中国万年筆専門店萬佳
新しいペン先!!新型万年筆!!

DUKEから、筆のような字の書ける特殊なペン先を持つ、 新しい万年筆が生まれました!

紹介動画
このボタンをクリックしてください。(※音声は中国語となります)
【出会い】

先日、私がDUKEとの打ち合わせで、 上海工場を訪れていたときのことでした

その打ち合わせに遅れてきた 社長は私に、「これを見てくれ!」と、 一本の万年筆を取り出しました。 それは孔子套という太めの万年筆でした。

「それはもう取り扱っているよ」と答えると、彼は従業員に紙と下敷きを持ってこさせ、 とてもうれしそうな様子でその万年筆を使い、線を引きました、、、、、

私は目を疑いました。紙に引かれた線は、 まるで習字の小筆で引かれた線のように太かったからです。

【機能;問題点】

なぜこんな、筆字が書けるのか、、、、

筆のように太い字を書くには、 ペン先を大きく、長くしなければいけません。
この万年筆のペン先は、 通常の美工筆のそれと比べると とても長いことがお分かりいただけると思います。
しかし、これは単純にを思えて、 非常に難しいことです。 このことで多くの問題が発生してしまうからです。
 
その一つに、極太のペン先+長い美工は 一度に大量のインクを使用するので、 ペン先への インクの供給が間に合わず かすれてしまうといった問題があります。

もう一つは、普通の万年筆のペン先より反り上がっている部分が長くなるので、 普通のペン先や美工より大きくしなってしまいます。 するとペン先ににかかる負荷が大きくなるのでペン芯とペン先が遊離しやすくなる といった問題が起こります。

サラサラヌラヌラ書けない万年筆は、書いていて楽しいものではないですね。。。。

【機能;問題点の解決】
ですが、そんな問題を解決するため、 この万年筆にはいくつもの工夫がされております。
まず、ペン先へのインクの供給量を増やすため、 極太のミュージックニブのように、 スリットを2本入れることにより、 大量のインクを供給できる様になっています。
ニブが持ち上がってしまうという問題点は、 エンペラーという補助ニブをつけることによって防いでいます。
エンペラーでペン先を押さえつけるので、 ペン先がペン芯からが持ち上がりにくくなっています。
またエンペラーをつけることによって、 ニブとエンペラーの隙間にインクのため池ができ、 より安定したインクの供給が出来るようになる という利点もあります。

さらに最先端の科学の力を駆使して作られた ペン芯により、大量のインクをペン先まで導くのに 十分な空気の取り込みができボタ落ちもしないという、 特殊なペン芯を開発し使用しています。

しかもさらに上の書き味を目指し、 大容量カートッリジと新しいインクまでも 作る手の込みよう、、、、
この万年筆へのこだわりが感じられます。

この万年筆で字を書いてみたあと私に、 「どう思う?」と聞いた社長の手はインクに染まっていました。

会社が驚くほど大きくなった今でも、自分の手をインクで染め、 新しいこのようなニブを作ろうとしている姿を見て、 とても親しみを感じましたし、嬉しくもなりました。 そして私自身、とても面白いものができたと感じました.
【早稲田での講演】
この万年筆は、その社長の話によると、 先日胡錦濤中国国家主席が来日された時に この万年筆を持って行かれたと聞きました。
胡錦濤中国国家主席は、 早稲田大学で日中友好について講演され、 その後の学生との会話の中で、 日中両国の共通の文化として 漢字で文を書いたそうですが、 そのときにこの万年筆用いて説明されたそうです。
確かに、日本でも中国でも、 昔から漢字を用いた文書が多くありますし、 その多くが筆で残されていますので、 筆以外でこれを現すのにはまさに、 適任である万年筆であったので 用いられたのではないかと思います。
【利点】
この万年筆の最大の利点は、 なんと言っても書き出せる字の太さにあります。
太い字は見やすいですし、 字を書くときにも、インクの出る量が多いので とても滑らかに書くことができます。
しかも美工なので細い字も書けて とても便利です。
また、もう一つの長所として、 万年筆で描く万年筆画の 表現力が豊かになるという 利点もあります。
美工の先がとても長いペン先によって、書ける線の幅が 広がったので、この万年筆でえがく万年筆画は まるで水墨画のように描くことができます。
水墨画では、山などを太い線で力強く、 人や建築物は細い線で繊細に描きます。 色の濃淡や、墨の滲みも水墨画が醸しだす 独特の味わいがあります。
この万年筆は、このような線の書き分けも 簡単にできますし、インクフローが良いので、 濃淡や滲みも一本で表現することができます。

【デザインについて;孔子】

DUKE社の筆字へのこだわりは、 その機能だけにではなくデザインにも表れています。
この万年筆のキャップと内箱には、中国の思想家として有名な孔子が、 自らが残した言葉(論語)の仁者愛人(仁を持つものは人を愛するの意)と共に描かれています。

現在、中国国内外問わず、この論語には非常に人気がありますが、 なぜこの万年筆に孔子が描かれているんだろう? そう思い孔子や孔子が残した書物について調べて見てみますと、 そのすべてが筆で書かれておりました。 (私が見た中でですが、、、、)

孔子は世界的にも中国の偉人として有名で、 中国の万年筆としてのイメージにもぴったりですし、 さらに万年筆のテーマともいえる『筆』をアピールするのに これほど適した人物はいないのではないか?、、、、そうわたしは思いまし た。

【デザインについて:竹軸】

しかし、DUKE社のこだわりは 孔子だけではありません。
皆様は筆の軸の材質といえば 何を思い浮かべられるでしょう???
最近はプラスチックを用いているものも 多く見られますが、やはり思い浮かぶのは 竹ではないでしょうか。
竹を用いた筆は、プラスチックとは違い、 手によくなじむことと思われます。

実際この万年筆にも手にしっくり来る、、、、 そんな竹の質感がしっかりとあります。

使用されている竹も特殊なもので、 金絲竹(キンシチク)という名前の竹でできています。 棹に黄金色の線が入るのでこの名がつけられたそうで、 線が多数なので全体が黄金色に見えます。 この棹の美しさから、観賞用に植えられるのだそうです。
平地から三千mの高山まで全てにその形跡が見られ、 数千年来、人々の生活非常に密接な関係を持ってきたといわれます。

この竹の樹齢(竹も樹齢でいいのか、わかりませんが、、、、) 20年以上のものだけをこの万年筆の軸に使用しており、 見た目は美しく、質感も非常に優れています。

日本製の万年筆にも竹を用いたものはありますが、 筆の質感と書き味を併せ持つ筆万年筆としては、 それを越えるものだと思っております。
【D孔子美工の詳細】
・ペン先    特殊美工
・全長     150mm      ・軸の径    15mm     ・重さ     61g
・インク    回転式コンバーター(カートリッジ両用)    
・本体   金絲竹 
・価格     9,600円(税抜き)
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