美容に、健康に、料理に・・・。発見! 日本酒の「イイところ」!!
昔から『酒は百薬の長』と言われます。近年それを実証する研究も盛んに行われており、肩こり・冷え性・偏頭痛・ストレス解消や、発がんを抑える効果などが確認されているのです。適量であれば、お酒は様々な健康効果を私たちにもたらしてくれるというわけですね。
知ってする
にやさしい日本酒
健康効果

日本酒の美容効果〜色白&髪ふさふさに
 米糠に含まれている『コウジ酸』は、細胞の老化を防ぐと同時に、活性化も促進する有効成分で、化粧品や育毛・養毛剤にも使われています。
 化粧品の成分としてのコウジ酸は、シミ・ほくろの原因となる色素『メラニン』の生成を抑え、『美白』に貢献します。加えて保湿効果で『お肌しっとり』さんに。
 また、育毛剤を手がける某化粧品メーカーにより、コウジ酸が毛髪組織に与える影響を検証した結果、コウジ酸を含んだ養毛剤・育毛剤には『発毛力の衰えた頭皮や毛根に働きかけ育毛を助ける効果』が確認されているのです。

肌がきれいな『お相撲さん』〜これも日本酒効果
 『飲んだお酒の種類によって体温がどのように変化するのか?』・・・相撲部屋の力士さんを対象に、このような研究を行ったところ、日本酒の場合、他のアルコール類に比べて体温が高い状態が長続きしたそうです。体温が高いということは『皮膚表面の血液循環が良い』ということ。そうすれば、栄養分も体全体に行き渡ることになります。お相撲さんの肌がつやつや輝いているのは、普段から日本酒をたくさん飲んでいるおかげなのですね。

たくさんあります〜日本酒のヘルシー効果
 日本酒や酒粕には、体に有効な成分がたくさん。ざっと上げてみると・・・
●糖尿病の抑制
●がんを予防・抑制および抵抗力をつける
●狭心症・心筋梗塞などの心臓疾患を予防
●脳血管疾患・高血圧・健忘症・肝臓病・骨粗しょう症・アトピー性皮膚炎
 などを予防する
●ストレスの軽減
●老化の抑制
●保湿・保湿効果、美白効果、あれ肌の予防効果
●肥満を防止

・・・などです。

やはり日本酒は『百薬の長』〜その他の健康効果
 さらにその他の効能について述べます。
●パーキンソン病(L-DOPA)
●抗うつ病(清酒酵母のs-アデノシルメチオニンの効果)
●精神安定効果(エチル-4-ハイドロキシン酪酸の効果)
●コレステロール低下作用(水不溶性繊維と水可溶性繊維、イノシトロールの効果)
●アレルギー抑制(免疫グロブリンの生成のみを抑制するエポキシコハク酸誘導体の効果)
・・・など、研究または科学的裏付けが取れているものだけでも多種多彩です。
 日本酒には、様々なビタミン類、ミネラル、そしてタンパク質の一成分であるアミノ酸が結びついた『ペプチド』をはじめ、約数百種類の成分が含まれているといわれます。中でも、体内での健康維持や老化防止に貢献しているのがペプチドであり、その力は『麹の力』と言い換える事ができます。

血圧が安定する〜『酒風呂』の効能
 疲労回復にはお風呂が欠かせませんが、お酒を入れて入浴する、いわゆる『酒風呂』によって、体がしっかり温められて血圧安定も促進されることが実証されています。
 健康な男性を例に挙げると、普通のお風呂に入浴した場合20分で平静時の状態に戻りますが、日本酒を入れたお風呂に入ったところ、湯上がり直後から最小血圧が下がり始め20分経過しても安静時より血圧が低い状態が保たれたとのこと。
 ただし、これを試すには『37度前後のぬるめのお湯』が良いようです。そこへ『コップ2〜3杯の日本酒』を入れてかき混ぜれば、準備完了。市販の入浴剤を凌ぐ効果を発揮してくれます。

食べてから飲む、食べながら飲む〜『適量適酒』の大前提
 最後に、当たり前といえば当たり前ですが『適量・適正を守って飲む』というお話を。では、適量・適正とは、どれぐらいのことなのでしょう?一般的には『適量=病気にならないための飲み方』『適正のある飲み方』と考えていいようです。
 具体的な話になると、個人差もあり一概には言えませんが、日本人の場合
●日本酒=1〜2合
●ビール=大ビン1〜2本
●ウイスキー=シングルで3杯程度
・・・が、1日の適量と考えられています。事前に、自分の飲酒能力を知っておくのも大事なことです。そして、アルコールの摂りすぎに注意。日本酒を毎日5合以上飲めば、肝機能障害の発生率はかなり高くなると思ってください。また、空腹のまま飲酒をすると、お酒が胃から腸に即座に回ってしまい、酔いが急に回ります。
 食べながら飲む、食べながら飲む・・・程良い量を楽しみながら飲めば、日本酒は『百薬の長』の言葉通りに働いてくれるのです。