昨年11月 我が家でミニ同窓会を兼ねたプレ個展を催した時に、手土産に T さんの奥様(ピアニスト)より頂いたCDが ブラームスのピアノ協奏曲 No.1 で クリスチャン・ツィメルマンのピアノ と サイモン・ラトル指揮のベルリンフィルハーモニー管弦楽団の演奏でした。 この曲の冒頭は 突っ張り気味の重層したオーケストラの強音で始まるのですが、その冒頭の音が 我が家の装置では “阿鼻叫喚” になってしまって、少々 身贔屓に聴くにしても そう度々は聴く気持ちには なり難い一枚でした。 しかし演奏は “喧嘩腰” と形容してもよい厳格な演奏で 三日に一度くらいは聴きたいと感じる 良い出来上がりであったので、これは “一念発起” またまた、また、装置の改良へ踏み出すより 道がないと 感じたのでした。 “モアベター” を求めて装置を点検しますと 次から次と 改良点は見付かるもので この半年の間で 50ヶ所くらい改良を施しました。 最近は<音>には冷たい家内も 「良くなっていると思うよ」 と表現している程 良くなっているので、本人は “うはうは” の しあわせ状態なのです。 しかしながら、それにもかかわらず 今もって ブラームスの 1番コンツェルト は旨く 鳴ってくれません。 この録音は、我が家の装置の<格>では 少し無理なのかもしれないと 少し悲観的には なっているのですが、全体的に オーケストラ物の解像度が上がって聴こえる様になりましたので、今までの様に 我が家の装置で聴けるのは ソロ楽器の演奏だけという状態ではなくなりました。 それで先日は 所用で京都に出かけた折に オーケストラ曲を 6枚買ってきました。 以下の 6枚です。
1. シベリウス交響曲 第 2番 マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤルコンセルトヘボーオーケストラ (RCOLIVE RCO-05005)
2. ベートーベン交響曲 第 9番 フルトヴェングラー指揮 バイロイト祝祭オーケストラ (OTAKEN RECORDS TKC-301)
3. レスピーギ 「ベルファゴール」 序曲 他 ウラディミール・アシュケナージ指揮 オランダ放送フィルハーモニーオーケストラ (EXTON OVCL-00216)
4. ラヴェル 《ダフニスとクロエ》 チョン・ミュンフン指揮 フランス国立放送フィルハーモニーオーケストラ・合唱団 (グラムフォン UCCG-1286)
5. マーラー交響曲 第 6番 マリス・ヤンソンス指揮 ロイヤルコンセルトヘボーオーケストラ (RCOLIVE RCO-06001)
6. マーラー交響曲 第 2番 ピエール・ブーレーズ指揮 ウィーンフィルハーモニーオーケストラ (グラムフォン 00289 477 6004)
ヤンソンスのマーラーの 6番 は未聴ですが、その他は 光を通しました。 全般的に “幸福感” のうちに 聴き終える事ができました。 特に シベリウスの 2番 の終楽章での執拗に繰り返されるブラスの哀調を帯びたメロディーは 涙ものです。 たまに、これがあるから オーディオは止められないのでしょうね。 それから拾い物は “第 9” のフルトヴェングラーのバイロイト盤のガレージレーベルの一枚でした。 ライナーノートの謳い文句は “バイロイトの 「第九」 HMV初期 1st フラットプレス 国宝級超ミント盤で発見” とあります。 騙されたと思って買ったのですが<ほんと>でした。 従来の東芝エンジェル盤よりも かなり上等の音質でした。 “超ミント” の意味は判りませんが、オーナーの太田憲志という方に 感謝です。
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