SmartOCR Lite を Windows Vista で使う方法

 Windows 98SE の全盛時代に購入した富士通(Mustek)のスキャナ 1200CUB を Windows Vista Home Basic で動作させることに成功して気を良くしたので、 定評のある OCR フリーソフト SmartOCR Lite を Windows Vista Home Basic で 動作させることに挑戦することにした。 1200CUB に Windows 98 用の OCR ソフトが付属しているが、 これを Vista で動作させることは、 さすがにハードルが高過ぎると思ったからである。

 SmartOCR Lite は、下記のサイトからダウンロードできる。
http://ocr.rossa.cc/Lite/lite_index.html
SmartOCRLite107.zip を解凍すると SmartOCRLite107 フォルダの中に readme_lite.txt と SmartOCRLite107.EXE ができる。

 SmartOCRLite107.EXE のアイコンをダブルクリックすることで、 インストールが開始する訳であるが、 「.NET Framework バージョン 1.1.4322 を必要としますが、今すぐ取得しますか?」 というようなメッセージが出て、すんなりとは事が運ばない。

 .NET Framework のバージョンを確認する方法が書かれたサイトがあるが、 何やら面倒なことが書かれている。
http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/win2ktips/246checkvdnfw/checkvdnfw.html
このサイトの表を見ると、.NET Framework バージョン 1.1 は、Windows Vista には プレインストールされていないことが分かり、 素直にインストールすればよいだけのことだった。 .NET Framework というのは、普通のソフトのように、 最新バージョンがあればよいというものではなく、 同時に複数のバージョンをインストールしておいて、 アプリケーション毎に、適合するバージョンを探し出すものらしい。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061017/250853/
そして古いバージョンをインストールしたからといって、 新しいバージョンが無効になるというものではないらしい。 バージョンという表現をするから、紛らわしいのだろう。 AタイプとかBタイプとかいえば、別物だとよく分かるのではないか。

 「今すぐ取得しますか?」のダイアログで、「はい」を選択すると、 IEが立ち上がって、ダウンロードのサイトに跳ぶが、 色々と沢山あって、どれをダウンロードすればいいのか分からなくなってしまう。

 結局、ダウンロードする必要があったのは、 「.NET Framework Version 1.1 再頒布可能パッケージ」と 「.NET Framework Version 1.1 日本語 LanguagePack」と 「.NET Framework 1.1 ServicePack 1」であった。 ファイル名は「dotnetfx.exe」と「langpack.exe」と「NDP1.1sp1-KB867460-X86.exe」 の3つであった。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=262D25E3-F589-4842-8157-034D1E7CF3A3&displaylang=ja
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=04DBAF2E-61ED-43F4-8D2A-CCB2BAB7B8EB&displaylang=ja
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=A8F5654F-088E-40B2-BBDB-A83353618B38&displaylang=ja
ダウンロードしたこれら3つのアイコンを順にダブルクリックして、 インストールを進めて行き、最後に、Windows を再起動してよいかと聞いてくるので、 再起動させる。

 Windows が立ち上がるときに、Vista 特有の落とし穴に出くわす。 いきなり「あなたが開始した操作か?」というようなメッセージが出てくる。 怪しいメッセージなので、うっかりキャンセルしてしまうと、 インストールに失敗してしまうことになる。 ここで続行すれば、「.NET Framework バージョン 1.1.4322」の インストールが終了して、やっと SmartOCR Lite のインストールが可能になる。

 ここまで準備しておいて、前に解凍しておいた SmartOCRLite107.EXE のアイコンを ダブルクリックすることで、ようやくインストールが出来るようになる。 そして SmartOCR Lite は、Windows Vista Home Basic でも問題なく動作した。 とりあえず Vista で動作させることに成功したが、一筋縄ではいかなかった。

【 要点 】
  • SmartOCR Lite のインストール前に、.NET Framework バージョン 1.1.4322 を インストールしておく。
  • .NET Framework のインストール途中の再起動では、 Vista がインストールを中断させて余計なことを聞いてくるが、 インストールを続行するように答える。

 ここに記載した内容は、後で思い出して綴ったものです。 この通りやって、必ずしもうまく行くとは全く保証できません。 マネされるときは、あくまで自己責任で、慎重に操作してください。

富士通(Mustek)のスキャナ 1200CUB を Windows Vista で使う方法


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