ここでは「Hornet 3.0」に関する話題を扱います。なお、旧バージョンの「Hornet 2.0」に関する話題は別のページにまとめてありますので、そちらを参照してください。なお、文中ではHornet 3.0をH3、Hornet 2.0をH2と省略して表記する場合があります。
GTT Hornet Aggressors for F/A-18 Hornet Korea
HK対応3dfxアドオンテクスチャ登場
HKの3dfxは、機体を再現するためにリアルタイムでテクスチャを貼り付けているわけで、考え方によってはWWII SFと同じようにテクスチャ用ファイルを作ってしまえば、自分だけの機体を作ることが出来ると思うのが人情だろう。そして、そんな考えをある意味実現してしまう製品が登場した。 Game Tool Technologies(GTT)のHK対応3dfxアドオンテクスチャは、ただ所定のファイルを入れ替えるだけで、インスタントに新しい機体を提供してくれる。現時点でリリースされているのはフリーウェア版の「Desert Camouflage」2タイプのみ。いずれも米海軍VFA-205部隊で使われているアグレッサー(DACT空戦訓練用機)の迷彩を再現した仕様となっており、特に気合いの入っているのはMiG-29シルエットに塗装されたタイプだ。 このGTTのアドオンテクスチャはシリーズ化が予定されており、開発も本家GSCの協力を得て行われているらしい。今後は、各部隊ごとの仕様や、他の国籍仕様(F/A-18は世界各国で使用されている)の機体がシェアウェアとしてリリースさる。もちろん、あのBlue Angelsもすぐに出るだろうことは想像に難くない。 さて、このアドオンテクスチャ、実はWindows版のためにリリースされており、正確には今のところMac版はサポート外だ。ところが嬉しいことに、もともとHKは一部のプログラムをのぞきクロスプラットフォームな構造となっている。特にテクスチャ部分に関しては互換性があるというか、まったくそのまま(笑)のようで、何の問題もなくテクスチャを入れ替えてしまうことが出来るのだ(作業自体はMacの方が簡単かも…)。 それでは早速テクスチャ入れ替えの方法を解説しよう(というほど難しいわけではないが)。まずは、GTTからファイルをダウンロード。このファイルはzip形式なので、解凍にはStuffIt Expanderを使うのが簡単だ。解凍するとフォルダが出来、その中にいくつかのファイルが入っているはずだ。各ファイルには拡張子がついているが、本当に必要なのは「.3df」という拡張子がついた6つだけ。HKのKoreaフォルダにある「Textures」フォルダの中をのぞけば、まったく同じ名前のファイルが見つかるはずなので、それらのバックアップを行ったら、解凍したファイルと入れ替えよう。次にHKを起動して「squadron」のマークを「AW-242 Bats」に選択する(これは非常に重要!フリーウェアで配布されているテクスチャはこの部隊マークしかサポートしていない)。作業はこれで完了。さぁ機体に乗り込み、3ボタンで外部ビューを見てみよう!そこには茶色がかった砂漠迷彩のF/A-18があるはずだ。(言うまでもないことだが、機体を元に戻したければ、バックアップのオリジナルファイルと再び入れ替えれば良い) ところで、3df形式というファイルを扱えるMacの画像ソフトって存在するのだろうか? PhotoShopはダメだったなぁ…。 |
F/A-18 Hornet Korea for Mac Tech Information Part 2
HKで改善された機能
HKでは3dfxという機能が大きく宣伝されているので、どうしてもそちらに目がいってしまうが、実は細かい改善が色々とされている。 その一つがビュー切替を行うキーパッド(テンキー)ボタンの割り当て変更で、これは非常に小さい変更だが、その効果は絶大だ。キーパッドによるビュー切替は、H3のマイナーアップデートで実現されたものだが、実はちょっと不満な部分があった。それは、前後左右360度の視界でそれぞれ45度斜め上方を見ることができるようになったのにも関わらず、真上ビューを見るために押さなければならないボタンの割り当てが不適当だったりと、TMを使った際に効率の良いボタン操作が実現していなかったのだ。しかし、HKでは真上ビューを含めたすべてのビューを効率良く見ることができるようにボタンの割り当てが見直されている。おかげでTMを使ったビュー振りも自然に行うことが可能になり、有視界飛行での目標発見がより素早く行えるようになった。 このほか、悪評高かったラダーの特性が改善されており、ラダーを踏むとなぜか反対方向へ機首を振る変な癖は解消された。個人的にはどうもHornetでラダーを使うことに慣れていないので、まだあまり活用していないのだが、もしかするとH2時代に割と有名なインチキ機動(笑)として知られた「バレルロールによるミサイル回避」が可能かもしれない。この技は、ラダーをあたかもエレベーターのように使って機体を急激にコントロールするもので、コンピュータが発射するミサイル攻撃を99%無意味にするぐらいに画期的なものだった(非現実的でもあったが…)。しかし、H3ではご存じのようにラダーの効きが悪かったため、いつしか廃れてしまった機動でもある。ともかく、ラダーペダルを持っている幸運なユーザーは、色々と新しいラダーを使った機動を考えると良いだろう。 |
