabaresなども取り上げています。  
Dance Forro Mais Eu / Targino Gondim - 2001
ジルベルト・ジルでヒットしたEsperando na Janelaの作者、タルジーノ・ゴンディンのその曲を含む1stアルバムです。オリジナルは魅力的なメロディーの曲が多く、L・ゴンザーガ〜ドミンギーニョスの流れを汲む正統派フォホーを感じさせてくれます。L・ゴンザーガ、G・ジルの曲などをメドレーで取り上げたり、歌詞の中にL・ゴンザーガ、ドミンギーニョス、ジャクソン・ド・パンデイロらの名前が出てくるカルリーニョス・ブラウンのAniversario de Sao Joaoで、フォホーの先達への敬意を表しています。他には、ゼカ・パゴジーニョのヒットVerdadeをバイアォンで演奏したりしています。サウダージ感あふれるヴォーカルも表現力豊かで、これからの活躍が期待されます。G・ジルも一曲ゲスト参加。
Forro Chama Chuva / Forro Chama Chuva - 2001
楽器を構えたジャケ写がそそられる若手バンド、フォホー・シャーマ・シューヴァの1stアルバムです。ポップなレゲェやロック・ステディからの影響がうかがえるヒット曲、サマリーナは清涼感あふれるポップチューン,G・ジルとパララマス共作のレゲェナンバーのカバー、ア・ノヴィダージもさわやかなショッチに仕上がっています。オリジナル曲はちょっと単調になりがちですが、それらのほとんどを手がけるジオヴァーニ・カルモンのヴォーカルもさらっとした感触で、このバンドに軽快な印象を持たせていると思います。次はどんなアルバムになるのか、これからも楽しみなバンドです。  
Com Pe nas Nuvens / Bicho de Pe - 2001
Nosso Xoteのヒットでおなじみ、ビーショ・ド・ペーの1stアルバム。紅一点、ジャナイナ・ペレイラのヴォーカルは、ちょっと低めのマリーザ・モンチといった趣きで、表現力も豊かです。また彼女は、この中でオリジナルを5曲も手がけていて、才能のあるところを見せています。全体のサウンドは、フォホーにレゲェやMPBの要素を取り入れたカラフルでポップな仕上がり、曲によってはブラスやスチール弦のギターを配してバリエーションをつけています。カバーでは、L・ゴンザーガのABC do Sertaoや、ヒタ・リーの曲なども取り上げています。
Nos Tudo Junto / Trio Nordestino - 2000
40年を超えるキャリアを誇る老舗グループ、トリオ・ノルデスチーノの2000年発売のアルバムです。フォホーを演奏するのに必要最小限なペー・ジ・セーハと呼ばれる、トライアングル、ザブンバ、アコーディオンの3人からなるスタイルを守り続けています。トライアングルとヴォーカル担当のルイスの歌声は、とっても明るく軽快で、新しい感覚も備えておりフォホー・ブームの中にあっても少しも古さを感じさせません。ザブンバ担当のコロネーは結成以来のオリジナル・メンバー、ベトの弾くアコーディオンも、とってもスイングしています。このアルバムは、フォホー・サカーナのメンバーなどの協力を得て、聴きごたえのある作品に仕上がっており、ゼカ・バレイロとジェラウド・アゼベートもゲストとして参加しています。9と12曲目のどことなく和風なイントロのメロディーがなごみます。オフィシャル・サイト 
Forro cacana / Forro cacana  Sony Music - 2002
リオ・デ・ジャネイロのバンド、フォホーサカーナの2ndアルバム、
全ての楽器を自分達だけで演奏し、全員が曲作りを手がけるという実力派です。デビュー・アルバムは派手ハデのジャケットだったのに、今回はぐっと渋めの色調になっています。というのが、なぜかこの手のバンドの傾向のようですね。このアルバムは、様々なタイプの曲が入ってるのにもかかわらず、とてもまとまりがあり、じっくり練られて作られている感じがします。また、ハベッカ奏者がいることで、ポップな中にも個性的で深みのあるサウンド作りに成功しています。ベースやザブンバも兼ねる、ヴォーカルのDuaniの声も好感が持てて、踊ってもよし、聴いても楽しめる大推薦の一枚です。
