ブラームスの ピアノ協奏曲 第一番のCDを Tさんより頂いたのは、昨年の11月22日でしたから、それから丁度一年になります。
以前にも報告しましたが、このCDでは冒頭のオーケストラの強奏の時に、我が家の装置では 「ギャ〜〜ッ」 と悲鳴をあげるのです。
それ故に、何とか、この 「ギャ〜〜ッ」 を押さえ込みたいと、この一年 <努力> に <努力> を重ねてきました。
再生装置にとって、クラシック音楽の辛いところは、強奏のところで きつい音にならない程度の音量にすると、ピアニッシモの部分では 音が聴こえない事が起ってしまいますし、全体に 物足りない表情になってしまい、欲求不満になります。
そこで、強奏の部分での不愉快を 騙し騙しやり過ごすのですが、「もう来るよ、もう来るよ」 と恐れおののきながら、曲を聴くというのも 気が重いのです。
ところで、これを避ける方法は、三つ あります。
一つは、そのCDを聴かない事、二つ目は、装置を最高級のランクに買い換える事、三つ目は、その道の専門家に頼んで、部屋を改良して美しい音が響くような部屋にリフォームする事、・・・残念ながら、我が家では以上の三つは、現実的な方法ではありません。 それで、残された道は 「もしや、もしや」 と藁をもつかむ精神で、あれこれ装置を つつき回す事です。
その様にして、この一年間、“一日一善” 365ヶ所くらいを改善してきました。
特に、ここ 二ヶ月くらいは パワーアンプの 『シールド』 を主に試みました。 というのは、15年位前に、パワーアンプの音の悪さに 業を煮やして、アンプの外側を覆っている鉄板のカバーを、外せる部分は、全て外してしまっていたのです。
金属のカバーを外しますと、外来電磁波が 信号が通る銅線に もろに侵入してきて 音を濁してしまうのですが、その時は カバーの振動が音を汚すよりは、ほんの少しだけ 軽い程度に 電磁波が音を汚したのでしょうか?、音が ほんの少しだけ 良くなったのです。
それで、ほとんど そのまま 15年間放ってあったのですが、昨年辺りから、外来電磁波による 音の汚れ (サワサワとか、ザラザラとかといった感じ) らしい現象が、気になり始めました。
そこで、機会あるごとにホームセンターで 1mm厚の銅板を買ってきて、適当に アンプを覆い始めたのですが、最初の頃は、効果が確認されるという事は ありませんでしたが、段々と 作業が進むに連れて、その効果が 確認されるようになって、ここ 二ヶ月は 『嬉し、嬉し』 で、作業をエスカレートしてきました。
肝要なのは、銅板が アンプ本体に 直接 触れないように、銅板をセッティングしなければならないので、それなりに 『知恵』 がいるのです。
そして、その結果が、写真に写っているような情景です。
ところで、ブラームスの ピアノ協奏曲 一番の 「ギャ〜〜ッ」 は、取り除かれたのでしょうか?
「まあ、まぁ ね・・・」 の成果です。
それをもって良し と しなければならないのがオーディオです。 厳しさにかけては、オーディオは 絵画に負けないのです。
(みどり追記・・・写真の上から、CDプレーヤー(トランスポート)・DAコンバーター・銅板で覆われたパワーアンプの勇姿)
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