F/A-18 Hornet Korea for Mac Tech Information
3dfxボード使用での問題点
3dfxボードを使用した場合、モニタ解像度は800×600または640×400に対応しているが、800×600では画像再生速度が著しく低下するようで、特にこの傾向は遅いプロセッサを搭載したマシンで顕著らしい。 この問題を解決する1つの方法として、Andreas Varga氏が作成した「3DfxTweaker」というアプリケーションを利用して、画面のリフレッシュレートを変更する技がある。簡単に言ってしまえば、3dfxボードをクロックアップするということだ。当然クロックアップすればボード上のチップに無理な負荷がかかるので、壊れることもあるだろうし、冷却用シンクなどを利用することが薦められている。効果のほどは謎だが、若干速くなったという報告もある。 この3DfxTweakerは、現在 http://stud1.tuwien.ac.at/~e9426444/3dfx/ から最新版をダウンロードすることができる。勇気のある人は試してみる価値があるかもしれない。なお、当然だが3DfxTweakerの動作に関する保証などは無いので、個人の責任において使用してもらいたい。 |
F/A-18 Hornet Korea for Windows is released
F/A-18 Hornet Koreaレビューを読む
遂に登場したHKは、Windowsのコンバット系フライトシム界で早くも話題の的となっている。ここではいくつかの先行レビューに書かれていた情報を簡単にまとめて列記することにしよう。
特に注目されるのは、雲や霧をはじめとした空の描写。朝夕の空は泣けるぐらいに綺麗だそうだ。さらに、H3から導入されたパッドロックビューはバーチャルコックピットと呼ばれものに進化して、低空飛行では迫真のリアルさでスピード感を満喫できるという。また、被弾による不時着時には、機体が砂塵をまいあげて滑っていく様子を外部ビューから見ることができるらしい。さらに、エンジン噴射やアフターバーナーの描写も優れているらしく、さながらエアショーを見ているようだというレビューもあった。 3Dfxボードが無い環境では、H3でおなじみのポリゴン表示によるグラフィックスとなる。各レビューによれば、ポリゴン表示もほんのわずかだが改善されているらしい。しかしグラフィックスに関していえば、3Dfxの有ると無いのとでは雲泥の差があると断言できるだろう。 ソフト自体の操作は基本的にH3とまったく同じ。ただし、設定オプションが追加されており、レーダーとミサイルの精度を変更可能なようだ。また、機体の尾翼に表示される部隊マークを数種類の中から選べる機能が追加されており、自分の好きなUSNやUSMCのマークをつけて飛ぶことができる。さらに、H3では1人しか登録できなかったパイロットも同時に最高8人まで登録できるようになっている。 飛行できるシアターは「Hawaii training area」「Arizona multiplayer」「Korea campaign」、そして「Korea mission editor」となる。 ミッションエディタでは僚機の装備などを作戦に合わせて変更できるようだ。とにかく簡単にカスタムミッションを作ることができるようで、Hexをいじって改造ミッションをシコシコと作ってい時代は遠い昔話となってしまった(笑)。レビューでは誰もコメントしていなかったが、このエディタで作ったカスタムミッションは配布可能なはずだ。 さて、Macユーザーとして気になるのはネット対戦環境の改善だが、これは期待しないほうが良いだろう。HawaiiとArizonaのシアターはH3からまったく変更されていないらしいし、プログラム開発をしていたGabe本人も「TCP/IP接続を実現することができないうちにGSCを辞めることになって残念だ」という意味の言葉をBBSで漏らしていたからだ。 |
How to hack Hornet 3.0 Part 2
いかなるミッションも核兵器でケリをつける
