COLUMN
いつも ありがとうございます


制作者・・・・坂田みどり(妻 パソコン歴 六年半になります)


 141    <100回> Bの1 (瑞来記)
更新日時:
2006/09/27
私が気に入っている 吉本隆明(※)の考え方の一つに 次の様な主旨の意見があります。
『 私(吉本隆明)が、文章とか文芸作品を評価しようとする時、100回くらいは 繰り返し読み込むという努力を 前提としている 』 という 物を計る時の態度です。
実際に 100回読み返す、という事もあるでしょうが、日頃 そういう心構えで 文章や作品に接しているという 『覚悟』 が語られています。 そうする事が、その文章や文芸作品の作者に対する礼儀であり、また そういう手続きを踏めば その文章や作品の本当の姿が 自ずから現れてくる という人間(芸術)観が語られています。
そういった 『見識』 を良しとするか、あるいは 遠巻きにするかの分かれ目は その人の気質とか体質によるものだと思いますが、私の気質と体質は その考え方に 親和的でありました。
 
「そうか 100回やって判れば良いのか、100回やって出来れば良いのか」 と納得してみると 心に余裕が生まれてきます。 そして その上に 「実際にやってみないと、何が現われてくるか判らないんだから」 というような 予測を超えた物事の展開が起こる可能性が 100回という回数には含まれていますから 自分の能力を値踏みして 不安に陥るということも少なくなります。そのために、随分、人生の切羽詰った状態が緩和されて 暮らし易くなりました。
そんないきさつがあって、吉本隆明の言説は、私にとっては 有難い臨床的 “処方箋” になったのです。
 
この “100回” という概念は、私の領域で言えばこういう事になるでしょう。
一つ、自分の絵は 100回見返しなさい。
一つ、他者の作品に対する感想は、100回の鑑賞(現実的には印刷物に頼る事になります)の後で なされなければならない。
一つ、私の絵は、他者の 100回の鑑賞に耐えなければ 合格とは言えない。
 
ところで、私は 今までコラムで 人の目(脳)の情報の処理について、その内容は とてもフラットとはいえない事実があることを 何回か語ってきましたが、まだまだ 100回には程遠いので、今回もまた、飽きずに その辺の事について 感想を述べる事にします。
 
(※ 1924年生まれ、最近は吉本ばななの父として有名(苦笑))(みどり追記)

 142    三日坊主にならない様に・・・有言実行(笑) (みどり記)
更新日時:
2006/09/20
私は、以前、駅のプラットホームで 膝を怪我してから 1年9ヶ月余が経ちました。
今だ、正座ができないので、不自由を感じてない という訳ではありませんが、階段は両手に荷物を持って 手すりを持たなくても登り降りができるようになったし、庭仕事で脚立にも上がれる様になったし、それ程、日常生活に不便を感じなくなっていました。
 
それが、先日(8月末) 四階建ての建物の 四階で講演会があった時、エレベーターが 一つしかなくて、エレベーターの前には講演を聞きに行く人達が 大勢並んでいたので、「四階まで階段を登ろう〜」 と、気軽く 登り始めたのは良かったのですが・・・・・三階の辺りまで来ると、少〜し 膝に違和感を感じて、スピードダウン、ゆっくりと 四階まで登りました。
 
これには内心、ちょっとショックで、それからは、何もトレーニングを心掛けていなかったのを反省、膝を中心に 下半身のストレッチ体操を、一日 5〜10分は、毎日やろうと思い立ちました。
でも、凡人の常、「不言実行」 では長続きしそうにないので 「有言実行」 することにした次第です(笑)。
 
8月末から今日まで、何とか細々、毎日 続けています。
瑞来さんは、「三年続けられたら、膝良くなるよ」 と<冷酷>に言っていますが、“頑張るぞ〜〜!”

