住職ご挨拶

光明院住職 坂田光永 より、みなさまにご挨拶申し上げます。

 みなさまこんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

 光明院のホームページをインターネットに公開いたしました。

 「お寺」と「ホームページ」? 「仏教」と「インターネット」? ずいぶん遠いような気がするかもしれません。しかし、実はそうではないのです。

 かつてインドの釈尊(ゴーダマ・ブッダ)は、世の中のあらゆる物事が因や果などの複雑なつながりによって成り立っていることを見極め、それを「縁起」と名づけました。そして、この縁起の仕組みを見極めるために、極端な行動や思い込みを捨てるよう呼びかけました。

 時代は下り、平安時代初期の日本に現れた空海(弘法大師)は、インド伝来の密教を日本に持ち帰り、その真髄を「曼荼羅(マンダラ)」という言葉で表しました。曼荼羅とは、釈尊が唱えた縁起の仕組みを壮大に表現したものにほかなりません。

 この縁起や曼荼羅の世界の片隅に、私たちは立っています。そして、あらゆる物事と、見えないネットワークを結んでいるのです。

 まさにこれは、インターネットの世界を指しているかのようです。

 このホームページは、インターネットの世界を通じて、あなたや私たち、そのほか多くの人がつながりを持つための場になりたいと思っています。同時に、生身の現実世界でも、「お寺」が多くの人のつながりの場になれるよう、私たちは日々のお勤めを続けています。

 どうぞ、今後とも宜しくお願いいたします。

2013年1月1日 光明院住職 坂田 光永

※2020年7月1日、前住職・坂田達巳が遷化致しました。生前は大変お世話になりました(詳しくはこちら)。



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