ぼくは、両手を広げてまっすぐ立つ。
｢行きます!!｣
そしてぼくはでんぐり返りをする。
｢やっぱり、たたみっていいね!!｣
ぼくは振り返り、女神様と美子を見る。

　今、温泉のある旅館にいる。
みんなで楽しみにしていた旅行。
初めての家族旅行だ。

　女神様と美子は温かいお茶を、ぼくは猫舌なので冷たい水を飲みながら
さっきのでんぐり返りの話をしていた。
｢暴れたら追い出されるよ。｣
女神様がたしなめるように言う。
｢はい･･･気をつけます。｣
ぼくは反省した顔をして答える。
｢でも、私もやってみたい。｣
話を聞きながら、美子はそういうのだった。

　そのまま部屋で、これからの計画を立てる。
まず、温泉に入ってから周囲の散策をする、ということになった。
周りは雑木林や湖があってすごく楽しみだ。
ぼくたちは着替えを準備してまずは温泉に向かった。


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