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  はなのはね思い出ノート

思い出ノートもくじ

vol.25
筑波山頂にて

筑波山/茨城県つくば市
2005年12月

2005年のクリスマス、快晴の空を仰ぎ、
筑波山へ登りました。といっても、ロープウェーでスイスイ。
広がる霞ヶ浦などの眺望を楽しみました。

      
   筑波山の男体山

クリスマス、両親が遊びに来てくれたので、一緒に筑波山へ。
この日はとても天気が良く、冬のことで空気も澄んでいたので、
一望千里、遠くまでよく見渡すことができるかなと期待して。









茶寮 Kagetsuでランチ


雪の舞膳1,260円真鯛の木の実カルパッチョ大根ステーキの彩り

   雪の舞膳1260円     真鯛の木の実カルパッチョ   大根ステーキの彩り

ランチはおいしいものをゆったり食べたくて、『茶寮 Kagetsu』(さりょうかげつ)に席を予約。
つくば市筑穂にあり、つくばエクスプレスつくば駅(つくばセンター)からだと、
筑波山へ行くにはちょうど通り道。つくばセンターから車で10分ほど。
ここは、明治22年から続く土浦一の料亭『霞月楼』(かげつろう)の和食ダイニングで、
霞月楼の技や心はそのまま、おいしいお料理をおしゃれに気軽に楽しめることで人気のお店。
店内は、真ん中にとても大きなテーブルがあり、おしゃれなインテリアを囲むカウンターのよう。
周囲には仕切られたブースのテーブル席がいくつかあり、私たちはそちらに案内されました。
ほとんど個室のような気分。
ランチはメニューが豊富で、迷う〜。それも、お総菜的な和食じゃなくて、料亭ならではの
エッセンスをいかした品のいい創作料理がずらり。
創作手巻き寿司や華ちらしなど、どれもきれいでおいしそう。しかもお値段は1000円から
1500円くらいと、おどろくほど良心的。

私は「雪の舞膳」にしました。(たしかこういう名前だったと・・・ホームページでは、ほぼ同じ内容のメニューが「霜月膳」として紹介されていますが、副菜のひとつが違うので、おそらく季節にあわせてちょっとづつ副菜を変え、お膳の名前も変わるのではないかと。)
「雪の舞膳」のメインは真鯛の木の実カルパッチョ。
新鮮な鯛のお刺身に、水菜や貝割れなどシャキシャキの野菜、そしてカリカリの木の実がたっぷり!木の実はカシューナッツやピーナツ、松の実など。しっかりローストしてあって香ばしい。
大根ステーキの彩りは、しっかり煮含めた大根をじゅわっと焼いてあって、そのまわりに
様々な野菜があしらわれ、とてもきれい。
ボリュームもしっかり!おいしいお料理で満腹になるのって幸せ。


筑波山ロープウェーで筑波山頂(女体山)へ

さてさて、おなかも満たされたことだし、いよいよ筑波山へ!
筑波スカイラインを通って、標高542mのつつじヶ丘駅からロープウェーに乗ります。
往復券を買い、乗車の列に並ぶと、一組ずつ、乗車の前に強制(笑)記念撮影。
係の方がパシャっと撮ってくれます。帰ってくる頃にはできあがっていて、オリジナルの台紙に
はさんであったりなんかして、記念にいかが?の品。いずこでも盛んです。
「クリスマス限定企画ですよ〜」と言っていましたが、以前妹と来たときもパシャ!でしたので
クリスマス限定なのはたぶん台紙でしょう。

ロープウェーはぐんぐん登って、すぐに視界が広くなります。わぁ、霞ヶ浦が見えた!
富士山の方角は霞んで見えなかったけれど、以前来たときよりもずっと遠くまで見渡せました。
標高840mの女体山駅まで所要6分のラクチン登山(登山???)。


筑波山ロープウェー女体山駅女体山駅からロープウェーを見おろすと、ちょうど霞ヶ浦の方角。
女体山駅の下には展望スペースがあり、お金を入れると見られる望遠鏡も備え付けですが、私たちはしっかり双眼鏡を持参。
女体山駅から、女体山頂までの道が整備されていて、10分と歩かずに着きます。最後の数十メートルは階段なのですが、一部石が崩れかけているので注意。その階段を登ると、筑波山神社の本殿があります。女体山にある本殿は筑波女大神(伊弉冉尊)を祀るもので、拝殿は筑波山中腹、筑波山温泉の一角にあります。筑波山神社として一般に参拝されているのは中腹の拝殿ですね。
本殿の右脇を過ぎると、ごつごつとした岩場。岩場を登っていくと、ややせり出した平たい岩盤があり、そこが女体山の山頂。
筑波山といえば、二つの峰からなる山のかたちが特徴ですが、筑波山の標高877mは
この女体山のもの。女体山のてっぺんが筑波山のてっぺんなのです。
女体山は、つくばセンターから向かって右に見える峰、東側にあるほう。
左に見える男体山の標高は女体山より6m低い871m。ノミの夫婦なんですね〜。


