21世紀の国際社会で活躍できる若者がこの岡山から育ってほしいという、私たち「こくさいこどもフォーラム岡山」(英文名INTERKIDS)の願いから「インターキッズ国際塾」の構想が生まれたのは2003年秋のことでした。
インターキッズは1995年11月、地域と人のグローバリゼーションの中で、
「国際化は子どもの時代から」と、岡山在住の日本人と外国人の子どもたちの交流親善を主たる目的に創設されたものです。
以来、官民関係者の暖かいご理解とご支援を戴きながら、子どもたちを主役にした交流や会員の啓蒙と親睦の活動を続けてまいり、昨年、創立10周年を迎えることができました。
その間、2001年から小・中学校の「総合学習」で「国際理解教育」が本格的にとりあげられるようになりました。そこで、いずれ国際理解教育が一般化し、インターキッズの活動がその先駆的役割を終えることになったとき、次なる役割は何だろうと考え、会員の間から出てきた答が、高校生を対象とする「国際塾」でした。
多感な青春時代、進学や就職など人生の進路を選択する高校生たちには、国際感覚やコミュニケーション力と合わせて、日本人の誇りやアイデンティティーを育み、異文化や多様な価値観を理解できるバランスの取れた知性と感性を磨いてもらいたい。しかし、受験偏重の高等学校教育では難しい現状もあることから、私たちでそのお手伝いができないかと考えたのです。
インターキッズの名付け親でもある沖垣顧問を中心に準備にとりかかって7ヶ月余り、少人数でも高い志と情熱を持った高校生を迎えたいという思いから、Be
ambitious and be courageous(夢を持とう、そして勇気を持とう)をモットーに、「国際塾」と名付けました。
国際関係、政治、経済、環境、平和、文化、外国語、日本の歴史、伝統など幅広いカリキュラムと、塾生自らが考え、議論しあう形の講義が用意され、また講師陣には、岡山在住の各界から国際経験豊かな方々に加わって戴き、2004年7月24日、34名の塾生を迎えて「インターキッズ国際塾」が開講に漕ぎつけました。岡山の人たちによる岡山発信の塾が誕生しました。
今年、第5期生を迎え、県下の志の高い高校生たちが沢山集い、大いに学んでくれることを心より望んでおります。
第1期の開講以来、岡山の産学官にわたる各界の方々から温かいご理解とご支援を戴いておりますことは大変有難く、心からお礼を申し上げます。
2008年4月
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