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はなのはね南鳥島ガイド
  

  マーカスの星空


       絶海の孤島の夜は静かにふけてゆく。





マーカスは絶海の孤島。
夜ともなれば、360度ネオンなどあるはずもない漆黒の闇に
ぽつん、と浮かんだ状態になるわけで、
見上げれば、それはもう、まばゆい星空が広がっています。
星がありすぎて、星座の識別もむずかしいほど。

しかし。
そんな星空を写真に撮るとなると、ちょっと事情が違うのが、マーカス。

日本最果ての領土を守るべく、
そして領海と航海の安全を守るべく、
海上自衛隊と海上保安庁が駐在するマーカスでは、
小さな島に不釣り合いなほどノッポなロラン(電波塔)が一本、
びょん、と立っている。
海上保安庁南鳥島ロラン局員はこのために駐在しているわけで。

そんなロランには、航空法上の理由から、明かりが点滅していて。
星を撮るためには通常露光時間を長くするのですが、
するとどうしても、露光中に、点滅している光が写り込んでしまう。

つまり、肉眼で見ていると真っ暗なのにもかかわらず、
写真だと、明るく撮れてしまうのです。

ここにのせているのは、それでもがんばって撮った写真たち。


北天
こうしてみると北極星ってほんとに動きません
昔の人はそのことによく気がついたものです


そして・・・南十字星!

南十字星の撮影に成功!
下の方に「南鳥島日本最南東端」の石碑があり、
そのちょうど上に見えるのが南十字星です。