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釈 尊 フ ァ イ ブ の
第2話「信じる者は騙される??」
マイケル そういえば最近、キレイになったよな〜。
ジャネット 騙されないわよ。何が狙い?
マイケル ほんとだよ、いやー実にキレイになった。特にこのツケまつげとか…。
ジャネット まつげは本物よ! 失礼しちゃうわ。マッタク、「信じる者は騙される」ってわけね。
マイケル それって、「信じる者は救われる」じゃないの?
ジャネット そうかもしれないけど、信じることは、騙されることと常に隣り合わせ、ってことよ。私はね、自分以外は信じないの。
マイケル なるほどね。…ところで最近、学校でウワサになってたよ。
ジャネット 何が? あ、また騙そうと思ってるでしょ。別に知りたくもないわ(-_-;)
マイケル あっそ、ま、知りたくないなら別にいいけど。いや〜それにしても、まさかねぇ…(一д一)
ジャネット 何よその言い方! 気になるわねぇ!
マイケル あれ、信じる者は騙されるんじゃなかったの?
ジャネット 信じるかどうかは、話を聞いてから判断するわ。さぁ、言いなさいよ。
マイケル 別にウワサになんかなってないよ〜。
ジャネット あ〜も〜、気になるぅ〜!!
カルト教団や狂信的集団にハマってしまう事件は、古今東西を問いません。人々は簡単に、洗脳やマインドコントロールなどを受けてしまいます。カルトに限らず、あらゆる宗教にはその危険があると言ってしまうと、言いすぎかな?
その正反対というか、ジャネットの「信じる者は騙される」という言葉は、逆にすごく虚無的な感じがします。しかし、これは言い得て妙、ある意味で真実を突いているとも思えます。というのは、信じるということは、どんなささいなことでも常に騙されるリスクを負っているからです。いくら騙した人が悪いとはいえ、それを信じてしまった人は、信じた分だけ損をしてしまうのが現状です。カルト教団だけではありません。食べ物の表示に「純国産」だの「安全」だの書かれてあっても実際は違った…。そんな事件も後を絶たないでしょう?
だからと言って、「自分以外は信じない」というのも、なかなか難しい。他人の話も、TVのニュースも、プロレスのシナリオも、とりあえず信じなければ不便なことが多い。
結局、何かを信じるかどうかは、自分次第ということでしょうね。
そういう前提に立って、何かを信じる際に「これは信じても騙されない」あるいは「騙されてもリスクが小さい」という判断を自分ですることが大切です。あるいは「騙されてもいいと思える覚悟」「信じる覚悟」と言ってもいいのかもしれません。
「信じる者は騙される 信じる覚悟はできてるか」…信じる覚悟ができるものだけを信じる、そんな人が「救われる」と言ってもよいでしょうね。
2004年1月21日 坂田光永