ライヴレポート〈5〉

 

 ・ '02年7月16日(火) 山上晃司'sメタフィジカ/ 山崎万理子ソロライヴ 吉祥寺マンダラ2 

 何と、山上のソロプロジェクト「メタフィジカ」と、おなじみ山崎万理子(オカリナ)のソロという、2つのライヴのスペシャル・ジョイント企画となりました。
 もちろん山上は双方通じて出演。そしてメタフィジカのスチールドラム&パーカッションでこれまたおなじみの山下澄も双方に出演。
 要するにメンバーは1人違うだけですが、音楽的にはかなりタイプが違います。山上作オリジナル曲を中心とした、美しい「大人のオカリナ」山崎万理子と、同じオリジナルでも自由かつジャンル超越のインプロヴィゼーションを中心としたメタフィジカ。

 まず前半は山崎さんのライヴで、今回は全曲オリジナル曲のプログラム。おなじみの曲が多いですがオカリナ+ピアノ+スチールドラム(orパーカッション)という編成でのニューアレンジで一味違った演奏だったと思います。

前半はオカリナトリオ。

 そして山崎さんを除く2人が残ってメタフィジカのステージ。お客さんは山崎さんお目当ての方々が大半残ってくれています。前半は山崎さんの伴奏組だった2人がいったい何をやるのか…?とお思いだったことでしょう。
 メタフィジカは昨年の秋のライヴ(
レポート参照)以来ピアノ+スチールパンの2人バージョンとなってこれが3回目のライヴ。小編成ながらも音の組み立てやダイナミクスに自由度が広く、予想以上に大胆な試みがいろいろできます。アンサンブルを重視したメロディックな部分と、互いの狂暴な(?)アドリブをぶつけ合う部分を織り混ぜて「2人組メタフィジカ」の音が熟成してきたかな、という感じです。(今回はすこし「狂暴」が勝っていたか。というのは個人的な感想


メタフィジカ。

        


photos by 向江さん(_ _)

 もちろんこの2人編成は面白いので今後も続ける予定ですが、「メタフィジカ」は本来編成を固定しないプロジェクトなのです。最近はやってませんが大編成バージョンのライヴもそのうちやりたいと企んでいます(求む!管楽器奏者&ベースプレーヤー(^^;))。変化する「かたちのない音楽」メタフィジカに今後もご期待を。
 なお、今回も
メタフィジカのデモCDを当日お客さんにお配りしました。CDはまだあるので(試聴も可)、ライヴを聴き逃した方も興味があればご連絡ください。


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