COLUMN
いつも ありがとうございます


制作者・・・・坂田みどり(妻 パソコン歴 六年半になります)


 71    世の中は よくしたもの ( A の1) (瑞来記)
更新日時:
2008/01/30
以前にも コラムに書いたと思いますが、私のオーディオの装置は 約 20年前に組んだ機械を 買い換えることもしなく、そのまま使っております。 例外は、ボリュームボックスで、昨年、長く使っていたのが壊れたので 新しいのに買い換えましたが、私の知っている情報からすれば、結構、めずらしい例だと思っています。
 
何故、20年にも亘って 同一の機械を使い続けたかと言えば、もちろん、経済的理由も大きいのですが、もう一つの理由は、この装置を組んだ時から実験したい事があったからです。
約 20年前に この装置を手に入れた時には、もう私には 直観的オーディオ理論が出来上がっていて、その理論が もし装置の上で 現実化することが出来たなら、たとえ廉価な機械でも それなりの<音>で鳴るのではないかという予想でした。
 
その理論(予想)というのは、もしスピーカーの振動を ある程度まで アンプやプレイヤーに伝わらない様に 工夫する事ができれば、スピーカーからは 本物の音には遠く及ばないものの 音楽を聴くのには 過不足のない澄んだ音が出てくるはずだ という楽観的論理でした。
 
しかし、それを実際に実験するとなると 並大抵の事では収まりません。 ご存知の様に、「音」 が聞こえるという事は、音を出している物体が 振動をしているという事であり、そして その振動は四方八方 至るところへ所かまわず伝導して 自然減音していくのが 「振動」 の基本ですから、スピーカーの音(=振動)を 周辺の機械に伝わっていかない様に工夫するという事は、膨大な 時間と知恵と手間が 必要になります。
 
そして その理論の妥当性を検証すべく、この二十年間、あぁでもない、こうでもないと 装置をつつき回してきました。 私の考えつく限りの事を考え、私の体力と技術でも 実現可能な作業は 全てやってきました。
 
そうやって、たどりついた装置の 最後の姿が、写真に写っている様な、異様なオブジェです。 ( 来週に続く )

 72    < 新居浜での個展を終えて ☆> (みどり記)
更新日時:
2008/01/23
1月5日から 20日まで、新居浜 『音楽の泉』 で開催された 瑞来さんの個展も、最終日の 絵の搬出の時に、10年ぶりと言っていい 大雪に見舞われるというハプニングもありましたが、無事、終了する事ができました。
 
開催日実質 14日間の内、初めは 土・日の 六日間のみ 会場へ行く事にしていたら、蓋を開けてみると、有り難いことに 来場者が多くて、余力がある時には 会場へ顔を出すことにしていたら、結局、十日間、新居浜へ通うことになりました。
 
四国中央市の 友人・知人の方々、四国中央市の PC仲間である<よらんかほい!>のメンバーと その御家族、地元 新居浜を始め 東予地方の 絵を描かれる人達、また、1月7日付けの愛媛新聞の “個展開催中” の記事を読んで 訪れて下さった方々、それと 『音楽の泉』 の常連さん達などなど・・・・・私達が会場にいる間は、いつも誰かが 喫茶店に座っていらっしゃるという盛況でした。
 
今まで 数度 体験した 個展の開催日数は、4〜6日間だったので、終了してみての 今回の 一番の印象は、「長かった〜!」 です(笑)。
 
今年に入ってから、瑞来さんは 昨年の11月・12月の 加筆・修正の作業による緊張の積み重ねの後遺症で、不整脈が起こっていたので、会期中は 心配しましたが、二人とも 風邪もひかず、騙しだまし 会期を乗り切ることが出来て、やれやれ〜 といったところです。
 
これからは、ぼちぼち マイペースで 後片づけをしていこうと思います。
 
(今回は、会場が “画廊喫茶店” だったので、芳名帳への記帳を 来場者の自由意志に お任せしたら、記帳して下さらない方も多かったのですが、それでも 333名の方が 記帳して下さっていました)
 

 73    < 新居浜での個展 開催中 ☆> (みどり記)
更新日時:
2008/01/15
新春 1月5日から 二週間の予定で始まった 新居浜 『音楽の泉』 での個展も、十日間が過ぎました。
 
始まるまでは、「どんな個展に なるんだろうね〜」 と、瑞来さんとも つぶやきあっていました。 どうなるのか予測も立たないので、会期中にもかかわらず、実家の介護の手伝いに行く予定(1/15〜1/18)も 入れたりと、比較的、のんびりとした事を考えていました(苦笑)。
 
しかし、実際に 蓋を開けてみると、来訪者も多く、また 会場が 軽食や手作りのケーキも出す 居心地の良い喫茶店という事もあって、松山の画廊の時と違って、一人の滞在時間が長いので、それに付き合う主催者は、結構、気疲れしてしまいます(笑)。
 
松山の個展から 二ヶ月間、瑞来さんは それぞれの絵を 加筆・修正する作業を続けましたが、その効果なのか、天井の高い すっきりした造りの部屋のせいなのか、『音楽の泉』 の店内に入った時の 第一印象は、中々、豊かな感じになっています。
 
