ケベック・シティ
〜世界遺産の街をお散歩〜
☆トラベロッジの朝食☆
モントリオールに着いた翌日は、早めに起きてホテルで朝食。
トラベロッジはツイン1室6,800円で朝食つき。二人で2泊しても13,600円は安い!
朝食は、クロワッサンほか数種類のパン、オートミール、サラダ、たまご、
ヨーグルト、フルーツカクテル、ジュースにミルク、コーヒーなどを自由にとって食べるスタイル。
パンとコーヒー程度のものを想像していたのに、予想外に豪華で、嬉しい。
向かい側の建物が水道局か何かで、たくさんの人が通勤してくる。
窓辺の席でそれを見ながら、ゆったりおなかを満たす。
周りはみんなカナダ人のビジネスマン風。
ちらほらと観光客らしき二人連れがいるものの、日本人は見かけなかった。
☆高速バスに乗って☆
今日は、ケベックシティ1日観光。
朝食を終え、ホテルから1kmほどのバスデポへ向かう。歩いても近い。
途中、石造りの素敵な建物があり(ケベック大学だと思う)散歩道としても楽しかった。
バスデポでモントリオール行き高速バスのキップを買う。
往復59.35ドル。オルレアン・エクスプレスが運行。
このバスは朝6時から1時間おきに出ていて便利。9時のバスにちょうどよく乗れた。
高速道路をスイスイと走り、快適。
12時頃、所要3時間でケベック・シティに到着。
【パレ駅】
ケベック・シティのバスデポは意外にも近代的な建物。
その隣にあるVIA鉄道のパレ駅がムード良し!
この街のランドマークであるシャトー・フロントナックをこぢんまりとさせたような外観で、
ホールの天井には、きれいなステンドグラス。
☆まずは郵便局☆
はやる気持ちを抑え、まずはすぐ近くにある郵便局へ。
郵便好きの私、カナダの郵便局はグッズが充実しているとききつけ、
ひそかに楽しみにしていたのです。
実際、おみやげ向きの小物がいろいろ売られてました!
とてもきれいなうえに切手付きで便利な絵はがきもたくさん。
ここで買ったポスト型貯金箱はお気に入りです。
☆ケベック・シティの街☆
ケベック州の州都ケベック・シティは
1608年にフランス植民地の拠点として建設された城塞都市。
旧市街はまるごとユネスコの世界文化遺産となっています。
(モントリオールの方がずっと大きいけど州都ではないのが以外な感じ)
城壁に囲まれた旧市街はセント・ローレンス川を見下ろす崖の上。
そのふもとにあるバスデポからは、坂道を登って行く。
ヨーロッパを思わせる家並みが続き、ほんとロマンチック!
10分ほど歩いて、中心地にあるノートルダム聖堂。
☆ケベックなランチ☆
思いつくまま、自由気ままに歩いて細い路地に入ると、感じのいいレストラン発見!
「La
Nowelle France」の看板。
テラス席でみんなおいしそうに食事してる。そういえば、とっくに昼食の時間。
おなか空いた・・・。よし、ここに決めた!
入っていくと、恰幅が良くてにこやかな女性が明るく「いらっしゃいませ!」、
とは言わないか、でも、きっとそう言ってる。
席に着くと、いかにもフランス語のできなさそうなツーリストの私に、
その女性が英語で応対してくれました。
とても明るくて楽しい人で、親切!
具の内容なんかを教わりつつ、ミートパイやメープルパイなどのケベック料理を堪能。
ソースにもケベック特産のメープルシロップが使われていて、いい香り。
甘いおかずって不思議だけどおいしい。
トロントではピザやカバブなど、移民の国ならではの料理がとてもおいしかったけど、
カナダは、これぞカナダ料理!ってのが逆に少なくて。
モントリオールへ向かうVIAの車内でキングサーモンを食べたとき、
やっと、いかにもカナダな食材に会った気がする。
そして、この店ではケベックの味を満喫。
メープルパイは甘くてまったり、メープルシロップの風味がぎゅうっと。
思い出すだけでも幸せな気持ち。
あとでガイドブック見たら載ってなかったけど、この店はおすすめ!
☆トレゾール小路とシャトー・フロントナック☆
【シャトー・フロントナック】
おなかもいっぱいになったところで、いよいよ街へ。
レストランのある路地を出たところが、トレゾール小路でした。
100mほどの短い通りは絵画などがぎっしり飾られ、
それらを売る人、眺める人で賑わっています。
芸術の?不思議な活気。
似顔絵書きもいたようだけど、私はちょっと絵を鑑賞し、雰囲気を味わって通り過ぎました。
行ったこと無いけど、きっと、パリにはこんな一角があるのでは。
さて、シャトー・フロントナック!
一度は泊まってみたい憧れホテルとして有名です。
ためしに中へ入ってみました。さすがに立派!