筑波山の頂上に立つ


筑波山頂から霞ヶ浦  筑波山頂(女体山)  筑波山神社(女体山)本殿

岩場を登っていると、一等三角点があります。この一等三角点の標高は869.6m、
かつてはここを女体山の山頂としていたようですが、それより1m高い岩盤に修正されたそう。
一等三角点に記念にタッチ、その先へ進むと、いよいよ山頂。
山頂の岩盤はつるつるして平ら、せり出しているので、けっこうこわい!
平らと言ってもかなりせまいので、ひとりかふたりずつ交互に行きます。
写真左:霞ヶ浦の方角。肉眼では、霞ヶ浦はくっきりキラキラと見えていて、土浦市街など沿岸の様子もよくわかったのですが、写真だとすこしふんわり写ってしまいますね。
写真中央:筑波山頂の岩場を、手前から写してみました。アルプスの山みたい?
写真右:山頂の数歩手前から見た筑波山神社の本殿。この方角に、日光の男体山が。
山頂手前では本殿に隠れてしまうのですが、山頂まで行くとすっかり見えます。
この日、肉眼では男体山独特の雪の筋まではっきり見えました!

筑波研究学園都市のあたりは、逆光だったこともあってちょっと霞んでいましたが、
三井センタービルがにょきっと霞の中に頭を出していました。




筑波山の男体山 筑波山のもうひとつの峰、男体山。女体山の頂上から見たところ。
あちら(男体山)はまだ行ったことがないんですよね〜。
それにしても・・・筑波山のてっぺんは、電波塔が立ち並んでいるのが、なんだかあれれって感じです。
女体さんから男体山へ続く道への分岐点から山の北側を見たら、隣の山のてっぺん近くに風力発電が2基見えました。あんなところに風力発電があるとは!

筑波山は標高877m。たいして高い山ではありません。
標高で言ったら、八ヶ岳の周辺なんて、JR小海線にある鉄道最高地点が標高1375m。
筑波山の山頂よりずっと高いところを、汽車が走っているのです。(鉄道最高地点はこちら
でも。筑波山のあるのは、だだっ広い関東平野。ほんとうに見渡すかぎり平ら。
そのなかにあって、ぽつんとそびえる筑波山の存在感は、標高では語れないなにかがあるの
だろうと思います。古くから山岳信仰の地となっているのもそのためでしょう。
さえぎるもののない筑波山からの眺望は、一見の価値があります。女体山駅のクリスマスツリー
この日はクリスマス。女体山駅の下の広場には、本物の木で作った大きなクリスマスツリーが。




筑波山ロープウェー 再びロープウェーに乗り、つつじヶ丘駅へ戻ります。下り、出発してすぐガクンと角度が変わり、急降下のような感じ!「おぉー」とか、
「ひー」とか、おののきの声がおきました。支柱を過ぎるときの「ガックン」といい、ロープウェーもなかなかにスリリングな乗り物。

筑波山ロープウェーについて(筑波観光鉄道株式会社)
大人 片道600円、往復1070円 ※JAF会員だと往復料金が100円引きになります


おみやげ 名物ガマの油


  

筑波山名物と言えばガマの油売り!サアーサアーお立ち会い、で始まる口上は有名ですね。
そうしたガマの油売り姿こそ見られないものの、ガマの油「陣中油」は売っています。
買ってもらっちゃった、うふ。
効能は「皮膚のカサツキ、肌荒れを防ぎ、キメを整える」だそう。
ドキドキしながら袋から出すと、なかなかに可愛いケース入り。
四六のガマが微笑むオレンジ色のフタを開けると、想定外(今年の流行語ですってね)の色!思いのほかきれいなワインレッドです。
においをかいでみると、これは、これは・・・北海道の「ミントクリーム」そっくり!
ミントの香りがすーっと鼻から抜けて、じつにさわやか。
成分は、ワセリン、ラノリン、シコンエキス、スクワラン、ペグノール、尿素、ハッカ油、
サリチル酸とのことで、おや?ガマの油は入ってないかも。ある意味ホッとするかな??
筑波山の各売店にて販売しています。7g入り。600円だったかな。

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