「女神様、見つかりましたよぉ☆」
ぼくは携帯電話で女神様に連絡した。
「あら、コマ、もう見つけたの?すごいね。」
しばらく電話をした後、女神様は美子を連れてここに来る、といった。
「女神様、美子を連れてこっちに来るってさ。」
「そうか、じゃぁ、しばらく休むか。」
しかし、次の瞬間、ぼくたちの目の前の空間がゆがんだ。
「なんだ?空が割れて一角「大丈夫だコマ兄よく見ろ」シムでも現れるのか?」
空間が元に戻り、中から女神様と美子が現れた。
「あら、驚かせたみたいね。」
「おはよう、二人とも。」
「え・・・あぁ・・・」
女神様たちは瞬間移動でここまで来たそうだ。
「コマも一度一緒にやったでしょう。」
女神様はおかしそうに笑いながら言う。
ぼくたちは、絵が描いてある方向を女神様たちに教えた。
「何か、絵と全然違うね。」
美子は少し残念そうな、でもどこか満足そうな声で言う。
「人はね、少しずつ姿を変えながら生きていくの。
人の暮らす場所も、同じように変わっていくのよ。」
女神様は言う。
「私は、ずっとその移り変わりを見てきた。たぶん、これからもずっと・・・」
いつの間にか、女神様は遠い目をしていた。
美子は、絵と今の風景を比べながら見て、どことなく嬉しそうにしている。
「ん・・・美子?」
「ねぇ、これって今と昔が一度に見られるよ?」
「本当だ・・・それは思いつかなかったな。」
美子の発想はすごいと思う。
「何か、得した気分だね。」
女神様は、ぼくたちのそんなやり取りを微笑みながら見ていた。
ぼくたちは、荷物をまとめて、瞬間移動で神社に帰った。
今日の晩御飯は、4人で大いに盛り上がった。
そして寝る前に、ぼくたちのところに美子が来て、言った。
「二人とも、どうもありがとう。すごくうれしかったよ。」
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