ここでやる祭りは、結局簡単なものになった。
ぼくたちが簡単に料理を振舞って、ここを提灯で明るくして・・・
近所の人たちに来てもらう。
単純だけど、楽しみだ。
ぼくは、当日の音楽担当だ。
CDでそれっぽい音楽を流す。
夏の夕方に似合う曲を探しに行く。
何件かCDショップを回るが、みんな南蛮の文字で書かれた種類の曲ばかりだ。
(ぼくは南蛮の文字は読めない。)
クラシックとかかれたところで試聴したが、よさそうな曲はなかった。
結局、ぼくは自分の趣味で持っていたラテン系の曲をかけることにした。
夏の夕方、特に夕焼けによく似合う音楽だ。
CDを準備して当日に備える。
女神様と美子は料理担当。
おにぎりを握って、簡単なおかずを作るらしい。
それから、冷たい飲み物を準備する。
米を買い込んで、鶏肉を買ってきていた。
から揚げにするらしい。
ぼくは、酒屋さんによって、ビールをたるで注文する。
サーバーも貸してもらえたし、ジョッキも貸してもらえた。
提灯は神社の倉庫にたくさんあったのでそれを使う。
引っ張り出して、ほこりを払う。
これで、準備は完了だ。
後は、当日を待つばかりになった。
ぼくは、今からどきどきしている。
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