COLUMN
いつも ありがとうございます


制作者・・・・坂田みどり(妻 パソコン歴 六年半になります)


 226    チョコレートの思い出 (みどり記)
更新日時:
2005/02/14
日本ではチョコレートの消費量の一番多い “バレンタインデー” の季節も終わり、どこのチョコレート売り場も一段落していることでしょう。
 
私の子供の頃は “Meiji” や “Morinaga” の(たしか?)50円の板チョコは 「あこがれ」 でした。
いつもは20円の板チョコなので、特別な日に買ってもらう50円の板チョコは子供心にものすごく大きな板チョコに思えました。
中学・高校の頃には国産のチョコレートメーカーも増え、急に様々なバラエティーに富んだチョコレートがお目見えしました。
それから暫くして、ベルギー・フランス等から世界で有名どころの “一粒売りのチョコレート” が輸入されるようになってきました。
新婚間もない頃、まだ日本で 「一店舗しか」 なかったベルギーのチョコレートの店に、瑞来さんにはあきれられながら、わざわざ買いに行ったことがあります。
日比谷の帝国ホテルのシーンと静まりかえった印象が残っている地下一階にあって (あの時、初めて帝国ホテルへ足を踏み入れたような気がしますが・・・) 恐る恐るウィンドウを覗き込むと、様々なデザインのチョコレートが一粒ずつ銀色のトレーに美しく並んでいます。 店員さんは黒いワンピースに白い手袋(!) をはめて、一粒ずつ大事そうに箱へ詰めてくださいました。
 
・・・・・それから30年近く経つと、ここ1〜2年、そのベルギーのチョコレートはバレンタインシーズンであれば、デパートはもとより日本全国津々浦々のコンビニから、我が家の近くのスーパーにまで、山に積まれて売られていて (といったらメーカーの名はお判りでしょうが)、 隔世の感があります!
PCで、そのチョコレートメーカーのHPを覗いてみると、日本進出第一号店は1972年とありました。
この30年余の間に、日本の食文化も、慣習も、大きく様変わりしたのを実感できるチョコレートの思い出です。
 

 227    新作<スルバラン風>できました!
更新日時:
2005/02/09
お待たせ致しました(笑)
前回の<アンティックドール>は、HPの初登場させてからも一ヶ月余、加筆に、加筆を重ねていました。
その間 「お茶にしませんか?」 の来客もあって、額へ入れたり出したり、入れたり出したり・・・・・随分、学習させてもらったそうです。
 
年が明けてからは、今春は某メーカーのダウンジャケットのおかげで、冬眠することなく(笑) 厳寒のアトリエでも描くことができました。
スペインの画家スルバランの <静物>(掲示板参照) を意識して、磁器、陶器、ガラス、錫など材質の違いを、うまく表現してみたいと描いた作品です。
 
今までと、ひと味違った作品、如何でしょうか?

 228    CD あれや これや (瑞来記)
更新日時:
2005/02/02
昨年8月25日のコラムで “撃墜王アフリカの星のボレロ” にまつわる思い出話をしました時に 「我が家の映画音楽全集のLPにあるから」 と、わざわざカセットにダビングして送って下さった家内の友人がいらして、えらく感激したものでしたが、今回はその手の話の続編です。
まず、第一番目に探しているCDは、水原弘が歌っていた題名の判らない歌です。 年代もはっきり特定できないのですが、白戸三平が人気があった頃だったのでしょう。 土曜日(?)ではなかったかと、かすかに記憶しているのですが、南海テレビ(?)での再映ドラマに白戸三平の 『カムイ外伝』 のマンガが放映されていました。 何かの偶然で、それを何回か観たのです。 そのドラマのエンディングテーマを水原弘が歌っていて、印象に残っていましたので、当時ドーナツ盤があれば手に入れたいと思っていたのですが、私が探した範囲ではそれらしき盤を見つける事ができませんでした。 その内CD時代になって、まれに新聞に載っている水原弘全集の広告などをリサーチしてみますけれども、それに該当するらしき曲目は見当たりません。
さて、どうやって探そうか、いつ出合うのか楽しみにしています。
次は、緑川アコの 『カスバの女』 です。 これはクラウンレーベルのドーナツ盤でレコードを持っていたのですが(1972年発売) CD時代になっては、滅多にお目にかかれません。 彼女の 『夢は夜ひらく』 の方は、廉価CDでも出ていますので、現在持っていますが、今ひとつ魅力に欠けます。
今は、記憶に残る様な曲や歌手は、ほとんど復刻されていますが、手持ちのドーナツ盤の中でCDに復刻をしてもらえると嬉しいのだけれどと思っている曲は、水城一狼の 『網走無宿』、加賀城みゆきの 『東京流れもの』 と 『夢は夜ひらく』 ですが、これらはいくらなんでも無理でしょうね。
この手の懐かしのメロディーで最近手に入れたのが、佐々木功の 『宇宙戦艦ヤマト』 です。 ジャスコの通路のワゴンセールで見つけました。 『懐かしのアニメソング』 というタイトルで、全14曲入っています。 <懐かし>のメロディーというのは、“思い出程には魅力的ではない”のが相場ですが、『宇宙戦艦ヤマト』 も例外とはいきませんでした。
しかし、5回は聴きました(笑)。
 
