朝食を終えて、ぼくたちは外に出てみた。
「うわぁ・・・雪が積もってるよ。」
美子がうれしそうに言う。
「ホントだ・・・きれいだね。」
雪が地面が見えない程度にうっすらと積もっていて、あたりは銀世界になっていた。
「雪だるまを作りましょう。」
女神様が提案する。

 ぼくと美子がそれぞれ小さな雪だまを作ってころころと転がす。
「あはははは、面白いね。」
美子はすごくテンションが上がってる。
「それぇぇぇぇぇぇ!!」
ぼくも思いっきり雪だまを転がしてみる。
女神様はそれを楽しそうに見ていた。

 二人の雪だまがある程度の大きさになって、重ねてみた。
「すごいね、雪だるまができたね。」
女神様は木の枝をさがしてきた。
そしてそれで雪だるまに手や顔を作った。
「これで完成だね。」
ぼくたちは満足して笑った。
何か、達成感があったのだ。

「楽しかったね、雪だるまつくり。」
女神様が言う。
「また、雪が降ったらつくろうね。」
美子が言った。
「じゃぁ、ここに置いておくよ。」
ぼくは、賽銭箱の横に雪だるまを飾った。

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