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春の山梨・信州 青春18きっぷ旅 2005年3月 【2】 |
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井筒屋でゆったり 小淵沢
素敵なうなぎやさんでゆったり昼食
井筒屋
「う」の文字が小粋なのれんが、風に揺れて。 建物の外にまで、うなぎを焼く炭のよい香りが漂う。
駅正面、「ようこそ」ゲートのある坂道を下りてゆくと、道は右へカーブして
右前方に郵便局が見えてくる。郵便局まで行かないうちに、左へ曲がる 道があるのでそちらへ進むと、ほどなく左手に井筒屋がある。 歩いて3分ほど。駅から近いのがありがたい。 徒歩なら、左への曲がり角の手前に、短い階段があって、そこを下りるとショートカットできる。 昭和2年築という古い民家を利用した、落ち着きのある建物は 外観も内装もしっとりとしてじつによい。 戦前は和菓子店を営んでいたというから、入ってすぐに番台があるのも 納得。そこには山梨の酒「七賢」のこれまた古そうな看板が。 席待ちの記入をして、しばし待つ。わりとすぐに案内されました。
今日の席は、縁側の2人席。背は壁で仕切られ、個室風。
注文を済ませたあとは、庭の池など眺めつつ、のんびり過ごす。 うなぎは、注文を受けてからじっくり焼き上げるので、少なくとも20分は かかります、と注意書きもある。 そんなとき、この店の場合、梁なんか見上げてほれぼれしたり、 そういう楽しみもあって、待つのも苦でない。 この席は・・・なにしろ縁側を客席にしたものだし、座卓も小さいので、 大柄な方にはちょっと窮屈かもしれません。
おしながき。
この店は、こうした、こまかいものがいちいちおしゃれ。 マッチも、オツだし。→(はなのはね燐寸ギャラリーに写真があります) 以前、1月上旬に来たときは、 オフホワイトに「う」の一文字がこれまた粋な タオルをもらったことも。
来ました、来ました!お待ちかね、うなぎめし。
うなぎめしは、いわゆる「ひつまぶし」。(ひまつぶしではないんですよネ)。 お茶碗に3杯分の量があり、3杯それぞれに楽しみ方がある。 1杯目、そのままよそって、うなぎめし。 2杯目、青ねぎ、刻み海苔など薬味を混ぜて風味良く。 3杯目、だし汁をかけてうな茶漬け。 香りよいだし汁で満腹。 並1650円。
うなぎめしを、すなおにお茶碗によそった図。
小振りでどっしりとした焼きのお茶碗。
こちらはうな重。うなぎをガッチリたくさん食べたい方はこちら。
「きも吸い」もついて、風味よし。 じつは、私はうなぎは大好きというわけでもないので、 個人的には 食べ方を楽しめて豪華な感じのするうなぎめしが気に入っている。 でも、井筒屋でなら、うなぎを食べたい! うなぎ好きでない私にまで、「井筒屋に行きたい」と思わせるのが 井筒屋のすごいところ。
おいしいうなぎで幸せいっぱい、
小淵沢から再び電車に乗り、上諏訪へ向かうのですが、 山梨だもん、ワインが飲みたいね、ワインにもワンカップとかあれば いいのにね、なんて言いながら、ホームの売店をのぞいたら・・・。 なんと、あります!ワインのワンカップ。 その名も「ひょいとワイン」。赤も白もちゃんとあります。 ひょいと気軽に飲むワイン、と書いてあるけど、180mlで330円は けっこう高価なワインですぞ。 でも、旅には嬉しいサイズ。 あったんだ、ワインのワンカップ!右手に八ヶ岳が見えてきた!
小淵沢駅から再び電車に乗って。
八ヶ岳にしばしのさよなら。めざすは上諏訪、 真澄で有名な宮坂醸造へ向かいます。 |