エントランスには服飾品など高そうなショップが並んでます。
内装は、キャンドル風の明かりがムーディ。
こんなホテルならお手洗いもきっと立派に違いない!
ではではお借りしてみましょうと、入口に立つも、ドアが開かない。
ん?よく見ると、ちゃんとカードリーダーがついていて、
ルームキーを持っている人、すなわち泊まっている人しか、
入れないようになってました。ふんだ、けち。
でも逆に、ちゃんとお金を払って泊まっている人は、
寄り道だけの観光客にわずらわされることなく、ゆったりできるんですね。
写真は、セントローレンス川を望むテラスから見上げるように撮ったもの。
あの高い塔の部屋はさぞかし素敵そしてお値段も・・・などと思いながら、見てました。
ケベック・シティの街並みは本当に素晴らしく、歩きがいあり。
世界文化遺産の観光地なので、美観には気をつかっているのでしょう。
住人のものと思しき自転車が、民家の壁に無造作に立てかけられているのでさえ、
やたらと絵になります。
☆ああジャパニーズ☆
街は世界中からの観光客でいっぱい、という様子ですが、
とりわけ日本人は多いように感じました。自分が日本人だからかな?
トロントでは全く会いませんでしたが、ここでは日本からのツアー客をたくさん見かけました。
おみやげ購入に忙しそうで、人ごとながら心配になる場面も。
こんなに素敵なまち、もっとゆっくりしようよー。
ただ、確かにケベック・シティはおみやげ屋さんが多く、
ここで買わなければ!という気持ちになるかも・・・。
トロントやモントリオールなんかはおみやげ屋さんが少ないというか、
こんなに密集してないので。
それにツアーの人はきっとあまり時間が無いんだろうな。
おみやげについては、私のおすすめがあるので、
「買い物&おみやげ」のページをぜひ見てください。
☆セントローレンス川☆
ケベック・シティは、
セントローレンス川の眺めもまた格別!
シャトー・フロントナックの下に、テラス・デュフランという
板張りの長く広い遊歩道(長さ200mくらい)があり、
そこが展望デッキのような感じ。ベンチもあってのんびりできます。
写真は、テラス・デュフランからの眺望。左端にシャトー・フロントナックが見える。
板張りのテラスも写ってます。
テラスの下にある街並みが、ロウアー・タウン。
5枚に分けて撮った写真をつなぎ合わせたものなので、
縦線が入ってますが、ご容赦ください。
モントリオールなどを流れてくるセントローレンス川は
ここでぐっと川幅を増し、ガスぺ半島へ向かってどんとん広くなり、
やがて対岸が見えなくなるそうです。
なので、ケベック・シティから眺めるセントローレンス川の風景は、
まるで広い湾の奥にある河口のよう。
川は水平線の方角へ流れていきます。
雄大!
☆フレンチ・カナディアンのおおらかさ☆
川を眺めてテラスでのんびりした後、シタデルを左に見る遊歩道を歩く。
芝生でごろごろしている人も。
ここで、親切な地元のおばさんが写真を撮ってあげましょうと声をかけてくれた!
街を背ににっこり。渡したカメラは一眼レフ、大丈夫かな?
失礼だけどちょっと心配してると、
「もー、バッチリ!すごく良く撮れたわよー!わたしカメラ得意だから!」
だって、アリガトゴザイマス!
でも、帰って現像したら見事なピンぼけで、大笑い。
カナダ人はいいかげんで明るい。
その写真を見るたびよみがえる、旅の楽しい思い出です。
遊歩道。
左に見えるのはシタデルの外壁。
シタデルは昔イギリスが造った星形の要塞で、
今はカナダ軍が使ってます。
☆渇き☆
親切な人にも出会ってルンルン歩いてると、ものすごくのどが渇いてきた。
ほんと、なにか飲まないともう倒れるっていうくらいの乾き。
真にのどが渇くとはこういうことか・・・などと一瞬感慨深かったけど、もうだめ。
水、水、水ー!
なんて準備悪いんだ私は、水も持ってないのかとおのれに軽く憤慨しつつ、街へ戻る。
自販機とか無いんですね、ここ。美観素晴らしいです。
こんなときに限ってカフェもなし。
なんとか小さい商店を見つけ、入ると、店の中に自販機が・・・。
店番の人が居るのに自販機ですか?
このさいどうでもいいけど、それより、買い方がわかりません。
お金入れてボタンを押す仕組みじゃないのです。
こうしてこうやると出てくるのさ、と、やっぱり陽気なおじさんに教えられ、
やっと、ジュースを買う。
一気に飲んだ。生き返る〜!
教訓。カナダは日本と違い、相当、非常に乾燥しています。
水など飲み物を持ち歩き、こまめに飲むべし!
夕方6時のバスで再びモントリオールへ。
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