追伸
コラムの原稿を読んだ家内が、パソコンで 「水原弘・カムイ外伝」 と入力してくれました。
驚きました! 「カムイ外伝」 のCDが2.080円でありました。 残念ながら在庫はありませんでしたが、あの曲名が判りました。 『しのびのテーマ』 と言うのだそうです。
それにしても、パソコンは怖ろしい!

 229    誕生日と年令 (みどり記)
更新日時:
2005/01/26
五十歳を過ぎた頃から、誕生日が来て一つ歳を重ねるたびに現在の自分の年令の確認が曖昧になってきて、書類など “年令を書き込む欄” を前にして、「ハタ?!」 ・・・と一呼吸入るようになってきました。
以前なら、誕生日を境に 「カチャン」 とスイッチが切り換わっていましたが、最近は 「エ〜〜〜と」 という状態なのです。
私は、身近な人の年令を数える時は、「自分の年令プラス何歳、マイナス何歳」 で発想するので、基準となる自分の歳が確定されないと、周りの親しい人々の歳も曖昧になってしまいます。
先日も、実家の母の誕生日に 「もう、80だっけ?!」 と言ったら、「まだ70代最後の年、79歳よ!」 と、オコラレテ(笑)しまいました。
 
結構<数字>にこだわりのあった私がこうなんだから、「50を過ぎると、皆もそうかな〜〜?」 と思ったり、「いやいや、“朱に交われば赤くなる” 瑞来さんに感化されたのかな〜〜?(笑)」 と思う、今日この頃です。
でも、きっと生きて行く上では良い傾向へと落ち込んでいるのだ!(笑)・・・・・と思いたいのですが?

 230    “修行?!” (瑞来記)
更新日時:
2005/01/19
当事者にとってはおろそかにできない大切な事柄であっても、部外者にとってはそんな事はどちらでもいいじゃないという場合は沢山あります。
というよりも世の中のほとんどの出来事はそうであると思えます。
オーディオファンの <悲劇> は、この様な人間の一般的なあり方からくる疎外感ばかりでなくて、その上に重ねてオーディオファン自身も含めて大抵の人が陥る <常識> によって、部外者から二重に隔離されてしまうことにあります。
今、リンゴを食べながらリンゴの絵を見ている人がいて、その絵に描かれたリンゴの姿を評して 「食べられないリンゴなど、どうでもいいですよ」 と言った時 「それは理不尽な評価だ」 と画家が抗議したとしても、多くの人が 「うん、それは怒るわ」 と思うでしょう。 それは絵に描かれたリンゴの姿は、脳の中に作られているイリュージョンである事は皆が知っているからです。
ではスピーカーから出る音は、音のイリュージョンでしょうか、それとも <本物> の音なのでしょうか。 大変に難しい問題に感じます。 <常識> から言えば、スピーカーから出る音も又、空気の振動である事には変わりはありませんから、当然 <本物> の音という事になります。 しかし他方 <本物> のヴァイオリンの音がマイクロホンから入って、幾多の行程と数限りない程の部品を通り抜けてスピーカーの振動板に辿り着くまでの道程を考えますと、スピーカーの音を <本物> の音と決めつけるには、どうしても疑問が起こります。
というのは、信号が一つの部品や接点を通るたびに部品の固有振動数によって少しだけ変形され、電気抵抗と内部損失によって表皮のうぶ毛を削り取られると思いますから、例えば100個の部品を通り抜けてスピーカーに辿り着いた信号は恐らく満身創痍の状態であるはずです。 “原理的” には <本物> とイコールという訳にはいきません。
とはいうものの部外者がスピーカーの音を <本物> と思い込んで <生> の音と比較検討してスピーカーから出る音を 「別に〜・・・」 と評価する様に、オーディオファンも又スピーカーの音についつい <生> の音を思い描いてしまって悪戦苦闘を強いられてしまうのです。 しかし、その涙ぐましい努力の結果が部外者からの 「別に〜・・・」 というつぶやきに帰した時、新ためて又、スピーカーからの音は <本物> の音ではないと、強制的に目覚めさせられるのです。
性懲りも無く幾度と無く、この錯覚を繰り返すのですから <修行> という言葉がふさわしいのです。
<修行>の悟り(?)から結論すれば、スピーカーから出る音というのは、<本物>でもあり、また<イリュージョン>でもあり、摩訶不思議な謎の音だと考えています。


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