Tudo Isso e Sao Joao / Banda de Pifanos de Caruaru - 1999
結成が1924年、ランピアォンの前でも演奏したことがあるという長寿グループ。
打楽器のアンサンブルの上に全員の歌、ピファノという横笛が乗っかっているだけのシンプルで伝統的なスタイルなのに少しも古臭さを感じさせません。それは、北東部に伝わるリズムの多彩さ、彼らの活きの良い演奏に拠るものだと思います。このスタイルは、90年代に生まれたバイーアのオロドゥンやチンバラーダのような打楽器のアンサンブルのインスピレーションにもなっているのではないでしょうか。
曲は、サンジョアン祭に歌われるものばかりで、もちろん楽しく踊ることもできます。

Ensinando Forro / Forro Raiz - 2003
エスピリト・サントス州イタウーナスのバンド、フォホー・ハイス
の1stアルバム。ポップ、レゲェの要素をバランス良く取り入れていて、新しいながらも安定したサウンドに仕上がっています。ヴォーカルの声質も味わい深く、聴き応え十分。6曲目のようなロマンチックな表現はとても新鮮です。13曲目では、彼らのホームグラウンドであるイタウーナスに賛歌を送っています。オフィシャル・サイト  

Ate o Dia Clarear / Rastape - 2002
'99年、パライーバ出身のジョルジ・ド・アコルディオンと2人の息子達、それにパウリスタの2人の打楽器奏者が加わって結成されたハスタペーの2ndアルバムです。なんといっても息子ジョルジの、ちょっとオトボケ気味でよく響く声が特徴。それが2曲目や6曲目のような哀愁感漂うxoteに乗ると”シアワセ”な気持ちが胸いっぱいに広がってきます。サウンドやリズムにも工夫が凝らしてあり最後まで飽きさせません。1曲ゼー・ハマーリョがゲスト参加しています。オフィシャル・サイト  
Deixa Entrar... / Falamansa - 2000
今のフォホーブームの中心的存在である、ファラマンサの1stアルバム。ほとんどのオリジナル曲を手掛けるヴォーカル、ギター担当のTato、ベテランのアコーディオン奏者、Valdir do Acordeonらが集まりサンパウロで結成されました。ひしゃげたような声でヒップな感覚にあふれたTatoのヴォーカル、レゲェとうまくミックスされたXoteのリズム。少し大げさかもしれませんが、ビートルズが出現したときのような、「若者が新しい感性で主体的にこの音楽を演奏する」という現象がこのブームの発端になったのではないかと思います。今まで3枚のアルバムをリリースし、ライブ活動も頻繁に行われているようで、これからもこのシーンを引っ張っていってくれることでしょう。オフィシャル・サイト
O Povo dos Canaviais / Silverio Pessoa - 2001
カスカブーリョの1stアルバムに参加した後脱退した、シルベーリオ・ペッソーアの初のソロアルバムです。サブタイトルに A Musica de Jacinto Silvaと記されているとおり、Cocoの名手ジャシント・シルヴァの音楽を全面的に取り上げ、何曲かはマエストロ本人も参加しています。映画「モロ・ノ・ブラジル」でも2人の共演シーンで、シルベーリオが"Coco com punk!"と叫んでいる通り、伝統的なスタイルの中にも新しい感覚を取り入れていてとっても元気のいい音が聴けます。内ジャケットに、映画でも出てきた彼のおばあちゃんの写真が使われています。
Comadre Florzinha / Comadre Florzinha - 1999
ジャケットのイラストがかわいい、ほぼ全員がパーカッションを演奏しながら楽しく歌う女の子6人組。アコーディオンやサックスがうっすらと入る程度で、スカスカなサウンドですが、耳あたりがとっても柔らかくて聴きやすい音楽です。曲はオリジナルやフォルクローレに加えて、C・サイエンスやトン・ゼーの曲など多彩、シバやヘナータ・ホーザもゲスト参加しています。現在はメンバーが変わり、名前のスペルもすこし変わって活動中です。  
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