 143    <絵の具の不思議> (みどり記)
更新日時:
2006/09/13
最近、瑞来さんは 以前描いた 30Fの加筆・修正に余念がありません。
この絵は、2005年 3〜5月にかけて描いた絵です。
 
つい先日までは、母屋の方へ カバーを掛けて置いてあったのですが、8月末、我が家の方へ移動し、毎日、目にふれる場所に むき出しに置いてあったら、見る度に気になったらしく、とうとう 加筆・修正を始めて・・・・・今も、現在進行形です(苦笑)。
 
この絵を描いてから、現在までの一年半の間に修得した 自分なりの絵画理論に則って、以前は 「あぁかな、こうかな」 と迷いながら使っていた絵の具を、半ば 確信を持って 使えるようになったそうなのです。
 
側で 見たり聞いたりの 聞きかじりですが、同じ 「黒」 にしても、ほとんど単色の 「黒色」 は使わず、画面の場所によって、2〜3色づつ混ぜて、「黒または 黒に近いグレー(※参照)」 を作るそうです。
 
そうすると、パレットの上では 同じ様な 「黒色」 に見えても、キャンバスの絵の中に塗られた時、人間の眼は、その黒色のニュアンスの違いを 無意識ながら、認識・判定しているらしく、私の言葉で言わせて頂ければ、「目にやさしい、目が楽な “見えたまま” のように自然な 絵の画面」 が出来上がるようです。
 
(※ ex. ウルトラマリン+バーントアンバー、ウルトラマリン+カドミウムレッドパープル、コバルトブルー+バーントアンバー、コバルトブルー+カドミウムレッドパープル、ビリジャン+バーントアンバー、ビリジャン+カドミウムレッドパープル、セルリアンブルー+バーントアンバー、セルリアンブルー+カドミウムレッドパープル など)

 144    <指輪のサイズ直し> (みどり記)
更新日時:
2006/09/06
今年1月の誕生日に、“母の 翡翠の指輪” をもらったものの サイズが小さくて 全然合わないので、そのままにしてありました。
 
先日、新聞の折込広告を見ていると、デパートの伊予三島出張所で 「宝石リメイク展」 の広告があり、その中に 『指輪のサイズ直し 承ります』 とあったので、新しい指輪は買えないけれど、思いきって行ってみることにしました。
 
どうせ、行ってみるからには・・・と、最近、きつくて使えない 若い頃の指輪も 二個持って行って頼む事に・・・・・
店員さんが、持っていった 三個の指輪のサイズを それぞれに測ってくれて、「#10、#11、#13、とバラバラのサイズですねぇ〜」 と言われ、今の 太くなった私の薬指のサイズを測ると、#15 でした。
ちなみに、#10 は母の指輪、#11 は私の成人記念の指輪、#13 は婚約指輪でした。
歳と共に、ウェストだけでなく、指もジワジワと 太くなるのですねぇ〜(笑)。
 
三週間すると、サイズ直しが出来上がってくるそうですが、また、思い出の指輪が使える様になるのは 楽しみです。

 145    <出し汁いらずの簡単煮物 そのA> (みどり記)
更新日時:
2006/08/30
そのA 肉じゃが
 
広島県 呉市は、町おこし の一環で 『 肉じゃが発祥の地 』 と名乗りを上げていますが・・・・・(笑)
『 肉じゃが 』 は、“ たかが 「肉じゃが」〜 されど 「肉じゃが」 ” の世界で、使われる野菜の種類、肉の種類、煮方とか、各家庭で様々 バラエティーに富んでいる料理で 千差万別と思います。
 
ここ15年余、『 坂田さんちの お気に入り 肉じゃが 』 を紹介してみます。
材料は、じゃが芋と 薄切り牛肉のみ (味付けは、糖分 3%、塩分 0.9%(また、パーセント(笑))です。 まず、一口大に切った じゃが芋に ヒタヒタのミネラルウォーター(軟水)を注ぎ、茹でます。 固めに茹でて、ザルに取り、茹で汁は取っておきます。
次に、じゃが芋を茹でた鍋に、日本酒 120〜150cc 位を煮立てて、沸騰したら火をつけてアルコール分を 煮切ります。 (実家の母は、ボッ!と火がつくのが怖くて、煮切ることができません(笑))
アルコールが燃え終わったら、薄切り牛肉を入れてほぐし、牛肉に火が通って 色が変わったら、砂糖を加えます。 次に醤油を入れ、まず、牛肉に 味が染みたところを見計らって、茹で汁を 材料がヒタヒタにかぶるくらい加えて、茹でたじゃが芋を ドサッ と加えて、時々、鍋返しをしながら 煮汁が少なくなるまで煮たら、出来上がりです。
 
簡単、おいしいので、是非一度、お試し下さい。
 
(この煮方は、多分 『 四季の味 』 という料理雑誌の記事を読んで、作り始めたような 記憶があります)


| Back | Index | Next |


| ホーム | プロフィール | フォトギャラリー | コラム | 掲示板 | リンク集 |


メールはこちらまで。