いつかの森へ連れていって
そして 二人だけの場所を探して

少し寒くないかと 冷たい手をつなぎ いつか眠ってた
冬の終わりの陽だまりで

けれど もう あの日には戻れない
かすかな記憶さえ……






いつかの森へ連れていって
そして 二人だけの場所を探して

探して……
もう二度と
会えない……





(c)1996 Koji Yamagami









緑芽吹くはずの季節
それは 予期せぬ別れ 運んでくる

ふっと ひよどりの声
目を覚ませば 瞼から消えてゆく
忘れてしまった風景が
そして もう やさしかった森はない
冷たい砂の家

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