今年の八月は、二週間もの戻り梅雨や、天候不順な日が続き、気がつけば、クマ蝉大合唱から、いつの間にか、ツクツクボウシ・虫の音に 変化していました。
『宇摩美術会』 は、坂田虎一を中心に、お弟子さん達が集まり、1997年に、25名余りで 立ち上げたのが始まりで、絵画活動を続けていました。
毎年一回、会員の作品発表の 展覧会を開き、2000年に 虎一さんが亡くなってからは、それまでは 会には関わってはいなかった 瑞来さんの作品を、招待出品させてもらうことになり、現在まで
続いていました。
紆余曲折はありながらも、活動は続いていましたが、設立から 二十年余り経ち、会員達の高齢化も進み、虎一さんから 直接指導を受けた人も、ほとんど いなくなり、とうとう 本年度の <第24回 宇摩美術会展> を最後に、会の 活動を休止することになりました。
今までは、瑞来さんの作品を、一般の方々に 見てもらえる 数少ない機会の 一つだったので、私達にとっても、残念な出来事でした。
そんな成り行きの中で、今回、『宇摩美術会』 の 終活記念として、四国中央市へ、会の方から、瑞来さんの油絵を 寄贈して下さることが決まり、先日、市役所の係の方の 取材がありました。
絵は、超横長の変形の 額に入っていますが、これは、松山の 「額師 風雅」さんが、イタリア製の棹を 持ち帰って、工夫して作って下さった逸品だったので、いつも
瑞来さんの絵の額縁に付けている 真鍮製の <MIZUKI SAKATA> のネームプレートを付けたいと思って、日頃、お世話になっている 京都の額縁屋さんに頼んで、ネームプレートを、我が家まで送って頂きました。
瑞来さんが、おっかなびっくりで取り付けて、無事、うまく 取り付けられました。