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思い出ノートもくじ |
日本海と |
ふと日本海を見たくなって、横浜からひたすらドライブ。
豊科インターで高速を降り、穂高、信濃大町、白馬を経て 国道148号を日本海目指し走る。長野は広い。信濃路は長い。 小谷村から糸魚川へ至るこの道は、姫川沿いの急峻な谷間が続く。 日本もいろいろだ、ほんとうに。 横浜を午前10時頃に出て、糸魚川についたときはすでに夕刻だった。 国道148号沿いにみつけた糸魚川温泉のホテル糸魚川に電話をし、 今夜の宿を確保。 安心したところで親不知へ・・・いよいよ、海! 親不知近くの国道8号沿いに、車を停めて海を眺められる場所があり、 そこからしばし日本海の夕暮れを楽しむ。 ![]()
海と空の境目にちょうど雲があり、水平線に沈む夕陽は見られなかった。
学生の頃から、日本海に沈む夕陽を見るんだ!といっては 新潟あたりに来ているけれど、そういえば、 これぞ日本海に沈む夕陽!というのは、まだ、見ていない気もする。 富山の沿岸出身のコが言うに、雲がない夕暮れはそうそうないらしい。 土地の人でも、見られた日は、ラッキーと思う、って。 でも、この夕陽にはけっこう満足した。そのあと、青海町の海岸を散歩。 日本海なのだ。いつも思うけれど、太平洋とは海の感じが違う。 なぜだろう。浅そう?海岸がじゃりじゃり?うーん・・・ 違って感じられるのは、それが日本海だと知っているせいかもしれない。 イメージ。 さて。ホテル糸魚川は、正式には「フォッサマグナ糸魚川温泉 ホテル糸魚川」という名前らしい。なんだかすごいね。 そっか、糸魚川といえば、確かにフォッサマグナだ。 ホテルは、糸魚川よりひとつ信濃大町側の姫川駅のすぐ近くにある。 静か、周囲はほとんど何もない。露天風呂につかり、くつろぐ。 明日はどうしようか・・・ 北陸道にひょいと乗ってしまった! 片側一車線、海にせり出した部分も多く、こわいというか、なかなかすごい道路だ。 そうそう来ないだろうから、記念にテレカを買ってみた。 テレカ。久しぶりにこの言葉を口にした(書いた)ぞ。使ってないのがいっぱいある。 北陸道で向かうは富山。常願寺川に行ってみようかと。 このとき、池澤夏樹の「南鳥島特別航路」を読んだばかりだった。 なかに、常願寺川の砂防に関する項があり、興味が湧いていた。 いわく、標高3000m級の立山連峰から、60kmに満たない距離をいっきに 流れ落ちる常願寺川は日本屈指の急流なのだとか。 それでちょっと、池澤夏樹気分で、日本のあれこれを見るぞ 楽しむぞって、行ってみた。 ![]()
富山市内の堤防から常願寺川を眺める。
暴れ川も、砂防の甲斐あって、いまはゆるやかに流れている。 人のちからってなんだろう。 自然とたたかう。自然と共存する。自然に屈する・・・。 ************************************* 常願寺川 常願寺川の源流域は、富山県と岐阜県・長野県との県境にそびえたつ標高3,000m級の山々の北アルプス立山連峰です。そのうちの北の俣岳(標高2,661m)を源にした『真川』と、立山三山の一つの浄土山(標高2,831m)を源にし、土砂崩壊の激しい立山カルデラを流れる『湯川』とが樺平(かんばだいら)付近で合流し、『常願寺川』と名を変えます。さらに千寿ヶ原で『称名川』と合流して水量を増し、山峡の地を流れ、大山町上滝・立山町岩峅寺付近からは扇状地を形成し、一部天井川となりながら富山平野にある富山市の東側を北流しながら日本海へ流れでます。その長さは約56q。流域面積は368kuです。 (国土交通省河川局ホームページ「百科事典/日本の川」より抜粋) ************************************* 常願寺川の前に、上市(かみいち)町という町を通った。 そこが、立山の麓のとてものどかできれいな町で。 レンゲ畑があったり、カモシカに遭遇したり、楽しかった! 早乙女湖というダム湖にも行ってみた。 常願寺川をあとにし、また北陸道を通って、糸魚川へ戻る。 そして再び姫川の谷間をぬけ、白馬へ。ペンションに宿泊。 翌日は、白馬で山並みを見上げアルプス気分を楽しむ。 ![]()
それから、「大王わさび農場」へ。入場も駐車も無料なのが嬉しい。
このとき、わさびの葉が青々と茂っていて、清流に映え、 とてもきれい。こんなにたくさんのわさびを見たのははじめて!感動した。 この風景が気に入って、ほかの時期にもう一度行ったら、 わさびが全然生えていませんでした。 わさびにも、やはり旬というか、収穫の時期ってあるんでしょうね、 ![]()
川には水車小屋が。黒澤明監督の映画「夢」のロケに使われたとか。
写真見えづらいですが、川はふたつ。 右が万水川(よろずいがわ)、左が蓼川(たてがわ)。 この写真のすぐ右側で一本になり、のち信濃川となる犀川に流れ込む。 初夏の安曇野、アルプスの雪解け水が蕩々と流れ、さわやか、爽快。 大王わさび農場には売店があり、わさびをつかった様々な食品が。 わさびソフトもある!コロッケもおいしいみたい。 わさびソフト、ここでは食べていないけど、静岡で食べたことがあって、 案外というか、さわやか、かつクリーミーでおいしかったから、 ここのもきっとおいしいはず。 そんなわけで、ふらりと2泊3日、日本海と、常願寺川と、安曇野と・・・ 日本も案外どっこい広いことを感じつつ、初夏を満喫した旅でした。 関連リンク 国土交通省河川局/百科事典/常願寺川 大王わさび農場 |