禁断の兵器「B-57」がある特定ミッションのみで起用されることはご存じだろう。しかし、普通のミッションにおいてこの核兵器を使用することはできない。旧バージョンのときには、この制限を解除するためのパッチも存在したが、H3ではそんなパッチなどという面倒なことは不要だ。(H2用のパッチは現在でもネットを探せばおそらく入手可能) F/A-18 HornetのTextフォルダ内にある「weapXXX.txt(XXXは数字)」をすべて削除するか、他の場所へ移動させよう。これだけで、あ〜ら不思議(笑)、どんなミッションでも核攻撃が可能となる。だからどうだというハックだが、まぁ簡単なのでこれも試してみよう。 |
How to hack Hornet 3.0 Part 1
F/A-18以外の機体を操縦する
まずは試しにH3を起動して、PILOTの個人情報画面でCALLSIGNに「fly:B727-00」と入力。次にTHEATERでTRAININGを選び、MISSION「TAKEOFF」を飛んでみよう。これであなたもハワイ航路の民間航空パイロットだ(笑)。 この裏コマンドのルールは、CALLSIGNの入力によって決まる。「fly:XXXX-0Y」の「XXXX」が機種を指定するコード、そして「Y」がその何番機かを指定するコードとなっている。
現在判明している飛行可能な機種コードは以下のとおり: もちろんこれらの機種コードは、その機体が登場するミッションでしか有効ではない。間違った指定をすると、何も無い砂漠の真ん中や海の真ん中に放り出されて、永遠に何も起きないことになる(笑)。そのときはミッション終了(シフト+ESC)しよう。 ちなみに、PREFLIGHTでどんな武装を選んでもそれが反映されることはなく、予めプログラムされたものが装備されるだけ。間違ってもこの裏コマンドだけでは、スーパーウェポン搭載のDC10があらわれることはない(ただし、HexEditなどでデータを改造すればどの機体にも好きな武器を搭載することが可能なはず)。 各機種のフライトモデルは実機に応じたプログラムがされているようで、旅客機の動作はやはり重たい感じがする。どの機体に搭乗してもコックピットがF/A-18のままというのは残念だが、この裏コマンド自体おそらくはプログラムテスト用に設けられたものなので、そこまで要求するのは無茶だろう。どうしても納得できない人は自分でコックピットのデータを作って改造するしかない(笑)。 最後に、この裏コマンドはWindows版でも有効なはず。ただし、うちでは環境がないので確認はしていない。 |
Hornet 3.0 Sneak Preview
Hornet 3.0に関する続報入手
MacWorld Expo Bostonで発表されたHornet 3.0に関するレビューがBart G. Farkas氏によってInside Mac Gamesにオンライン掲載された。
この評によれば、フライト/コンバットシミュレーションの本質そのものに関しては、これまでのバージョン2.0/2.01から極端な変更があったわけではないようだ。しかし、多くの機能が追加されたことは間違いない。以下プレビューの簡単な要約を挙げてみよう。
さて、このレビューを見る限り素晴しいことばかりだが、しかし問題点もいくつか予想される。 以上で挙げられたことを全てシミュレートするということは、マシンの負担も半端じゃないことだろう。おそらく68Kマシンはおろか、PPCマシンでも遅いものはすべてのグラフィックオプションをオンにすることは現実的に難しいような気がする。それにメモリも大量に喰いそうだ。(いよいよ私も040FPUとお別れしてPPCへ乗り換えか?トホホ Just remember PPC sucks!) さらに、気になるのは各僚機・敵機を操作するAIの出来だ。いくら画像がすごくても、今の2.0並のAIであれば期待外れというしかないだろう。あの「STRIKE! Missions」が登場しようという時代なのだから、すこしは頭の良い敵やウイングマンが登場して欲しいものだが、それは無理な注文か。ちなみにSTRIKE! Missionsのほうは、GSCとのライセンス契約が進んでいるそうだから、もしかすると何かがあるかもしれない…。 最後に残念なネットワーク関連のニュース。3.0では、期待されたPC-Mac間のクロスプラットフォーム対戦は出来ないとのこと。PCバージョンは、Microsoft DirectPlayがサポートされる。Macバージョンは依然としてAppleTalkだろうからダイレクトTCP/IPは期待できない。そのあたりは、Hornet 4.0で解消されるそうな(笑) |
Copyright 1997, 1998 Jun Otsuka
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