メープル街道の自由気まま旅 | ||||||||
|
||||||||
モントリオール街歩き
モントリオール最後の1日。 今夜はトロント行きの夜行列車に乗る。 時間までモントリオールの街を歩き回るつもりなので、 ホテル代に込みの朝食をもりもり食べておく。 特別な出来事!! チェックアウトの後、ホテルに荷物を預け、すぐ近くにあるモントリオール旧市街をぶらぶら。 石畳みに石造りの家、全体が白というかグレーの印象。石の色。 ナナカマドが赤い実を付けていて、北国であることを感じさせます。 と、なんだか周囲がざわついている。 大きな通りに出たら、人々が沿道で何か待ってて・・・誰か通るの? 警備の人(警察かな?)まで出ているし。なに?なに? 耳に入る人々の会話から、トレドー元カナダ首相の葬列が通ることが判明。 そういえば、ちょうど私たちがカナダに着いた日、 トレドー元首相が亡くなったことが大きく報道されていました。 フルネームはピエール・エリオット・トレドーといい、 現地の新聞やTVでは、ピエール死す、ピエールを悼む、などの見出し。 ピエールと名前で呼ばれているようす。 私はあまりなじみがない方なのですが、かつてカナダ国民にとても人気があったようです。 その方の葬列。 旅先でこんな場面に遭遇するとは。 沿道で葬列を待つ人々。人気の高い政治家であったことが伺えます。 葬列が通るときには、ピエール、ありがとう!みたいな声がかかったり。 やがて葬列が。 付き添いの人たちが着ているのは、カナダ軍の礼服? ゆっくりゆっくり進んでいきます。 列の後方には、なぜかスコットランドの民族衣装でバグパイプを吹く人もいました。 旧市街にあるノートルダム聖堂は、1829年に完成した北米最大の聖堂で、 見事だというから行ってみた。 でも今日はトレドー首相の葬儀があるらしく、 TVの中継なんかも来ていて。とても入れそうにない。 散歩、散歩、歩き回る ホテルに戻って荷物を受け取り、VIAのセントラル駅へ向かう。 トランク、石畳をガラガラと引いて歩くのは結構うるさいです。 ホテルに一番近い地下鉄プラス・ダルム駅から、ボナバンチュール駅へ。 地下鉄でセントラル駅に最も近いのはボナバンチュール駅、地下でつながってます。 セントラル駅で今夜の乗車券を見せ、荷物を預かってもらい、 身軽になってお散歩へ。 駅から正面へまっすぐ歩いて行くと、徐々に登り坂になるあたりが、 イチョウの黄色が鮮やかなマギル大学。 売店でオックスフォードのカナダ版地図帳を購入。 あとでこの地図をみたところ、トロントからモントリオール、ケベック・シティ、 首都オタワを含む一帯は、Central Canadaとされてました。 カナダ中心部なのです。 【マギル大学】 大学を出て坂道を登っていくと、des Pins(デ・ピン)という通りにぶつかって。 左は登り坂で木々の中、右はやや下りで家並みが続いてる。・・・右! 右へ曲がって歩いていたら、大きなカエデの葉っぱを拾った。 カナダ国旗そっくりの真っ赤な葉で、見れば立派なカエデの木。 嬉しくて持って帰りました。 そのまま歩いていくと、しゃれた住宅街。 家並みを眺め気ままに歩いていると、ん?あれは・・・。 「¢99 SHOP」ということは、もしかして! 入ってみると、やはり日本でいう100円ショップ。店内どれでも99セント。 日用品から食品、おもちゃなど品揃え豊富で、雰囲気は日本の100円ショップそっくり。 香りつきキャンドルを購入。 99セントショップがあるのは、どうやらサン・ロラン大通り。 この通りを旧市街のある方向へ数ブロック歩くと、 左側の奥に公園らしき木立の見える通りがあったので、曲がってみる。 通り沿いの家並みが、ちょっと古風で、とってもおしゃれ。 公園は、カエデやイチョウの木が紅葉していて、落ち着いた雰囲気。 地元の人が散歩したりベンチで休んだりしてます。 赤いカエデの葉っぱは、ここなら拾い放題。 なにしろ可愛いのは、公園にたくさん住んでる(?)