COLUMN
いつも ありがとうございます


制作者・・・・坂田みどり(妻)


449    < 初めての 講演会 >(その@) (みどり記)   
更新日時:
2015/10/01
講演当日の午前中、一足先に 油絵三点 (25号変型 「枇杷とサクランボ」 ・ 8F 「アンティックドール」 ・ 6F 「パン籠とビール瓶」 ) を会場へ持って行き、セッティングしました。 部屋は、日頃、結婚披露宴が行われる様な会場で、10人掛けの円卓が、講演者を囲むように 六台準備されていました。

午後 1時の受付になると、三々五々、聴衆が 集まってこられ、瑞来さんの絵のオーナーさん達を始め、久し振りに お目にかかる方々も 沢山いらっしゃいましたが、一面識もない方々も、半分くらいは いらっしゃって、会場は 賑やかになってきます。 参加者は、全員で 60名くらいでした。



主催者の ご挨拶の後、いよいよ 瑞来さんの話が始まりました。
演題は、『人は何を見ているのか〜フェルメールから学んだこと』 で、講演時間は 一時間、その後、コーヒー・ケーキを食べながら 質疑応答の予定でしたが、講演慣れしていない瑞来さんは、用意していた原稿 (棒読みにすれば 35分だった )の 他の話にも広がって・・・・・結局、一時間では納まらず、会場の時間の都合上、最後は、皆さん コーヒー・ケーキを食べながら 講演を聞くという 顛末になりました。

講演の内容を 要約すると、瑞来さんの年齢に沿っての 絵画人生の話でした。

25歳で、画家になる事を 決意、美術大学へ 行き直し、学生生活 四年間の間に、「自分が、どんな絵を 目標にして、絵のトレーニングをするのか」 方向づけを考え、「生涯の最終目標を フェルメールと定めて」 画家への 第一歩を踏み出します。

東京から四国中央市へ帰ってきて、まず、石膏デッサン (ミケランジェロ作 『ブルータス』) を始めます。
三年経ち、四年経ち、六年経っても、同じ失敗の繰り返しで、石膏デッサンは 完成に たどり着かないまま 七年目を迎え、約 80枚のデッサンの 同じ失敗を 繰り返した時の心境は、“絶壁を見上げて、途方に暮れて 佇んでいる 旅人のイメージ” だったそうです。

それから 三ヶ月間は、デッサンは 中断して、「自分が、何を間違えているのか」 一生懸命 考え、導き出した答えが、「人は、絵を下手にしか描けない、それが自然であって、もし 上手に絵を描けるとしたら、それは不自然な事ではないのか」・・・と気づき、それでは、「人は、何故、絵を下手にしか 描く事ができないのか」・・・その理由を、なぜか・なぜか と探る事 一ヶ月余り、ある出来事から、「人の視細胞は、光の強さによって 感度の違う 二種類の細胞があって、光が 強く当たっている明るい場所では 視細胞は感度を鈍くし、逆に、陰影の暗い部分では 感度が鋭くなっているので、実際のデッサンに この考えを導入して、光の当たっている部分は、見えるよりも 一層 明るく描き、陰影の部分は、見えるよりも 一層 暗く描かなければ、現実の事実に近づかない という仮説に基づいて、再度、石膏デッサンに挑戦して、初めて、完成と言っていい所まで たどり着きました。

約 七年の歳月と、約 80枚の失敗作の後に、ようやく 最初の 一枚の 石膏デッサンが完成したのでした。 (続く)



448    とりあえず、新作6F 「パン籠とビール瓶」 できました☆ (みどり記)   
更新日時:
2015/09/13
九月初めに、京都へ 『ルーブル展』 の フェルメールを見に行き、「彼は、僕の 10倍は緻密に描いてある!」 と、刺激を受けた様子で、帰宅してから “それなりに” 精一杯、変化のある緻密さに 挑戦していましたが・・・・・・・・・・出来上がってみると、「それ程、今までと変わらんなぁ〜」 と残念がっています。

でも、私は 今までの中では、一番 フェルメールの画面の印象に近くて、すっきり ダイナミックのある作品になっていると 喜んでいます(笑)。

近々、地元 四国中央市である 瑞来さんの講演会(茶話会)にも、変型25号 「枇杷とサクランボ」 ・ 前作の 8F 「アンティックドール」 と一緒に、三点 持参して、皆に 絵を見てもらいながら、話をする予定にしています。
お近くの方は、是非 ご参加ください。








447    有言実行 < 『ホームギャラリー』 への 第一歩 > (みどり記) 
更新日時:
2015/09/02
2013年4月に、地元 四国中央市川之江で 個展を開催してから、早や、二年半が近くなりました。 気持ちの上では、そろそろ 次の個展の準備を 始めなければと考えてはいるのですが、二人共、老化による 筋力の衰えは隠せず、重たい額縁に入った 瑞来さんの絵を運ぶのは、段々、大変な作業になってきて、腰を上げるのが 億劫な状態になっています。

日頃、人付き合いも乏しく、手伝ってもらえそうな 若い世代の人との交流もなく、いざ個展の準備と言っても 良い知恵も出てきません。

そんなこんなで、ついに 意を決して、自宅の一室を ギャラリーに 改装する事にしました。

この処方箋は、いつの日にか そうしたいと考えてはいましたが、実際に、それを実行するには これまた膨大なエネルギーがいることなので、・・・いざ行動をとなると・・・一寸延ばしにしてきました。

自分達の体力の衰えを考慮すると、もう、行動を起こすのは 「今でしょ!」 ということで、とうとう、母屋の応接間を改装して 『ホームギャラリー』 にする 第一歩を踏み出すことにしました。

私の 最初の仕事は、とりあえず、応接間にある 家具や荷物を、他の部屋に移すという 極めて億劫な作業です。
もう、最初から 挫折しそうですが・・・・・・・・・・(笑)





446    <また 「千里の道も、一歩から」 の日々が始まりました☆> (みどり記)
更新日時:
2015/08/01
連日、猛暑日が続き、アトリエも エアコン全開です。
今は、エアコンの お陰で、真夏でも モデルを立ち上げて 描くことができます。

今思えば、九年前の夏、瑞来さんが アトリエで 室内熱中症で倒れるまでは、エアコンのなかったアトリエで、真夏でも 首にタオルを巻いて、汗をダラダラ流しながら、描いていました。 若くて、体力も あったのですね!

今回のモデルは、スーパーで見かけた 珍しいタイプの 瓶ビールが格好良かったので、私が 空き瓶を モデルに リクエストしました(笑)。




追記・・・・・七月下旬に、私が ひいた夏風邪を、申し訳ない事に、瑞来さんに うつしてしまい、咽喉・首に 湿布を貼って、炎症を緩和しながら 描いています。



445    第25回 『郷土の作家展』 開催中です☆ (みどり記)
更新日時:
2015/07/01
川之江 「紙のまち資料館」 で、地元の 洋画・水彩画・クレパス画・水墨画・造形の作家 36名が、各一点づつの出品で 『郷土の作家展』 が、開催中です。
7月12日(日)まで 開催中なので、地元の方は、ぜひ お出かけ下さい。

瑞来さんは、最新作の 8F 「アンティックドール」 を出品しています。

今は、この作品で、少しだけ 技法の上で 進展があったので、それを最近の作品に援用して 加筆修正を試みています。 概ね、良い方向へ変身しています(笑)。











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