先週のコラムにも書きましたが、作り置きの “瑞来仕様” のキャンバスの 6Fと 8Fがなくなっていたので、重い腰を上げて作る事にしました。 以前にも書きましたが、キャンバス作りには一週間くらいはかかるので、切羽詰ってこないと、中々、取り掛かれません。 本当に こればっかりは 二人で励まし合わなければ作れるしろものではないのです。
今回は、前日の夜 膠をふやかしておいて、次の日の朝 ふやかした膠を湯煎にかけておいて、「さぁ、やるぞ」 とアトリエへ “キャンバス地を裏返して張った木枠” を取りに行き、一枚、箱から出してみると・・・・・一瞬、絶句!・・・木枠に張られたキャンバス地が波打っているのです。
次の一枚、次の一枚・・・・・今回、文具屋さんに張ってもらったキャンバス(※)は、全て(29枚あった)波打って、一枚も使い物になりません。
あわてて湯煎の鍋の火を消し、文具屋さんへ運びました。 取りあえず、今回分(ふやかした膠の量に見合った枚数)の 6F4枚、8F4枚 だけでも至急 張り直してもらうことにして、待つこと半日、やっと夕方届いたピンと張り直された裏キャンバス 8枚と、前回からの残り 4枚の合わせて 12枚のキャンバスに一回目の膠を塗って、やっと第一歩が始まりました。
((※)瑞来さんも私も、腰痛予備軍なのでキャンバス張りは外注にしています)
次の大仕事(?!)は、膠を塗ったキャンバス地に貼り付ける “麻紙” をキャンバスの大きさに合わせてカットして下準備を整えます。 “麻紙” は、一枚が 100×200p もあってそれを くるくる巻いて数年に亘って保存してあったので、巻き癖が強くて 正確な数値を切り出すのは大変です。 カットする麻紙の大きさは、キャンバスの周囲から<正確に>内のりマイナス 3o の大きさにカットしておかないと、次に膠で麻紙を貼り付ける時に、うまく貼り付いてくれないのです。 (これは体験者の知恵です)
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