リス! トロントもモントリオールも、リスがネコのように普通にいて、 逆に野良ネコは殆ど見かけませんでした。 (寒すぎて野良では冬を越せないらしいです) このリスたちはほんと可愛いのですが、 よく観察してるとけっこう攻撃的! 木の実か何かを争ってつかみあいのケンカしてるのもいて、おもしろい。 【ファイティングポーズをとるリス】 サン・ルイ広場にて こんな人里で暮らしてる割に、リスたちは野性を忘れてません。 ちょっと撮ってもいいですかー?と、カメラを構えると、 どんなに静かに近寄っても、ある一定の距離でクルッ!と振り向き、睨みつけてきます。 その姿が、どう見てもファイティングポーズ! しっかり人間を警戒してる! それともただ振り向いてるだけ??? しまいにはこの姿を見たくて、わざと近寄って遊ばせてもらった。 リスと遊べる(?)この公園は、あとで確かめたら、「サン・ルイ広場」という場所でした。 地下鉄シャーブルック駅から近いです。 アイスクリームも売っていて、ラムレーズンを食べたら、おいしかった。 私がぶらぶらと歩いた一帯は、 カルチェ・ラタン、プラトー・モン・ロワイヤルと呼ばれるあたりで、 モントリオールでも文化の香り高いエリアだったらしい。 どうりで、家並みがおしゃれ、いいムードだったのね。 そんなこんな、一日中歩き回って、さすがに足も疲れてきた。 ここはラクして地下鉄に乗る。 シャーブルック駅から、ボナバンチュール駅へ。 le Commensal(ル・コマンサル)で夕食。 パスタやラザニア、サラダといった様々な料理が並んでいて、 好きな物を好きなだけ取ったら、重さを量ってお会計。 重量に応じて料金を取るスタイル。皿一杯によそったけど、12ドルくらいだったかな。 この店は、市街中心部、サント・カトサーヌ通りと McGill College(マギル大学)通りの交差点にあるビルに入ってます。 2Fか3Fだったと思う。 このビルの斜め向かいに、Centre Eaton(サントレ・イートン)という 大きなショッピングセンターがあり、繁華なところ。 街ゆく人々を眺めながら食事。お店の中も落ち着いた照明でマル。 サントレ・イートンはイートン・センターと表記しているガイドブックもあります。 というのも、カナダでは、Center(センター)をCentreと書くのが普通のようで、 カナダ英語ってことでしょうか、トロントでもCenterはCentre。 サントレ、と読むのはフランス語圏のケベックだからでしょう。 トロントでは読みはセンターでした。こういう例はほかにもあるようです。 そうこうしてるうちに、夜行列車の時刻が迫って・・・きません。 なにしろ23:30発なので、時間はまだある。 街をもう少し歩いてモントリオールに名残を惜しんでから、セントラル駅へ。 預けておいた荷物を受け取り、改札を待つ。ウトウト。 改札が始まり、列車に乗り込む。座席は指定だけど、寝台ではない車両。 寝台は高かったので、こちらでがんばることにしたのです。 明日は日本へ帰るだけだし。 飛行機とあわせると、2晩連続で座席睡眠という強行軍! 周囲には、用あってトロントへ向かうらしき地元の方たち。 生活感あっていいです。席は埋まってません。 シートを倒し、横というか、ななめになる。 と、周囲の人々が、誰も座っていない座席を回転させて向かい合わせ、 足をのばしたり、座席にすっかり横になったりしています。 指定席完全無視状態。 いいんだろうか、車掌さんに怒られない? でも確かに席いっぱい空いてるもんね。早速まねっこ。 2人掛けのシートに1人で横になる。 足を曲げてではあるけど、横になると、ななめよりずいぶんラク。 車掌さんに怒られることもなく、案外ぐっすり眠ることができました。 翌朝8:20、トロントに到着。あとは空港へ行って、飛行機に乗って。 カナダの旅も終わりが近づいています・・・。 次のページへ |
||||||||
|
||||||||
はなのはねホーム |