ライヴレポート〈3〉
・ '01年11月14日(水) 山上晃司'sメタフィジカ 西荻窪 奇聞屋
山上のオリジナル・ソロプロジェクト。ようやく2回目のライブでした。このプロジェクトは自分としてはその時いちばんやりたい音楽をやるものなんですが、困ったことに何かキッカケがないと(要するに誰かに話を持ちかけられたりしないと)無精でなかなか動かない。今回はとても有り難い機会があって腰を上げました。
なお対バンでの出演は山上の友人(同じ師匠の元で議論し合ったヴォーカリスト&ギタリスト)鈴木陽治くんのユニット「雛唄」。
前回のメタフィジカはトランペットを含んだカルテットでしたが、今回はドラマーの澄ちゃんが最近異様にスチールドラム*に凝っているということで(もうドラムは廃業するみたいなことも言ってる。それはやめてほしい(^^;))ピアノとスチールドラム(&ときどきパーカッション)のデュオとなりました。*スチールドラムとは…もとはドラム缶を加工して作ったという金属製の音階楽器。ラテンなどでよく使われる。クォン、クォンという独特の音はきっと聴いたことがあるはず。
ピアノ(&ヴォイス)とスチールドラムのデュオ。
Photo by 岡部さん(_ _)もちろんスチールドラムと組むのは初めてで、人数も2人だけでアレンジも試行錯誤、どういう出音になるのか自分でも予想がつかない試みでしたが、やってみるとこれが実に良い。とても良い音の混ざり方で、独特の広がりのあるアンサンブルになる。リズム体がいないのでピアノの役割はけっこう大きくなってしまいますが、それも良いほうに作用して音の間合いを2人で自由に活かして変幻自在なグルーヴを生み出せたような気がします。
結果的には、最近の自分のライヴとしては最高に面白い音楽ができたのではないかと自負しております。ホントに、この編成を今回だけで終わらせるのはもったいないので今後も何度か同じ構成でライヴをしようという気になってます。どうか応援をよろしく!