「こんにちはぁ、今日ヒマ?」
ぼくはタカシくんの家に行った。
「あぁ・・・コマか・・・とりあえず家の中は危ないよ・・・」
ドアを開けると相変わらずすごい寒さだ。
「危ないって、冷房の効きすぎだよ。まだ18℃に設定してるの?」
タカシくんは冷房をすごく低い温度で使う。
「いや、今は22℃だよ。とりあえず出たいけどまだ暑いしね・・・」
今日のタカシくんは少し元気がなかった。

 結局いろいろ話してぼくは中に入ることになった。
「最近、夜中にポルターガイスト現象が起きるんだ。」
「ポルターガイストって何?」
ぼくは南蛮の言葉はよくわからない。
「神社に住んでるんだからお祓いとか頼まれないの?
物が勝手に動く現象だよ。それで寝不足なんだ。」
そんな話はどこかで聞いたことがあるような気がする。
「じゃぁ、それはあの子がやってるの?」
ぼくは部屋の隅に座ってる少女を指差した。
「え?何か見えるの?」
タカシくんはきょろきょろしている。
普通の人には見えないようだ。
「うん、何か怒ってるみたい。」
彼女の表情を見てぼくは言った。
「やっぱり、神社の住民は違うなぁ・・・追い出してくれない?」
タカシくんの頼みだから聞き入れたいのだが、
何をそんなに怒っているのか聞いてあげたいとも思う。
「ちょっとあの子と話をしてみるよ。」
ぼくは言って、その子の方に行ってみた。


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