今日は楽しい4月1日、エイプリルフールだ。
聞いたところによると、ウソをついてもいい日だという。
これを知ってからぼくは、この日が来るのを待ち望んでいた。
そして今日、ついにウソをつくことができるのだ。

「女神様、女神様ぁ・・・今、お参りに来た人が賽銭箱に札束入れていきましたよ。」
もちろんウソだ。
でも、今日はウソをついてもいい日なのだ。
「まぁ、ありがたい話ね。じゃぁ、今日は美味しいものを食べに行きましょうか。」
「やったぁぁぁぁぁ♪」
今日の晩御飯はおいしいものに決定だ。
すごく楽しみだ。
「でも、もしウソだったらコマのおごりでお願いね。」
「・・・・・・すみません、ウソでした・・・」
最初のウソは失敗だった。

 次のウソのターゲットは美子だ。
「美子、美子ぉ・・・絵本っててんぷらにしたら美味しいらしいよ?」
「ダメ・・・絶対ダメ!!」
本気で怒った顔をしている。
「・・・ごめん・・・ウソ・・・」
またしてもうまくいかなかった。

 次はまた女神様にウソをつこう。
「女神様、女神様、今朝トマトを植えたんですけど、もう食べられそうになっています。」
「それもウソね。」
あっさり見破られる。
「え・・・どうしてわかったんですか?」
「だって、コマはトマト嫌いだもん。植えたって時点でウソよ。」
「ん・・・キャベツかきゅうりにすればよかったかな・・・」
ぼくはちょっとがっかりする。
「そういう問題じゃないよ。」
女神様は笑っている。

「今日はいくつウソをついたの?」
晩御飯のときに女神様に聞かれる。
「ん・・・3つかな・・・それくらいだったと思います。」
「コマ兄ね、絵本をてんぷらにしようとしたんだよ。」
「まぁ、それはひどい。」
美子が告げ口する。
もう泣きたい、すごく泣きたい・・・
「で、来年はどうするの、もう懲りてやめる?それともまた新しいウソをつく?」
「来年もがんばります!!」
ぼくは決意も新たに来年のことを決めるのだった。


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