訪れた方々に、「絵の品格が高い」 「『ロシア展(10〜11月に 松山で開催)』 の絵みたい」 「今まで 『画品』 と言われても、実感がなかったけど、今日 判ったわ」 とか、色々、激励の言葉も 沢山 頂いて、二ヶ月の執念の(笑) 加筆・修正期間の緊張で、体調を崩しそうだった瑞来さんも、何とか、体力・気力を 取り戻しつつあります。

 74    < 新居浜での個展が 始まりました ☆> (みどり記)
更新日時:
2008/01/08
二年前に、ちょっとした偶然から 個展を開くことを 依頼されてから、まだまだ先だと思っていた 新居浜の 画廊喫茶 『音楽の泉』 での個展が、1月5日(土)から始まりました。
 
初日には、地元 新居浜の 絵を描く方々が 多く来て下さいましたが、四国中央市からは PC仲間の<よらんかほい!>の方々も来てくれて、たまたま、同時に 六人も重なって、画廊での ミニオフ会の様相になってしまいました(笑)。
 
また、地元 新居浜のケーブルTVや、愛媛新聞社の取材もあり、1月7日(月)付けの 愛媛新聞の地方版に、写真入りで 個展紹介記事も出ました。
二年前の 四国中央市での個展の時は、「新聞記事を見て〜」・・・・・という 松山・今治など 遠方からの訪問者も 多々あったので、今回も、日頃、私達と お付き合いのない方々に 何人か来て頂けると良いな と期待しているところです。
 
今回は、1月20日(日)までと、会期が 二週間余りもあるので、体調管理に気をつけて、沢山の方々に お目にかかりたいと思っております。

 75    フェルメール 『牛乳を注ぐ女』 の 2〜3の感想 (瑞来記)
更新日時:
2008/01/01
明けまして おめでとうございます。 本年も どうぞよろしく。
 
我が家の報道官は、本年も ホームページを存続するという意向なので、コラムも 細々と続ける事になりました。 そんな訳で、本年度初のコラムには HPの名義人の 坂田瑞来の作文で、およそ半年ぶりの復活となります。
 
前回のコラムで 報道官も ふれていましたが、私の友人の T氏から、フェルメールの 『牛乳を注ぐ女』 の大きなポスターが送られてきました。 傷まないように 丁寧に 梱包されて送られてきました。 感謝、感謝です!。
 
私が 今まで愛蔵していましたポスターは、原画 (45.4×40.6cm) の ほぼ原寸大の大きさのものですが、今回のものは 81.8×72.8cm と巨大に 拡大複写されたもので、面積は 原画の約三倍強もある上に、照明が 強く当てられて撮影されたものらしく、細部と 色彩が 鮮やかに とらえられているので、フェルメールの 筆さばきと 正確な(?)色彩が 手に取るように判別できます。 今回のポスターと比べると、私が愛視していたポスターの撮影は、照明不足であったようです。
 
そのために 今回のポスターを眺めながら、以前のポスターでは 気がつかなかった事柄が いくつかありました。
 
@ 手前の籠の中にある 丸のまま置かれた丸いパンの色彩が、鮮やかなオレンジ色であった事 (以前のポスターでは、くすんだ こげ茶色でした)
A 背景の 壁から床にかけての色彩が、鮮やかな茶色であった事 (以前のポスターでは、沈んだ 茶色でした)
B 窓側の壁に沿った机の稜線が 非常に微妙な方向に向かって かすかに引かれている事です。 その事に加えて、青いスカートの すぐ前側の明るく描かれた 千切られたパンの向こう側に消え去っていく ほんの短い机の奥側の稜線の方向を考慮すると、机は 明らかに 五角形でなければ 理屈に合いません!。 しかも、変則の五角形!!です。
C 机の上に掛けられた テーブルカバーの色合いが、鈍いけれども 濃密と言ってよい紫色であった事
 
@ の事実は、私が、パンが ここにあるためには こんな色彩で描かれているはずだ と考えていた 予想の範囲の色であった事で、「当たったよ!」 でした。
A と Cは、描かれた色を確認して、「へぇ〜、そうなのか、勉強になります」 と感じた事、で印象深かったのですが、B は 謎!です。
解答は、二つ 考えられます。
A. 実際に 変形の五角形のテーブルがあって、フェルメールが面白い効果が生まれるのではと “にやっと” 笑いながら、それを使った。
B. 青いスカート前側で ほんのちょっと覗いている机奥側の稜線を そのまま水平に引いたのでは、パンや 土鍋(?)が 机の上に乗っからなくて 落っこちてしまうので、仕方なく、斜め上方に向かって 引き上げざるをえなかった。 何故なら、もしパンや土鍋(?)が乗っかるだけ 机の奥の稜線を 水平のまま上方に押し上げるとなると、これはもう 根本から 構図が変わってしまって、今更、やり直す訳にはいかないほどの大手術になる。
 
大抵の人は、B の方が 妥当な解釈だと考えるでしょうね。 私も、七割は そちらかなと思っていますが、そうだとしても 気になるのは 壁に沿って ぼんやりと引かれた机の稜線の方向は、一体、どういう理由があるのでしょうか?。
 
それにつけても 部分図の美しい事、ネオンサインを思わせるイリュージョンの世界ですね。


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